サブクエでパーティーのレベル上げや!! 結論から言えば、抜群に面白かった。
1期から4年後という途方もない期間を経て、ほぼほぼ全てその内容を忘れて視聴したこの2期もまた、クソ面白かった。
故に、以下は「負けました」からの感想戦に過ぎない。
=以下、ネタバレです。= うーんベアトリスねぇ……。
私が個人的に主人公スバルの好きになれない部分は、よくあるアニメ的記号なセリフ・演出や、ラノベなろう系あるあるも含めることは確かだが、結局は「ウザ絡みしてくる奴に押し負ける」という展開にある。
てっきりスバルは、試練にてその部分などを見直して修正・克服するものと思っていたが、真逆にそれを自分の強さとして登録してしまった。
極端な話、スバルは何一つ成長していない。
根本は全く変わらず、自己肯定が鬼になっただけだ。
このリゼロという作品が、何を言わんとしているのかは全く分からない。それはいい。
しかしラノベ・なろう系が、この手の無限自己肯定一生啓発装置であることを、助長するのは如何なものかとは思う。勿論「それがいい」は分かる。
ただ、シナリオの構成がそれを物語として機能させている点は、高く評価したい。
スバルは、死ぬほどウザいくそったれのヒモ野郎だが、だからこそ上手くいくよう、面白くなるよう非常に巧みに作られている。
ベアトリスの一件で、それが完成したと言っていい。
スバルのあのヒモ能力は、なくてはならないのだ。だからこの作品は面白いのだ。
分からない人は分からないだろう。嫌いな人は嫌いなままだろう。なにせスバルは変わらない。
この辺の免罪符は、当然のように劇中で、例えばエキドナや今回のラスボスであるロズワールのセリフなどに用意されているが、残念ながら彼らは負け確定組なのだ。
正論を言う人物が負ける。
いや、負け確定の人物に正論を言わせているのが、この作品なのだ。
さて、どうやら世間では評価は真っ二つに分かれている模様。
というかノイジーマイノリティがデカ過ぎて、評価でぐぐると真っ先に「つまらない」「爆死」などがサジェストされる始末。
ただでさえ、ラノベなろう系、異世界転生系、主人公クズ系、主人公補正系。
「面白さ」だけが視聴者を納得させる要素なのだから、そこに引っかかりを覚えれば「絶対無理」になってしまうのは致し方ない。そういう物語だ。
そして、もう1つ大きな問題がある。
この手のなろう系には、これもよくよくよくある問題だが「完結しない」という部分。よくよくあり過ぎる。
このリゼロ2期は、1期から4年経過して放送されている。4年だ。普通じゃない。
そしてその間、原作は全く完結せず、アニメ1期で定められた一旦のゴールすら達成していない。
2期に至っては原作既刊38巻(2021年11月現在)の内、約15巻までを描いたもの(wikipedia調べ)で、ひとまずのゴールすらしていない38巻の半分しか到達しない2期なのだから、2クール走って物語は何も進まないまま終了を迎えた訳だ。
そりゃあ文句言われて当然である。マジで何にも進んでない。
強いて言えばサブクエによるパーティのレベル上げを見せられただけ。
この2期に無理矢理点数を付けるなら、0点 だ。
そも原作からそう言った仕組みだからどうしようもないが、展開が遅過ぎるし長過ぎる、それを披露していくテンポが悪過ぎる。4年も待たすな。
ただ、面白さだけで言うなら80点。 個人的にはここは十分満足出来た。
この2期が真の評価を受けるのは、この後の展開次第である。
3期があるのかどうか、そしてそれがいつ公開されるのか。一応注目したい。
VIDEO ・TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』オフィシャルサイト http://re-zero-anime.jp/tv/
・Re:ゼロから始める異世界生活 (アニメ) - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/Re:%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%81%8B%E3%82%89%E5%A7%8B%E3%82%81%E3%82%8B%E7%95%B0%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%94%9F%E6%B4%BB_(%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1)
テーマ : アニメ・感想
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