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『マトリックス レザレクションズ』一定の評価はするけど…。

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1ミリも面白くはない。


例えば同時視聴を未だに誰もやってないことからも(シンマンの盛り上がりと比べたらアカンけど)、この映画がエンタメとして難儀に思われている…あるいはそう判断される情報が多い、ということ。

それは間違いない。


シリーズで一番つまらなかった。




=以下、ネタバレです。=

2019年に『流転の地球』という中国産のSF映画で、私は唸った。
中国資本の威力をこれでもかと突き付けてくる映画だった。

その内容は特に驚くべき要素も新鮮さも全くなく、正直今まで散々ハリウッドが擦り倒してきたネタを改めて中国メインに置き換えて制作した“だけ”のものである。

評価や感想はやはりそういったものが多かったが、しかし「これまではアメリカが勝手にレペゼン地球を名乗って、それを今度は中国がやっただけ」という意見には共感した。それは当たっている。

今までハリウッドでの所謂ブロックバスター映画を、中国は丸ごとパクりまくり、そして中にはハリウッド俳優を主演にしてまで何本も無数に、恥も外聞もなく公開している。
それらはエネルギー問題などでも散見されるが、ヤバいのはそれを「何が悪いねん」と感想するムーブだ。

一方、ハリウッドではポリコレが主役となって映画界をかき回している。
特に圧巻なのは「男が出来ることはすべて女もできる!だから男は不要!」というクソみてーな残念を態々映画1本丸々使って主張した内容のクソである。ある意味面白かった。

女性を強く描くのはいい。
ただ、だからといって「=男性はクソ」にするのはナンセンス極まりない。
それではクソラノベである。逆に女性を見下し何もできないと罵っていることと同義だからだ。
個人的には絶対に賛同したくない。

閑話休題。

今作はシリーズ4作目である。2003年のレボリューションズから約18年を経ての続編。

しゃーなしと言えばしゃーなしだが、リメイクに近かった。
それでもネオを主人公に起用し続けた部分は新作として評価したい。

勿論、それらはファンサの一環でもあるし、もう一度マトリックスをやるための再構築でもある。
それは分かる。

分かるけど……つまらない。
私がこの手のSFエンタメに慣れ切った面もあるが、それを差し引いてもまったく面白いと感じなかった。

逆に言えば、出涸らしに過ぎないこの映画は、これが最後であろう。出し切った。もう見たくない。

で、ラストのアレはぶっちゃけ、やって欲しくなかった。
「いや、お前がやるんかい!」みたいな。笑ってしまった。

まだああいうのを主張しないと駄目なのかも知れない。
映画が死んだ時代とか後々に言われないようにして欲しい。


追記:
ブラパン2見んの怖すぎる。





・映画『マトリックス レザレクションズ』公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/matrix-movie/

・マトリックス レザレクションズ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9_%E3%83%AC%E3%82%B6%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%BA

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テーマ : 映画感想
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海外ドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』いやちょっと待ってくれよ😢

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最悪のデウスエクスマキナ
最悪です


誤解なきようはじめに言っておくが、私は強い女性が好みである。
人間的にとかメンタルがとかも含め筋骨隆々なパワー系も大好物である。超好き。
んで、ブラックジョーク系も超好みである。

だからこのシー・ハルクは面白いハズであった。
ちな原作未読。


=以下、ネタバレです。=


予兆は第1話からあった。それは極めてライトに第四の壁を超える描写があったからで、しかもデップーよりややポップに“当たり前”であるかのように、ただ、個人的にそれは決してコメディ要素に見えなかった。理由は分からない。
劇中でも揶揄される棚ぼたなパワーと同じように、二番煎じのくせに幼稚なイキりに見えたのかも知れない。
それでも私はまだ、その能力を楽観的に捉えていた。

最悪、いつか説明される…もしくはそれにより何らかのデメリットが見え隠れするのでは?と展開を期待すらしていた。

ネットでは公開前から、とあるクソ野郎たちの攻撃を如実に受け、それをシナリオに反映するなど、リアルとの壁を超えるストーリーだったため、余計にその期待を高めてしまったことが後のギャップに繋がってしまったのは要因として非常に巨大である。

このドラマの評価は当然のように分かたれ、内容的に推し量ることは簡単だ。
そういう作りだからだ。賛否を生みそれらを刺激する内容だからだ。手の平である。

世論として、第1話は最高だが徐々に平凡な物語になる。そして最終回で落胆する。という評価が多い。

自分としては終盤までネットの評価とはほぼ逆だったため、上述したギャップを深める結果にもなった。

第1話は、正直微妙だった。
『キャプテン・マーベル』『ミズ・マーベル』などを通して描かれてきたフェミな上昇気流、しかしシー・ハルクは「またかよ…」と食傷を禁じ得ない焼き直しが目立ち、その上で大人な女性像を描くと思いきやかなり幼稚な俗物だった主人公に面食らった。

鬼門と聞いた3~4話は、普通に楽しんだ。そして8話まで退屈せず、これはこれで面白いドラマだと感じていた。

唯一納得できない部分があるとすれば、“デアデビルが理想のフェミとして描かれていると思い込むアホがいた点”ぐらい。
これは巷のいち感想に過ぎないので、「だとしたらイヤだな」と思った程度。

フェミには慣れているし、なんだろうが良いものは良いのだが、「良い奴=フェミ」とするのは差別に他ならない。
調べてないのでアレだが、制作側がそう発言してたんだろうか。

閑話休題。

肝心の最終回だが、残念ながら世論と足並みを揃えてしまった……。

まさかのまさか。

あの瞬間から最後までずっと真顔で視聴してた。

マジで。マジで、何にも面白くない


例えば、それまで鰻上り右肩上がりで評価を高めていって最終回でガクンと下がるパターンがある。
それは最終回でイキナリ“それまでには無かったもの”をブチ込むことが多くの原因である。
超展開と呼ばれる劇的なデススエクスマキナを、視聴者のほとんどは許容出来ない。理解も出来ないのだ。

今回は正にそれ。

特に第四の壁を超える系で成功した例は、私は『Peepoodo』のシーズン2くらいしか知らない。
デップーすら、あの滅茶苦茶なデッドプールすらそれをやらなかったのだ。

仮に、仮にもしアレをやるにしても、もっと早い段階でそれを示唆すべきだった。
伏線として仕込んでおくべきだった。
デップーの真似をするだけじゃ絶対に足りない。舐めすぎ。
マジで舐めすぎ。クソ過ぎ。

脚本のジェシカ・ガオがすべて悪いとは言わないが、責任は何らかの形で取って頂きたい。
最悪、このドラマが原因でDisney+を解約する人が出ても可笑しくないレベル。

私はもう手遅れなので、シー・ハルクシーズン2が出てもほぼ間違いなく見るが、
一般の人には本当に謝れ。





・マーベルドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』公式サイト|ディズニープラス
https://disneyplus.disney.co.jp/program/She-Hulk.html

・シー・ハルク:ザ・アトーニー - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%82%AF:%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BC



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『KAPPEI カッペイ』感想 (福田雄一+園子温)÷3=

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めっっっちゃ薄味のカレーうどん。

個人的には嫌いじゃない。


=以下、ネタバレです。=


恐らく原作の時点でそうであったと思われる。
未読なので何とも言い難いが、恐らくは原作を、ほぼほぼそのまま実写に落とし込んだ結果の作品だろう。

完全に漫画だった。
実写化が成功しているか否かで判断するならば、成功だろう。ただいち映画作品としては及第点に届かない印象が強い。

全てが薄いのである。
設定だけならOKなのだが、ストーリー展開やアクション、ざっくりとした起承転結の起伏、全部が薄い。
キャラだけがやたら濃く、それだけでスープの全体の味を出してしまっている。

一番残念なのはメインの恋愛部分である。
これが漫画だったなら誤魔化せていたかも知れないが、実写であることで想像力の幅を狭められている上に、肝心の展開が大したことにならず、こう……うっすい。

主人公と対比され、視聴者側に代弁的に沿う役割である入間啓太も、何にも無い。
メインテーマの恋愛面ですら、マジで何にも無い。

せめてギャグエロやアクションでもっともっと頑張ってくれれば絵面的な満足度を高められたかも知れないが、そこも深夜ドラマの域を出ず、非常に中途半端で極めてチープなものに過ぎない点も痛い。

ただ、この原作に関して言えば、実写映画化はこれ位が丁度良く、また限界なのかも知れないとも思う。





・映画『KAPPEI カッペイ』公式サイト
https://kappei-movie.jp/
・KAPPEI - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/KAPPEI


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『Arc アーク』感想 それなりの気持ち悪さはあるが…

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奇麗で、つまらない。


=以下、ネタバレです。=


答えが無いため古より延々と擦り続けられるSFネタが、本作のメインテーマだが、一応、奇麗に纏まっていた。
少なくとも1人の女性が出す結論として、風呂敷は畳んである。

ただ、wikipediaに載っているあらすじのように雑に見た場合、彼女の決定は『アンドリューNDR114』のアマンダと同じな訳だ(理由は違う)。
そこに既視感は別になかったが、このテーマにある程度触れてきた人とそうでない人では、かなり感想に差が生じるのは間違いない。

例えば、モノクロシーン、そして演技。
古典からあるテーマを古典的に、そして不老の代わりに失うものとして描いたのかも知れないが、個人的には雰囲気に過ぎないと感じた。
良く言えば奇麗。小奇麗に包装されて中身スッカスカのお菓子のよう。
高級じゃなくそれっぽく振舞う見てくれだけのモノ。

そこ含めて不老長寿のテーマに答えているとすれば、監督の手腕は感想に余る。

物語の前半で描いていた、遺体を使った痛烈にグロテスクなアート。
対比される後半で代わりに登場するのは、説教と後悔。
不老が当たり前の世界に生まれてしまった子供と孫に幼い反論を許しているのが、遊びと言えば遊びかも知れない。

どちらにせよ、本作は所詮古典文学の焼き直しに過ぎない。
これが原作からそうなのか、邦画に落とし込むことで生じた駄の部分なのかは、分からない。
残念ながら、個人的にこの映画が全く面白くなかったことが、感想を楽しめない要因になっているのは否めない。




・映画『Arc アーク』オフィシャルサイト|2021.06.25 FRI
https://wwws.warnerbros.co.jp/arc-movie/
・映画『Arc アーク』公式(@Arc_movie0625)さん / Twitter
https://twitter.com/arc_movie0625
・Arc アーク - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/Arc_%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AF

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漫画『タカハシくん優柔不断』感想 読まなきゃ良かった…w

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最後だけちょっと新海誠

=以下、少しネタバレです。=

っつーかてっきり少女漫画だと思ってたけどドラゴンコミックスなんだ……。
感想ぐぐってみたけどやっぱ大体みんな同じこと言ってたw

まあドロッドロの胸糞のクソったれの漫画。

新井理恵氏の作風はギャグコメだと思ってたから、オススメされて軽く読んでみたら深刻なダメージ喰らったわ。
ただ、名作と評価する人の気持ちも分らんでもない。
「優柔不断な主人公のラブコメ」というよくあるジャンルを、この作者が描くと、ここまでエグいリアルなルートを描いちゃう訳か。

しかし、じゃあこの作品を総体的に評価出来るかと言えば、あくまで個人的にはNOと言いたい。
これは本当に個人的な好みの差異でしかないので「私は嫌い」と言うだけ。他意はない。

ラストがすこぶる嫌い。超嫌い。

主人公高橋くんが絶望を突き付けられるのは別にいい。自業自得極まりない。

だけど、ヒロインさあ……。

お前さあwww

勿論、描かれていない何年かの間に何があったかは知らんけど。
よりによってそいつ選ぶかね。

こんんんんんんな気持ち悪いラストないわ。いやあるけど無数に。

フラグというか伏線はあったにせよ、だからこそ安直と言うか。
結局最後まで安い女でしかない。

もう一度言うけどあくまで個人的に相手は不確定であって欲しかった。
まあそれやると高橋にトドメさせないのでシナリオとしての落しどころは理解するけども。
読者には想像させる構図で、高橋の驚愕・納得の表情だけ見せるみたいな描き方は分かり辛いんかな……?

ただ、ガッカリ。

まあ登場人物全員がクソだったというオチかなあ……。

・【全巻無料】タカハシくん優柔不断 1 - 新井理恵 | 男性向け漫画が読み放題 - マンガ図書館Z
https://www.mangaz.com/book/detail/206211
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ねーやん

Author:ねーやん
さーせん。

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