劇場版アニメ『聲の形』感想とか感想

聲の形

また極端に個々で感想の差異が出るなぁ。

障害者ポルノを始めとして、よくもまあ、ここまで信者とアンチだけじゃなく、大した論理を振りかざす輩が多いのか。
それだけ論争させる題材な作品である事に全く異論は無いのだけれど、必要以上に異見を排しようと拒絶するアホが混雑している気がする。

勿論、どっちの意見も正しく機能し一理あり、そしてどちらかと言うと感情や立場的にそれら一見反復しあうものを統一しかねている一面もある。全てでは無いが。


=以下、ネタバレです。=

少なくとも、私は「障害者ポルノ」であるとは思わなかった。いや、そこまでは思わなかったと言う方が正しいか。
確かに加害者に対し、圧倒的な都合の良さであるし、特にその部分は余りにもファンタジー過ぎるきらいはある。

しかし、それでもポルノである、と断じるには、やや穿り過ぎだと思うし、そのポルノ認定する姿勢には作品に対しての強い拒否感があり、言葉をただ利用しているだけにも見える。

以下のツイートが秀逸。
制作側がこれを意識していたかは、解らないが、仮に内容がポルノだったとして、やはり届き得る対象には限界があるだろう。
『君の名は。』が何故あれほど若者に支持されたのかを考えると、この作品もまた、本来のターゲットへ向けた戦略が正しく描かれていなければ意味が無いのである。

山田:シスターの裾がはだけて足が見えちゃってても、川井は気にしないんですよ。生まれながらのシスターなので。
彼女はシスターの足が見えてちゃダメとか知らないんですよ。
でもシスターになろうとしている人は、「ああ、シスターが足なんか見せちゃダメです! 髪の毛も隠さなきゃ!」とか思うじゃないですか。
それがないだけ。だからウソも何もない、彼女の正義がちゃんとそこにあるんですね。
-松岡茉優×山田尚子監督『聲の形』対談 | マイナビニュース-
山田:川井は「生まれながらのシスター」です。
(中略)
川井は心がキレイで素直な子です。
-映画「聲の形」舞台挨拶レポート : 桜高鉄道倶楽部れんらく帳-

藤田 いや、それは嘘(笑) その応答はぼくも読んだけど、シスター(聖女)ではないw
彼女は、自分が「良い子」であるというイメージに合わせて、過去や現実をゆがめてしまう人。
無意識に過去や現実を変えてしまうタイプ。こういう自覚ない悪、怖いよ。
-映画「聲の形」を感動ポルノだとする批判は妥当なのか | ニコニコニュース-

川井天然シスター説は嘘について完全に同意する。
どう考えても悪女な演出で、しかし設定は天然良い子ってのは、不可思議。それともあーゆーのを良い子って思ってんだろうか。
天然は天然なんだけどねー。超素直な天然悪女。『クズの本懐』の魔王に匹敵するラスボスですわ。

■本題
・『聲の形』の字幕付き上映の有無を巡る諸々の意見 - Togetterまとめ
https://togetter.com/li/1026178

この手の発言は、とても悲しくなる。
何故当たり前だと思うのか。要望や希望はあって当然だとは思うが上のような主張は完全に違う。作品評価と混同しているクソボケは言うに及ばず。
そも映画はビジネスであってボランティアでは無い。
手話や字幕分を前払いしているにも関わらず、それが無かった・遅れたのであれば「当たり前」と言う言葉も出るだろう。その権利はある。

しかし、障害者だろうが健常者だろうが、客は客。何も変わらない。神様では無い。
むしろこの作品はどちらかと言うとそちらに健闘している映画だと思うのだが。(それでも全然足りないんだろうけどさ)
ツイッターなんざそんなものなんだろうけど、傍若無人にも程がある。

結局は商売なんで、費用対効果が見込まれないとなかなか出来ないんだよね。だから声を上げるなら苦情ではなく、要望というカタチで、かつ要望を入れた作品に要望を入れた人が金を出すという構造をちゃんと作らないと、一部のバカが声高にぎゃーぎゃーわめいてるだけになるので、全く意味がない。
-3mのちくわ @tikuwa_zero-
まあ、こういう恐らく大人気になるであろうモノが出てこないと主張のチャンスがないという意味では、出てくるべくして出て来た意見なんだろうけど。でも、言い方がもうちっと何とかならなかったかねえ。それも、他人のことを言えた義理ではないんだけれど。でも、これじゃめんどくさいと思われても仕方がないという気持ちがあるのも事実。誰も得しないとなったら元も子もないかな。
-やま @yama_53-


さもありなん。





・映画『聲の形』公式サイト
http://koenokatachi-movie.com/
・聲の形 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%B2%E3%81%AE%E5%BD%A2

・映画「聲の形」、聴覚障がい者はなにを思う "元筆談ホステス"と観る
https://www.buzzfeed.com/jp/takumiharimaya/koenokatachi-movie?utm_term=.crQwbd8nm#.htxOwGe2Y
・『聲の形』を批評家たちはどう捉えたか - Togetterまとめ
https://togetter.com/li/1028224
・『聲の形』はいじめっこ向け感動ポルノなのか - Togetterまとめ
https://togetter.com/li/1027520
・『聲の形』は感動ポルノか?バリアフリー作品か?大ヒットアニメ映画を考える | 女子SPA!
https://joshi-spa.jp/599069
・『聲の形』は感動ポルノだと思う人へ。思わない人へ。(10/2追記) - 良いもんつたえ隊 【映画でじぶんを変えてゆこう】
http://iimonntsutaetai.hatenablog.com/archive/2016/09/30



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『パッセンジャー』感想

パッセンジャー

※ただしイケメンに限る

すげぇ面白かったし、すげぇ巧いなと思った。造りのバランス最高かよ。
このテーマでクリス・プラットですよ。巧い、巧過ぎる。かなり巧妙だよね。

原作ではどうなのか解らんけど、完ッッッ全んんんんにだしなこの映画。でしかないw

観た人はキャスティングっつーか、主役の2人のパターンを絶対考える訳ですよ。
これクリス・プラットじゃなかったら即死案件じゃないですか。

ただ単に2人きりじゃないんですよ。相手は訳ありとは言え殺人犯ですよ。
たまたまイケメンでたまたまマッチョでたまたまユーモラスでたまたま2級エンジニアてラノベかよ。

物語も、いや舞台設定からして大好物。
問題提起もスムーズだし、賛否巻き起こす気満々なケンカの売り方、ほんと最高。
近年稀に見るSF作品だと思う。

正直、解決の仕方っつーか帰結のラインはどうでもいいんだよね。あの辺は、ほんと多分どんなENDでも良くて、エンタメだしクリス・プラットだからあんなんになってるだけw
要は観客にあーだこーだ論争っつか感想言いまくって欲しいって映画。
んで、観たみんなそれに引っかかりまくってると。楽しいからね。

兎に角、面白くて素晴らしい映画でした。




・映画『パッセンジャー』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ
http://www.passenger-movie.jp/
・パッセンジャー (映画) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

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劇場版アニメ『UTOPA』感想

UTOPA.jpg
子供向けに見えて大人向けだが、やっぱ子供向け。

カリン塔の上に存在する神様の神殿に淘汰を免れた人間が移住して?万~?億年後の物語。
冒頭でその世界観がナレーションされる割には具体的な部分は色々と端折っており、結局は何が何なのかさっぱり解らないが、それも計算の内だろう。

可愛らしくファンシーなキャラクターたちが、謎の多い舞台で楽しげに逞しく奮闘する。
最近だとTVアニメ『けものフレンズ』等が、近い雰囲気を持っていたが、これもまた幼稚ともとれる世界である。
しかしただ子供向け(もしくは豚向け)と断じるには時折覗く厳しく不穏な空気が、視聴者をそうさせず、スィーツにしては歯ごたえと苦味のバランスに、そこに面白みを感じる要素がある。

と言っても、この30分作品では尺的に何の物語も提示できておらず、各キャラ3人の役割や紹介に過ぎない。
制作スタッフである荻原知子プロデューサーのコメントを見るに長編への視野があるらしく、プロローグと言えなくもない。

例えば長編verが出た場合、私は見たいと思うのだが、それでも子供向けだからと侮らず、この作品にあった要所要所での説明や描写の端折りは手直しして欲しい。




・あにめたまご 2016
https://animetamago.jp/2016/
・若手アニメーター育成プロジェクト - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%A5%E6%89%8B%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%82%B2%E6%88%90%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88

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『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』感想 つまんなくは無いけど駄作レベル。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

ちゃんと1話完結にして欲しかった。

いや、やってるんだけどね。一応。でも謎っつーか解らない部分が多過ぎる。
5部作らしいし、伏線やら辺りの意味合いも含めての事なんだろうけれど、脚本の稚拙さと言うか荒さと言うか、兎に角手放しで褒められる作品では無かったなぁと。


=以下、ネタバレです。=

良かった点は、グラフィカルなファンタジック要素と、俳優。特にコリン・ファレルかっこよす。
あとデブおっさんと天然美女の恋物語。
一般人との恋愛は御法度だし、記憶もちゃんと?消しちゃってるので、あの後どう展開していったのかは解らないが、彼ら2人のお陰で、随分シナリオ的に救われていると思う。そこは計算通りなんだろうけども。

主人公、酷いなぁw酷い。
動物愛護精神、大いに結構なんだけど、何であそこまで執着するのか謎。解明されず。
危険だと教育されてきてそう思い込んでたけど命を救われた過去とか、幼少から家族のように動物まみれの生活だったとか、なんか設定くれ。意味不明な愛護主義過ぎてバランス偏ってて気持ち悪い。

しかもアホで無責任って言うね。何であんなガバガバなトランクに入れてんねん。
モンスターが逃げたのは偶然だとか事故だとか言うけど、1度だけならまだしも何度もあるから完全に嘘だし。しかも逃げた数も嘘つくし。どうなってんねんw
やっぱ何か欲しい。
ボロなので鍵がバカになってるけど、恩人からのプレゼンツなので手放せないとか。それならそれで修理せえやって話だけど、オーダーメイド過ぎて手が出せないとか色々さぁ。

オブスキュラスとクリーデンス君の設定も「ん?」ってなる。強いから長生き?ミスリード下手か。嫌いじゃないけど。

最後のコリンファレル→ジョニデもさ。どういう理由で見破ったん?何かくれよ頼むからw唐突にしか見えないよ。何かあったかなあ。

あと、ぶっちゃけ最初から疑問だったけど、魔法の設定も解らない。
これに関しては、私はハリポタ世界観に全く明るくないので、こちらのリテラシー不足ではあると思うけど、うーんって感じだ。

チート過ぎひん?
何であんなクソ高性能なテレポートぽんぽん出来るんよw

姿現わし(Apparition)/姿くらまし(Disapparition)
特定の場所から姿を消し、その後別の場所に出現する魔法。姿を消すことを「姿くらまし」、別の場所に出現することを「姿現わし」という。姿をくらます瞬間と、現す瞬間に「ポン」という大きな音がする。
この魔法を使うためには、「どこへ」「どうしても」「どういう意図で」という3Dを強く意識する必要がある。
難易度の高い術で、失敗した場合、身体が「ばらける」こともある。


wikiによれば上記らしいけど、スキャマンダーはじめ出てくる魔法使い連中全員優秀なエリートたちって事なんかね。
ふむー。難易度高いとかそんなレベルじゃないと思うんだが。。。
つか大きな音とか鳴ってなかったけど、原作と映画での相違点だろうか。ハリポタ映画でも音鳴ってないよね?

で、一番納得いかんのが、破壊された街とか何やかんやを元に戻すやつ。
こいつら神様かよ。何であんなん出来るんよw
X-MENですら、ラスボス級の超絶ミュータントでしか無理なのに。酷過ぎじゃね?

ここまで何でも在りなら、悪人役だったコリン・ファレルの主張の方が正しく機能してると感じる辺り、脚本が甘いのか、それをも次回作以降で盛り込んでくるのか解らんけども。

まあ、この辺を楽しめないとキツいのが、ハリー・ポッター世界って事なんだろうけど、魔法舐め過ぎな気がするんだよなー。
所詮はラノベかねぇ。




・映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』ブルーレイ&DVDリリース
http://wwws.warnerbros.co.jp/fantasticbeasts/
・ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%A8%E9%AD%94%E6%B3%95%E4%BD%BF%E3%81%84%E3%81%AE%E6%97%85

・ハリー・ポッターシリーズの魔法一覧 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%E9%AD%94%E6%B3%95%E4%B8%80%E8%A6%A7

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『ブレア・ウィッチ』感想

ブレア・ウィッチ

吹っ切れた感のある、正統派うんこ。

大作だった2は無かった事にされ、新たに正統な続編として約20年ぶりにリリースされた本作品。
プロジェクトとして大成功を収めたものの、いち映画としてはクソ&クソだった前作、今回ではどんな迷走を見せてくれるのか。
監督はNETFLIX版デスノートを控えるアダム・ウィンガード。
『VHS』『VHS2』『ABCデス』などPOVは得意分野っぽいので期待出来る可能性もある。


=以下、ネタバレです。=

監督が客を舐めきってるのはよぉく解った。

その上で、あえて言うが、やり過ぎ。
あんなアホみたいな脅かし系何であんなに連発するん?
カウントしてないけど軽く10回以上やってるでしょ。応援上映だったら「お前ええ加減にせぇよ!」って突っ込み入りそう。

内容も本当に酷い。
どういうコンセプトで企画したのか全く解らないくらい、前作と同じ。
『ジュラシック・ワールド』もそうだったけど、続編って位置付けではあるものの、完全なリメイクでしかない。
恐竜はまだそこそこ楽しめたし、初代を知らない若い人たちにリアルタイムで見せ付ける意義もあった。

でも、これはどうなの。
確かに前作と比べバージョンアップ的な要素はあったし、ちょっとした回答編もあった。
じゃあそれで?今後の展開でもあるなら、解らないでもないけど、根強いファン以外には完全にオワコンで、こんなもん見せられてもどうでもいいんだが。

ただの焼き直しじゃなく、本当に続編なら良かった。
或いは謎の解明が、ある程度でもされれば、お金を払った客も少しは溜飲が下がる。

ただ、良かった点が無かった訳ではない。
約20年で進んだ科学的アプローチがやっぱり通用しない事で、森の魔女力すげぇ!と解るし、謎の寄生虫のくだりや、狭い洞窟内を這いずる所も個人的に大好物ではある。でもマジでそんだけ。

もしかしたらフェイクドキュメンタリー系が初めてな人には、楽しめるかも知れない。
しかしある程度慣れた人にとって、この1時間半は苦痛に近い。
ラスト30分の為だけに存在する前半1時間は要約すれば15分も要らない話だし、何よりこの映画自体が設定として編集済みのものらしいと言ったこのバカらしさ。どんだけ下手やねん。
登場人物もバカばっかで、恐怖やパニックで言動が不鮮明になっていく過程があればまだ解るものの、最初から馬鹿な行動しかしないパターンもうんざり。
終わり方も最悪で、思わず「はぁ?」と声が出たほど。

マジで、なんやねんこれ。




・映画『ブレア・ウィッチ』 | 12/1(木・映画の日)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ ほかロードショー
http://blair-witch.jp/sp/index.html
・ブレア・ウィッチ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%81

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