『CROSS and CRIME』ドM感想

CROSS and CRIME

完全に自己満で無意味なセルフリメイク。ジャイアニズムの塊。
ただ超俺得。


改めて原作と比較しつつ読了。
ページの何%か(50%程?)はエロに吸収されてしまう、物語を展開する上である意味枷となる制約の存在するエロ漫画と比べ、比較的自由度の高い青年誌で(と言っても作者はエロをこれでもかと入れてくれる在り難い人w)、それも人気さえあれば長期連載が可能な誌面においてセルフリメイクは格好の場所ではある。
しかし元よりネタが限りなくレディコミ寄りであり、そのベース足る本質部分は変わっていないので、やはり青年誌とは言え男性用の雑誌にこれを掲載する意味が全く解らないのは凄い。

これは原作感想でも言ったのだが、私は作者の画風とエロが大好物なので、もうそれだけで大拍手の漫画ではある。

さて感想。

原作の反省(読者の意見等)を踏まえて+じっくりとページを割ける余裕から1つ1つのエピソードをより掘り下げた+αな内容になっている。
特に3人の主役の描写が細かく補足追加され、キャラクターに厚みと後の選択の理由付けとなるフラグを徐々に積み重ねている。
それにより位置関係が彼らの心情と供に解り易くなっており、あくまで原作と比較してだが、話の展開の疑問解消へ繋がる手助けにはなる。

極端に言うと、矢崎はクズに、優香は少しだけ冷静に、ケイトはピュア+ツンデレ強化と、ベースに落とし込む為の改変が見られる。優香とケイトは補足と言っていいレベルだが、矢崎に関しては特に顕著である。
これは先述した展開への解り易さと言う意味では非常に効果的であり、また漫画的でもあるのだが、このキャラ改変(もしくは後付補足)は、原作ファンにとっては気持ちの良いものでは無いかも知れない。
実際、私は1巻目から多少の違和感を覚え、話が進むに連れそれが重積して行く様を見ていると、原作との乖離具合にキャラのギャップを許容出来ないレベルになってしまった。
 ※あくまで原作と比較した場合。
元々割りとぶっ飛んでいたシナリオベースや展開を変えず、そこに従うようキャラクターだけを弄った結果、やや歪で不公平なご都合主義が浮き彫りになるのである。
何度も言うがこれは原作と比較した場合であり、別物として見ればこれが普通なのだから何の問題も無い。かも知れない。

いや、どうだろうか。
結果として優香は自分を脅しレ○プしたケイトを選び、彼氏であった矢崎を捨てる。これが確定したベースである。
これだけだと恐ろしく偏屈な裏切りの物語にしか見えないが、実際そうである。
そしてこれに辻褄を合わせるように、優香には優しさと裏切りを、ケイトにはストイックさとトラウマによる強固な依存心を、更に2人に運命的な繋がりを付加しプラスな恩恵がはんぱない。
対して矢崎は自堕落で間の悪いボンクラ低脳にされ、浮気をするのである。
何故か。

何故ならば、優香が矢崎を捨て、ケイトと付き合うからである。

つまり仮に矢崎が身も心もイケメンであったなら(心だけでええか)、優香が彼を捨てレ○プ魔に走る事は、恐らく許されないのである。理解もされない。
優香がケイトを選ぶにはそれだけの美談や印象操作が必要であり、また逆に、捨てられる矢崎にはクズ度が高めにパラメータされている事が必須なのである。

この辺りは、原作ファンじゃなく一見さんであっても感じ取る部分ではないだろうか。
まるで少女漫画や携帯小説によくある身勝手で杜撰なファンタジーのそれである。

いやこれらは全て建前だ。
私は、もう兎に角ひたすら矢崎が可哀想で仕方無いのだ。もうマジで。
原作の段階で既に彼に対する同情意見はあったらしい(特に男性読者から)、それでこの仕打ちは酷い。
作者の語る「ケイト役は退場させたくない」「恋愛は本来格好悪いもの」それはいい。むしろ大いに結構だ。

しかし、だからといって矢崎だけに業を背負わし、全てが空回りするピエロを押し付けてボコるだけボコったまま加害者は何一つフォローする事もなく彼だけを一方的にフェードアウトさせるのは、あまりにも愛が無い。
退場が決定されているキャラクターだとしても、それまでは三角関係を維持してくれればまだましだったのだが、割と早い段階で2対1になってしまう部分は、いち読者としてメンタルをエグめに掘削される気分であった。
 ※しかも加害者たちはその後最終回まで何不自由なくイチャコラし続け、結局ハッピーエンドを迎える。
 ※まして矢崎には沙弥という新しい彼女が待っている。これは一見彼に対しての救済であり、そう見えるのだが同時にその実、優香がケイトを選びそれが許される為の決定的な要素、免罪符なのである。

私は、こう言った予定調和に踊らされた脚本が大嫌いである。

無論、作中、ある程度の援護や擁護を矢崎は受ける。そして優香とケイトの2人はそれなりの客観的視点から揶揄もされる。
それはそれぞれの味方となる友人の、当事者の相手に対する評価なのだが、あくまで常識的な応援に過ぎず当事者たちを癒す存在でしか無い。叱咤激励的な。
特に美咲や沙弥は物語を動かすキーパーソンとしての役割は限りなく薄く、ただバランスを図る為だけのキャラの印象が強い。
つまり彼らが如何に優香やケイトを非難しようと、主役の2人、もしくは物語がその世論的意見に動く場面を演出しなければ、何の意味も無いのである。
もしかしたら読者の溜飲を下げる意味合いは少なからずあるかも知れないが、優香とケイトがその現実に厳しく打ちのめされなければ結局は、やはり意味が無い。

2人のゲームに巻き込まれ消費されるだけの登場人物たち。
セルフリメイクされ、よりそれが際立つ本作品は、作者の自己満足な描きたい純愛で完結されている。

”不良がちょっとでも良い事をすると、好感度があがり
 普段真面目な奴が、ちょっとでも悪い事をすると悪く見られるという様な理不尽さを感じます。”

  -「CROSS and CRIME」佐伯敬人について - ※この人物について批判的な内... - Yahoo!知恵袋-

ジャイアニズムと言う点に置いて、この作品はリメイク具合も含め、非常にリアリティがあるとも言える。

まだまだ、脚本の悪い点を挙げるとしたら幾らでも羅列出来る。それほど酷い作品である。

逆に良い点は数少ない。
連載が続いた事でキャラクターが増え、ストーリーにも奥行きが出来ている部分はある。
しかし残念ながらそれら全てはベースを超えて、展開していく類のものでは無くあくまで少々水増して彩ったに過ぎない働きである。


始めの方に大前提として書いたが、個人的には大満足の漫画である。
画力は高く、エロはエロい。NTRも良いし、この理不尽極まりない純愛?の不届きさが私のガラスのハートをバリンバリン割っていく様は、爽快ですらある。
メンヘラクソビッチが自虐クソレイパーに運命を感じ凌辱から交際に至り、ピエロのまま捨てられたボンクラ元彼は身の丈にあったヤリマンと未来へ進む。
このクソったれな内容だから良いのである。



■あとがきに待った。

本当に男性に不評なのか。女性はどうか。

12巻のあとがきには”原作(略)は一部男性から非常に評判が悪く(中略)女性受けの良い作品だった”とある。
ここだけ抽出するのは適切でないかも知れない。
これは低評価の解り易い一例の範囲であり、かつリメイクを掲載する雑誌もまた男性が主なターゲット層だからと言う葛藤の吐露である。
つまり”この作品を批判するのは男だけ”と言った意味では無い事を念頭に置いて話を進めたい。

しかし、それでも果たしてそうだろうか?

原作はあくまで男性用の成年誌である為、考えるまでも無く読者層は男性に集中している筈だ。
だから批判があったとしてそれは、ほぼ全て男の意見だろう。

女性の意見はどうだろう。それが気になる。

ぐぐってみた所、否定的な意見は確かにあったが、どれもクソみてーな感情論で好き嫌いの域を出ていない意見ばかりで辟易。
それどころか男女に限らず肯定意見はかなり少ない。

どれもこれも「絵が綺麗」「切なさに感動する」「賛否両論だろうが自分は好き」ばっかりで具体的な感想は無し。非常に残念。
強いて挙げれば「心理の動き」や「前進する強さ」と書かれたものが多いが、結局それらもまた好みに過ぎず、評価としての印象は極めて薄い。

どっかにいい感じの高評価があるはずなんだが、見つけ出せんんんん。なんでないねん。


・アトリエ・サヴァ 葉月京 オフィシャルホームページ
http://www.atelier-sava.com/
・CROSS and CRIME - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/CROSS_and_CRIME

=参考=
・「CROSS and CRIME」佐伯敬人について - ※この人物について批判的な内... - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14106579134
・Renta! - CROSS and CRIME (クロスアンドクライム) のレビュー - page1
http://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/review/49494/
・CROSS and CRIMEのおすすめランキング - 読書メーター
http://bookmeter.com/s?q=CROSS+and+CRIME
・CROSS and CRIME: 感想(評価/レビュー)[漫画]
http://sakuhindb.com/jmanga/7_CROSS_20and_20CRIME/
・文学性を追求したつもりでも 読者に伝わらなければ、ただのポルノ ・・・ 葉月京 『 CROSS and CRIME 』 | 雪白の月 - 楽天ブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/tsugumichan/diary/201412100000/
・CROSS and CRIME :コミック 漫画(マンガ)・電子書籍のコミックシーモア
http://www.cmoa.jp/title/36116/
・まんが王国 『CROSS and CRIME』 葉月京の電子書籍・漫画(コミック)を無料で試し読み[巻]
https://comic.k-manga.jp/title/17848/pv

・漫画感想 CROSS and CRIME|慢性的厨二病患者モキエル
http://ameblo.jp/mockyel-mh/entry-11927483200.html
・クロスアンドクライム11巻 | 鰒。
http://112123.jugem.jp/?eid=3631
・クロスアンドクライムまとめ → イケメンなら何をやっても許される - 完 -|NTRの館 (寝取られの館)
http://ntryakata.blog.fc2.com/blog-entry-1157.html
・葉月京『CROSS & CRIME』 | ログ速@2ちゃんねる(net)
http://www.logsoku.com/r/2ch.net/comic/1243371796/
・「クロスアンドクライム」(葉月京)を最後まで読んだ|見たり読んだり
http://ameblo.jp/miri-miri-0531/entry-11809405864.html
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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

読んだよ『SEX CRIME』そして吐いたよ。エロ本感想。

SEX CRIME

エロ本としては超一流だが、恋愛漫画としては三流以下。

2年前にセルフリメイクの『CROSS and CRIME』(全12巻)が完結してるので、そっちの方を知ってる方もいると思われ。
むしろそっちが本命なんだけど、原作であるリメイク前の本作品も読んでみた。大分前。

完全に18禁のエロ本なので、感想も18禁でお送りします注意。

読後の憤りはんぱないので、皆様にも超ネタバレでお裾分け。


~1巻のあらいほんすじ~

優香には付き合って一年になる矢崎と言う彼氏がいる。
 (矢崎はその一周年記念で初セックスなくらい超奥手)
大ファンだったバンドのボーカル:ケイトと矢崎が知人だと知り、会わせて貰う。そのままケイトに誘われライブの打ち上げに参加。矢崎も同席。
途中トイレに行く際、ケイト以外のバンドメンバーにレ○プされる。メンバーにとってはファンを食う恒例の行事。
酔い潰れた矢崎を送るタクシーの中で彼に口づけするケイト。「あんな女には渡さない」憎悪を募らせるケイトは密かに矢崎を愛するバイセクシャルであった。
ショックで一週間引きこもった優香。矢崎にも連絡せず。
大学でケイトに再開、打ち上げの件を謝罪され、矢崎に口外しない事を条件に許す。ケイトに食事に誘われ楽しく会話。帰りにケイトもファンを食ってんじゃねーかと疑うもケイトは否定。疑った事を謝罪する優香だが、当然ケイトも食いまくっていた。
その後もケイトと頻繁に会う優香。既に校内で二人は付き合っている(女は二股)と噂になっているくらい堂々としているが暢気な優香は危機感を持たず、そして矢崎はその事を知らない。
案の定ゴシップ誌にスクープされ、矢崎に問われ、レ○プを打ち明けられない優香は嘘で誤魔化しケイトとは何にもない事をアピール。
「もし記者に見つからずケイトと会い続けてたらどうなったんだろうな」
ケイトとは二度と会わないと誓い、後日現れたケイトにその事を告げるも、居合わせた記者の前で優香は唇を奪われる。逃げた先で口論する二人。スプレーで気を失う優香。この時はまだ優香は完全に矢崎の恋人であった。
拘束された優香は脅されケイトにレ○プされる。
翌日のキス報道により完全に恋人を奪われたと思っていた矢崎に、ケイトが嘘を並べ立て「自分の一方通行で、彼女とは何も無かった」と告げる。
その日のセックスで矢崎とケイトを比べてしまう自分に気付き嫌悪する優香。

後日ケイトに呼び出される優香。
二人はあれから何度も密会しており、脅されたままの優香はただケイトの命令に従いレ○プされ続けていた。
この日の命令は矢崎とのセックスで中出しされる事。事後に矢崎がシャワー中、優香の中の精液をケイトは”直”に啜り飲む。

吐くわボケwこんなもん。

これ男性用雑誌でやってたんだなぁエロ本とは言え、信じらんねぇ。
しかも他の出版社でNG食らったらしいのね。すげぇなおい。

このケイトがバイって時点で男性誌として特に成人向けとしては、致命的な気がする。
私は葉月氏の絵柄やエロ表現がすこぶる好きなので全く無問題だが、しかもこれに純愛路線がドロついて来んだから完全にレディコミっつうかどう言う理由で男向けに掲載してんのさww

昨今の腐暗黒時代になる随分前にやってたんだから、いや中々の女傑ですな。頼もしい。


~2巻のあらすじっぽいネタバレ~

ケイトをヤンデレする(殺しも辞さない所存)バンギャのサヤ氏、勝手に作った合鍵でケイトの部屋に侵入し丁度中で行われていた彼と優香の情事を目撃して衝撃して昇天する。
内容は相変らずの凌辱だが二人の関係は徐々に変化しつつあった。特にケイト。ちょっとメンタルを抉られると凹み、帰ろうとする優香の手を握るなど死ぬほど気色悪いヘタレと化す。
帰宅する後を追けた先で優香を出迎えた矢崎を見たサヤ氏は、二股なのかと疑いハニートラップを仕掛ける。簡単に喰われる矢崎。「彼女いるんだけどいいのかな」良い訳あるかクソメガネ。
一方優香はケイトからの呼び出しを三日ほど無視していた。
「かかってくるのが嫌なら電源切るか充電しなけりゃいいじゃん」
友人のみさきがケイトとの繋がりを疑うと、あっさり白状する優香。(話したのはメンバーレ○プだけ?)
何故今まで黙っていたのかと憤るみさきに対し、「どうしてなんだろうね」と自問する優香の脳裏にはケイトの笑顔が浮かんでいた。

レコーディングに身が入らず優香の元へ直に尋ねるケイト。
ケイトにとって優香とのセックスは、彼女が独占する矢崎との愛を共有する手段であり、そして彼女を汚す事で最高のエクスタシーを感じる瞬間でもあった。
そこに電話が掛かってくる。相手が矢崎と解るとセックスを始めるケイト。会話したまま犯される優香。
矢崎に気付かれまいと抵抗する優香だが、弱点を知り尽くしたケイトの責めに簡単に限界を迎えてしまう。
何も知らない矢崎は既に優香の部屋の前にいるというサプライズを用意していた。掛かっていない鍵。開くドア。
裸の二人を目撃した矢崎は今度こそ彼らの関係を確信し消沈と絶望の表情で、その場を去る。
傷心し苛立つ矢崎の前にサヤ氏登場。セックスで慰められている中、優香を思う矢崎。うーん矢崎お前うーん。

ケイトには幼い頃義母と義姉に性的虐待を受けていたトラウマがあった。それを癒してくれたのは矢崎の笑顔。
夢から目覚めたケイトは、床で座って寝ている優香を見つけ、自分にベッドを貸したのだと悟ると、彼女にシーツを掛け部屋を後にする。
「壊れた人形みたいで、昨日のあいつは放っとけなかった」ケイトの掛けたシーツを握り締め全てが終わったと安堵する優香。

それから二週間。
全てをみさきに話し楽になった優香。矢崎からの連絡は無く、自分からもしていない。(つまりこの期に及んで彼氏足る矢崎は未だ何一つ教えられていないこの扱いw)
矢崎への思いはあるが会うほどの情熱はもう無い。このまま風化することを願う優香。
そんな中、TVでケイトの声が出なくなったことを知り、バンドメンバーから、ケイトが優香へ何度も電話していた事を聞く。
「じゃあ毎日かかってくる無言電話はケイトさん!?」ケイトに”さん”づけの優香である。
そしてケイトのトラウマも聞かされる優香。女は全て性欲処理としてしか見ていないケイトが初めて執着しているのが優香だと告げるメンバー。
「なんとかしてやってくれ」と頼むメンバーに「お断りします」とそっけなく去る優香。しかし。

携帯と合鍵を帰す為にケイトに会う優香。
帰ろうとする優香の手を握り涙を流すケイト。呆れながらも同情する優香。
縋るケイトに「甘えないで」と一括し帰る優香だが胸の痛みに当惑する。
矢崎の代用品に過ぎないと自分に言い聞かせるケイト。

サヤ氏に拉致られる優香。

偶然矢崎と会ったみさきは、会話から矢崎が何も知らないと察し、まだ愛しているかと尋ねる。
愛していると答えた矢崎に今度は、真実を知る勇気があるかをどうかを聞く。

嬲られ始める優香、ケイトはサヤ氏の蛮行を聞き、優香の元へ急ぐ。


やっべ超長くなった。
つかなんなん優香。てめぇ。
一回スクープされた時、「正直に言ってくれた方が良かった」みたいなことを矢崎に言われてんのよ。1巻の時ね。んで反省してるっぽいのね優香。
で、今回また何にも言わねぇ。

意味わかんねぇッ!!

聞き出さない矢崎もヘタレ全開だけんども、もうね優香のクソっぷりがね。酷い。これならヤンデレの方が百倍マシじゃねーか。勿論ケイトは死ね。


~さて3巻のネタバレ行きます~

サヤ氏の用意した数人の男に凌辱される優香。この期に及んでケイト”さん”と呼ぶ神経を持つ。
強力なドラッグを使われ正体を失う優香。激しく嬲られる中で優香は矢崎とケイト、二人の男を想う。
ケイトが到着するも既に優香は壊れていた。
自分の必要性を力説しそんな優香が大切なのかと問うサヤ氏に、ケイトは「わからないが必要だと感じる」と答え優香を連れて帰る。泣き崩れるサヤ氏。
ショック状態の続く優香を介抱するケイト。
クソのような友情マンにファッキン純愛を諭され、医者からは存在しない薬を進言され、ケイトは泣く。

真実を知ってから一ヶ月。
自虐の悪夢にうなされる矢崎は優香の行方を探していた。
そしてケイトは未だ治らない優香に献身を尽くし続けていた。勿論クソみてーな純愛?自己愛の為である。そうでなければキスなんかしない。

そんなある日、矢崎からケイトへ電話が来る。つかいくら何でも遅過ぎじゃね?
優香の居場所を聞く矢崎。知らないと答えるケイト。矢崎への誠実より優香を失う恐怖が勝ち咄嗟についた嘘に、自分の優香への気持ちを再確認するケイト。
徐々に戻りつつある優香。完全に戻った時自分の居場所は無いだろうと覚悟するも、厚顔なケイトは彼女の笑顔を守ると誓う。

そして偶然再開する優香と矢崎。
そこでまたしても新たな真実を知った矢崎は、ケイトをボコる。ここはかなりエグい。
優香を連れて帰ろうとする矢崎。ケイトに手を伸ばす優香。思わず彼女に怒鳴る矢崎。大抵の読者は普通の男な訳で、誰に感情移入するかは言わずもがな。100%ケイトは無い。
ケイトは己を呪うも、想うのは優香の苦しみのみ。矢崎の分は無い。こいつ本当に矢崎の事好きだったのかなぁ。
直後、サヤ氏に刺される優香。追ってきたケイト。記憶が戻り吹っ切れた優香。逮捕されるサヤ氏。

病院で眠っている優香。「おkしてくれたらNYに連れて行く」と矢崎。
目覚めた優香はケイトと暮らした二ヶ月間を覚えていない振りをする。見舞いに来たみさきに「もう関わるな」と告げられ去るケイト。
NY行きのチケットを眺め、みさきと話す優香。自分の気持ちに混乱する優香にみさきは純愛を諭す。もうお前ら死ねよ。

しかし矢崎を選んだ優香。「さようならケイトさん」荷物を整理し気持ちを落ち着ける。
NY行き前日の夜、諦めきれないケイトは優香の元へ。
雨の中立ち続けるケイトを見た優香は、ケイトを抱きしめ二人はドラマのようにキスをし身体を重ねる。罪を重ねますなぁ。

朝、ケイトが目覚めると優香の姿はそこには無く、”昨日の事は忘れてください”と手紙だけがあった。
空港で矢崎と優香。来てくれた優香に喜ぶ矢崎。しかし「ごめんなさい」涙を流す優香。
無言で優香のチケットを破り穏やかな表情で背を向ける矢崎。追いついたケイトは優香を呼ぶ。振り向き微笑む優香。fin.


Fuuuuuuuuuucckkkkkkkkk!!! All kinds of verbal abuse!!
Tremendous abuseeee!!
Why?! To flow out hatred like a waterfall!!


あとがきにはこうある。
”作者的にはベストな終わり方””ほんとの恋愛ってめちゃくちゃ格好悪いとおもうんです。”
よくあるドラマとかでのケイト役が最終回で死んだりするのキレイごと過ぎて嫌いらしい。

解らんでもない。
一種のピカレスクロマンと言うか。嫌いな人ははいはい耽美耽美wみたいな。

私もラストは嫌いじゃない。展開が突き抜けててこのドス黒いもやもやすら爽快に感じる。この嫌いが好きって言うか。これもうドMやな。

でもやっぱ矢崎の扱い酷いわ。
サヤ氏との浮気(1回目のみ)は男の性としてであり、かつ矢崎個人の弱さの意味もあるんだけど、その他軟弱部分を全部足して差し引いても、損害デカ過ぎ無い?
結果奪われるのはまだいいや展開として面白いし。
ただ本当に最後まで三角関係の蚊帳の外ってのは、余りにも酷い。
いや多分三角関係ですら無かったんだろうけどw

それにケイト役が死ぬ(報いを受ける)のってドラマとしてキレイごとではあるんだけど、その前にケイトが所謂綺麗事まみれ言い訳まみれのキャラなんだよなー。
超絶クソ野郎の犯罪者なのに、罪を清算する事無く、楽しく人生を謳歌するってのが綺麗事に値しないとして、それにケイトは当て嵌まらないのが問題だ。

要はケイトは最悪のクソまみれじゃなきゃならなかったと想う。
少女趣味全開の完璧超人作っといて「キレイごとは嫌」は全く通じない。

ともあれ制約の厳しいエロ漫画で、ここまで面白い(もやもやする)ものを描けるのは多分凄い。
勿論葉月氏の漫画はエロを無くしたら9割魅力減するタイプなので、エロ漫画や青年誌は愛称が良いのだと思う。


ちなみに2巻のオマケ漫画の「SEっクラ道2」によれば、スタッフ等からの矢崎の嫌われっぷりがはんぱなかった為、NYへ消えることになったらしい。
お前ら鬼畜のせいかw


・アトリエ・サヴァ 葉月京 オフィシャルホームページ
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『ザ・シークレット』感想

ザ・シークレット

辞典とか日めくりカレンダーの類。
嘘を書いてる点は大きくマイナス。



兎に角読むのがしんどい。
特に私の場合は、てっきり小説だとばかり思っていたので、中々に難儀な一冊だった。

タイトルにもあるように序盤はやたら「秘密」「秘密」と強調してくるが正体は「引きよせの法則」である。
心底ガッカリした。

法則に関してそこまで詳しくないので、一応飛ばし飛ばし読んだのだが、結局は意味が無かった。
恐らく法則をそこそこでも知っていれば読む価値は無いと言っていい。

そして何より大事なことなのだが、この本は全く面白くない。
色んな人間が思い思いの文章を書き綴ってそれを纏めただけの本なので、面白い方がおかしいのだが、辞典や日めくりカレンダーを使用する感じで読むのが妥当なのだろう。

またこれ系の啓発ものは、賛否が激しく偏るのだが、この本もまた信者とアンチの下らない闘争が評価などで見られる。
この本に書かれてある法則に限った話ではないが、こういうものは本質を理解して自分に生かすかどうかと言う話であり、それ以上でもそれ以下でも無く、いちいち心頭するものでは無い。と思う。

この本に書かれてある事実だけを抜き取れば、それは別に魔法でも宇宙の謎パワーでも何でも無く。
ただ単に欲しい物へのアンテナの張り具合に他ならない。

もっと具体的に言えば、欲しいものを常時チェックしているか、時々チェックしているかの差を言っているに過ぎない。
当たり前に前者の方が、より欲しいものに近付きゲットするチャンスも増えるだろう。それだけの話である。

ただ残念ながら、この本には凶悪な嘘が書かれてある。
アマゾンなどの高評価をある程度見てみたが、この嘘について言及しているものは無かった。何故だろう。

その嘘とは「願うだけで欲しいものが手に入る」と言った仕様も無いものではなく、偉大な先人として作中紹介されている人達の話だ。
例えば、シェイクスピアが詩で、ベートーベンが曲で、ダ・ヴィンチが絵で、ソクラテスやニュートンが書籍で、その法則を示しているとこの本には書かれてある。
さらには各宗教や昔の文明にもその教えがあるとし、紀元前3000にも石にそれが刻まれていると書かれてある。

それなんてMMR?

こんな本をご大層にしかも大真面目に評論してあげくに星5の高評価とかふざけ倒してるとしか思えない。
仮にこの本のお陰で大成したとして、それは個人のステータスであって、決してこの本の評価では無いのだが、何故かそれを感想する訳だ。アンチもだけど。
あ、アマゾンの話です。


・Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: ザ・シークレット
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『楽しい人生を生きる宇宙法則』感想

楽しい人生を生きる宇宙法則

重要な要素すら当たり前体操。

著者の小林正観氏は「感想するな」と作中にも書いてるが、知ったこっちゃない。

フリマで購入したと言うオカンに「読め」と渡された一冊。
まあ、所謂そっち系の本なんだが、批判目的でもいいから有名な本は一度は読んでみるもんだなぁと感じた。
こう言った、普段自分では先ず選ばない選択肢は個人的にかなり重要視してるので、友人・知人から薦められる映画を圧倒的にクソつまらなそうでも観たり、今日のように心底興味の無い本を読んでみたりもする。

ランダムには結果を期待しないのが私のポリスーなのだが、だからか内容が結構すんなり入る。
素直に感想出来ると言うか。オッサンになって改めてやる学校の授業に近い感覚。


さて感想。

作中書かれてる事の一つ一つはまあまあ納得出来ないでもないと言うか、多角的に見て間違ってないポイントだと思えるのだが、全体的に見るといまいち釈然としない。こちら側のキャパの問題でもあるが。

その最たる要因が2つあって。先ず「上」と言う存在。
それもかなり最初の部分(第一章二節)で、「”上”のほうに尋ねた」とか「”上”のほうの答えは」とか書かれてる。
全218ページの中で、18ページ目にもうそんなん書かれてる。

早くね?

これについてはこの本自体が氏の著書としては”総集編”に該当するものらしく、作中でもそう説明されているので、致し方ない部分でもあるが。
それにしても初心者としては中々ハードルの高い概念なので、読み進めるとしたら一端その”上”とやらを枠外に置いて読書するしかないのだが、これが厄介。
実際そこまで読書を妨げるものではないにしても、これ宗教と括っちゃったら中々辛いもんがある訳ですよ読者としては。作中で前提みたいになってるんで。「皆さんご存知の」みたいな。

それともう一つ。
これは締めな感じで最後の章で語られる「ありがとう」についてなんだけども。
その解釈やプラシーボバーナムはどうでもいいとして”心を込めなくてもマジすげぇパワーあるからとりあえず声に出して言ってみようぜ”ってやつ。

回数が異常w

「ありがとうの奇跡」って章で「ありがとうを2万5000回言ってると、多くの例では突然涙が出てきます」ってサラっと書かれてるんよ。
で「それもっかいやって合計5万回に達すると現象化する」と。
さらに年齢×1万回、さらに×2万回と×3万回の時に現象が変化するとか奇跡が起きるとか。

勿論一日でとか極端な期間限定ミッションではないだろうけど、私などは回数見ただけでお腹一杯になる。


上記の2点を気にせず読んだとして、結論的にやはりこの本は、特に大それた内容では無かったと言える。
正直目を見張るような発見や知られざる事実は無かったし、おおよその人生を送っていれば誰しも辿り着く感覚や答えが書かれてあるに過ぎない。いやトイレとかじゃなくて。

勿論、それらは誰にでも解り易く書かれてあるからに他ならないのだが、このシンプルな要素を深く追求すれば泥沼の宗教観点に帰結してしまう部分は、読んでいてどうしても感じちゃう所でもある。
例えば唯物論だったと自称する氏が、解ったこととして決定論を挙げるのだが、その「決定論」と言う言葉自体は出さない。
そして自由意志について語る場面でも「選択した瞬間に決定する」とシュレ猫宜しく量子力学を挙げるのだが、それもまた口にしない。

上記したとおり、なるべく専門的に感じる要素を遠ざけた文章なのかも知れないが、こんなレベルは下手したら小学生でも知っている部類であり、ネットなどでアーカイブに軽くアクセス出来る昨今では決して専門的な知識では無い。(専門的に理解しているかどうかはこの際別)
なのであたかも作者である小林氏が別観点から”新しく発見した事実”であるかのように読み手が感じてしまいかねない書き方は如何なものかと思う。
勿論、この本を読んで初めてその事実部分を知る人は殆どいないのだろうけれど、既知である事を踏まえた文章であった方が望ましい筈である。

ただこの本は、この手の宗教や自己啓発系関連と比べ(そんな知ってる方じゃないけど)なるべく匂いを押さえ一般的に面白く書こうとしていると思える。
例えば、個人的に特に気に食わないのが、宗教や霊能力者がよくやる神気取りの”こっちサイド全部知ってますんで”的な決め付け押し付けの説法なのだが、小林氏のやり方は、どちらかと言うとまだこちらに歩み寄る方法と言えるだけ、好感が持てる。

以上は本に対しての感想だが、作者である小林氏や団体の活動については、正直どうでもいい。


・楽しい人生を生きる宇宙法則 | 小林 正観 | 本 | Amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%84%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%B3%95%E5%89%87-%E5%B0%8F%E6%9E%97-%E6%AD%A3%E8%A6%B3/dp/406213487X/ref=cm_cr_arp_d_product_top?ie=UTF8
・小林正観さん公式ホームページ
http://www.skp358.com/
・小林正観 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E6%AD%A3%E8%A6%B3
・【ありがとう村】ありがとう教問題・避難所【小林正観】
http://uni.open2ch.net/test/read.cgi/psy/13822689

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さーせん。

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