劇場版 ATARU THE FIRST LOVE & THE LAST KILL 感想

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とにかく松雪泰子が可愛い。

劇場版にはありがちな、主人公探偵役が犯人として疑われるケース。
本作はそれを大きく支持する役柄に、捜査陣を管理するボスとして星秋穂(松雪泰子)が登場する。
本来の敵である真犯人とは別に味方サイドにも存在する敵、というダブルパンチな、言わば鉄板展開である。

松雪泰子は、かませ犬的な位置のキャラクターなのだが、本作でも容赦なく疑惑を主人公にぶつけ、役柄の本領を発揮する。
普通なら気の強い美人ボスが唇をかみ締めて敗北し終わりである。

しかしこの映画は、割と冒頭から「もしかして」と思わせる描写がある。
足を捜査中の事故で失くして車椅子の彼女は、故に一層気を張り、そこを沢俊一(北村一輝)が指摘すると認める。
それ以前にも2人で少し見詰め合うシーンがあり、北村一輝がイケメン役なのかも知れないが、彼に対し素直な一面を覗かせる。

極めつけは、北村一輝が「俺を信じろ」と言うと「解った」と返事するシーン。
松雪泰子ファンは鼻血で溺死レベル。

別段2人が心を通わせているかどうかは定かではなく(※旧知の間柄でした)、基本的に彼女は事実を事実として冷静に処理できる人物として描かれてはいる。
つまり一時的に主人公サイドと対立はするものの決して敵ではない。

とにかく掘北そっちのけで可愛い。

どっちかっつーとドラマ流れを愉しむサスペンスで、ミステリー要素は低い映画だが。
ドラマ未視聴組の私にもキャラクターが動き回る楽しさは伝わるので視聴済みの方は更に楽しめると思われる。




・『劇場版 ATARU‐THE FIRST LOVE & THE LAST KILL‐』
http://www.ataru-eiga.com/index.html
・劇場版 ATARU THE FIRST LOVE & THE LAST KILL - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%87%E5%A0%B4%E7%89%88_ATARU_THE_FIRST_LOVE_%26_THE_LAST_KILL

映画『洒落にならない死ぬほど怖い話』(2014)

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タイトル・・・あっ…(察し)

そう、孔明の罠である。
アルバトロスである点も加味されたし。

本作は、某ちゃんねるのオカ版スレッド『死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?』を発端・原作とする、実写映画。

ではない。

レヴューはおろかネットに話題すら挙がっていないっぽいので、洒落怖好きな人も、そうでない人も、この映画はスルーしていると伺える。実に賢明だ。

大前提ではあるが、マジで洒落怖とは全く関係性は無いので、その筋を期待する視聴はお薦め出来ない。
と言うか、暇を持て余したドMさん以外には薦められない映画である。
内容はタイトル詐欺と言って良いレベル。
タイトル前にオープニングとして本編のダイジェストが流れるので、何かクソっぽいなつまんなそうだなと思ったら、そっと取り出しボタンを押して頂きたい。

本編は更にもっとクソでつまらないのである。

本編は更にもっとクソでつまらないのである。
大事なことなので2(ry

下記する通り、オムニバス方式の1話完結なので、世にも~的なノリで見れるのかと思われるかも知れないが、これはただでさえ洒落怖を模した詐欺タイトルで世に出すビデオ映画である。(劇場公開はしてないっぽい。)
愉しめる要素を見つける方が難しく、ツッコミも躊躇する程ホラーでも何でもない意味不明なストーリー。
ふざけたメイク以外特殊効果すら無い、単調で退屈、ニヤリとすら出来ない。演技?何それ美味しいの?
誇張ではなく、今世紀を代表するマジな方のクソ映画と言えるだろう。
 ※愛すべきな意ではなく。

これで2時間あれば、伝説となったかも知れないが、1時間と言う体たらく。コンテンツとしての根性すらない。(メンタル的には助かったと思うべきか。)


■リアルSNS
BGMが最悪。やたらウザイ。
SAWとかとかとかとかの丸パクリ劣化版。
何もかもが、もう、どうしようもない。

■ヒキコモリ
とある姉妹の日常。
リアルと言えばリアルだが、姉妹の仲の良さなどの関係性を示す説明が薄過ぎるので、何故ああなるのかさっぱり解らない。

■おもてなし
勘違いバカ大学生の自主映画レベル。
どういった経緯と”つもり”でこれを撮ったのか逆に知りたくもある。
これもBGMェ。

■奈々子とぼっち
強面ハゲデブ主演のエロ無しAV。




・洒落にならない死ぬほど怖い話 ≪ アルバトロスフィルム
http://www.albatros-film.com/archives/5441


参考:
・死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?/洒落にならないくらい恐い話を集めてみない?---過去ログ倉庫 投票所
http://syarecowa.moo.jp/
・洒落怖とは (シャレコワとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%B4%92%E8%90%BD%E6%80%96

映画『100年後・・・』(2006) 感想

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ゾン……ビ……??

クロエ・モレッツ目当てで鑑賞。
めっさ可愛い。そらゾンビも友達になりたくなる訳だ。

内容は、まあ、うん。

ところで、大抵の所でゾンビ映画だと紹介される本作品。
劇中表記されるタイトルも「ZOMBIES」となっているのだが、登場するゾンビは、ぶっちゃけ従来のものとは形質が異なっている。

彼らは住処があり、道具を使い、統率が取れているし、コンタクトも可能(一部の人間のみ)など、知能の部分で著しくゾンビとはかけ離れている。
何より一番違う部分は、噛まれた人間がゾンビ化しない点にある。

ゾンビ映画のメイン恐怖とも言っていいこの『噛まれただけでアウト』が本作には皆無である為、「ゾンビ映画」として鑑賞すると肩透かしを食らう羽目になるので注意が必要だ。

つーか、ゾンビ映画では無い。

例えば98年制作のハリウッド版ゴジラ。
あれはタイトルこそ「ガッドジラ」となってはいるが、ゴジラそのものは1ナノ秒も出演しない。
劇中でも、冒頭でヤツに遭遇した日本人猟師が震えながら漏らした「ゴジラ」というセリフを基に便宜上ガッドジラと呼んでいるに過ぎず、ゴジラは神話上の怪物であり、この現実の世界と同じく空想の産物である。
あくまでテーマがゴジラと言うだけ。

この映画もまた、ゾンビは空想(または別の存在)を基にした大よその概念であり、実際に猛威を振るう”奴ら”は、定義上のそれとは違い、劇中でもそう呼称されるものの、実際ゾンビではない。
強いて言えば”生ける屍”として、ゾンビだと広義出来なくも無いが、しかし、明確なゾンビの定義(ロメロゾンビ)が存在する近年では彼らをゾンビとカテゴライズするには少々物足りない。

勿論、ロメロゾンビ以外ゾンビと認めない規律や法令がある訳ではないので、これはこれで間違いなくゾンビ映画ではある。

だが本作の内容や彼らの言動を鑑みても、ゾンビ映画というよりは、他のレビューにもあるが、死霊モンスターと言った方が随分しっくりくる。

ただ。

『こまけえこたぁいいんだよ!』と。

『いやいやB級ホラーでありさえすりゃあ、出てくるのがゾンビだろうがウンコだろうが、どっちでもかまやしねぇよ!』
って人が殆どだろうとは思うので、気にしなければ気にしないでまあまあ楽しめる映画ではある。




・Wicked Little Things - Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Wicked_Little_Things


参考:
・ゾンビ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%83%93
・GODZILLA - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/GODZILLA

ボルテックス -巨大生物総進撃- 感想



後半20分は爆笑の嵐。
見るのならば是非最後まで。


タイトルが表示されるまでの冒頭約10分で、この映画のほぼ全てが把握出来る親切仕様。
この先ずっとこのクオリティ以下が続くので、他に借りてきた映画があるのなら、そちらの視聴を割と強めにお勧めする。

本作品はB級の中でも特に酷く、どっかのオッサンが税金大作にその辺の素人を捕まえて制作したかのような、意味不明のSFアクションである。

子供向けTV特撮でも使わないようなCG。
パッケージで期待したほどデカくない上に、総進撃というほど出てこないモンスター。
明らかに訓練不足でアフォな軍人たち。
頼みの綱の科学者主人公も「クモの首を狙うんだ」とかとかとか。クモの首てどこだよ。性格も最悪。バカでクソとかもうね。
態々キャプろうとも思わないくらいに、しんどい映画である。

ではストーリーや設定が良いかと言えば、及第店すらクリアできない。0点である。
兎に角酷い。小学生が授業中にノートの片隅に書いたはいいがあまりの荒唐無稽さに丸めて捨てたボツ案件のようなプロットである。
内容のレベルが子供向けっぽいと思い込み、うかつに子供と一緒に鑑賞しようものなら「何で?」の質問攻めを軽く100回くらいは受ける事必至。
メンタルをボロボロにされる覚悟が必要だ。

しかし、それも前半まで、である。
後半は、それもラスト20分の戦いは打って変わって、というか、ここまで鑑賞した人ならば一周回って爆笑できてしまう。
今まで以上にとんでもないシーンがこれでもかと繰り出され、友人と深夜に酒を入れつつ見ていようものなら、腹がよじれること請け合いである。
 ※ただし、視聴者の99%はそこまで持たないと思われる。




・インターフィルム Interfilm Online | ボルテックス/巨大生物総進撃
http://www.interfilm.co.jp/Detail/13/IF13_0714/IF13_0714.html

意外な人気作?wレヴューおもろいです。

・映画感想:「ボルテックス 巨大生物総進撃」(30点/モンスター) - NIGHT_SHIFT(B級映画&ゲーム感想)上井某個人BLOG - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/uei_nanigashi/66549425.html
・Dの日記 ボルテックス~巨大生物総進撃~
http://bqtasteblog.blog.fc2.com/blog-entry-37.html
・ボルテックス 巨大生物総進撃 | 今夜も酔いどれ映画感!
http://shimaneman.blog134.fc2.com/blog-entry-1059.html
・ボルテックス 巨大生物総進撃: 感想日記 かいとこ!
http://kaitoko.seesaa.net/article/371500989.html
・レビューNo.363『ボルテックス 巨大生物総進撃』 / おすすめ映画晩餐会
http://kuragematsuri.blog.fc2.com/blog-entry-376.html
・[ゴーストシャークとボルテックス 巨大生物総進撃の映画感想。] by 高瀬とうやの世迷言
http://takasetouya.blog57.fc2.com/blog-entry-1719.html
・久々に見た超D級映画?ボルテックス巨大生物総進撃 | Macに囲まれながら余生を過ごす
http://naruo.info/archives/1001
・ボルテックス 巨大生物総進撃 - [SAMPLE]ビデオながら見日記
http://d.hatena.ne.jp/mash1966/20130619/p2

ファイナル・デッドコール 感想

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バカのドミノ倒し。

本当に2006年作品なのかぐぐって確認してしまうほど、演出・特殊効果が幼稚で古めかしい。
「暗闇にベルが鳴る(1974)」のリメイクらしい本作は、まるで一昔前のスプラッタを見ているかのような錯覚さえ覚える出来具合。
そういった意味ではかなり成功していると言えるが、あたかも古い映画であるかのように今の技術で新作する訳でもなく、これはリメイクである。
質感に古さを求めるなら、別に旧作品をデジタルリマスター云々すれば良いだけではないのか。

無駄に人気監督やフレッシュな若手を起用してはいるが、完成品は新しさの欠片も全く無い意味不明な映画と化している。

勿論、年代的に考えて旧作を知らない世代がこれを鑑賞するのだろうから、これ自体は新鮮である。
かく言う私も旧作未視聴である。
もしかしたら全く別作品といっていい内容なのかも知れない。

内容は、クリスマスに殺人鬼が女子たちを殺戮していく痛快ホラー。
この手のバカ騒ぎは、古くは「13日の金曜日」を始めとしたハリウッドお得意の鉄板である。
何億万回もリピートされてきた定番のジャンクフードは、最早レジェンドと言っていいジェイソンなどのヒーローの登場が求められる。
それ以外は有象無象の使い捨てでしかなく、本作の殺人鬼もまた、それである。

私が知らないだけで人気なのかも知れないが、ただ頭の弱いバカが、頭の弱い女子たちをバッタバッタと殺害するだけである。
何の面白みも無い。
強いて挙げれば、女子の数だけはまあ多いので、お腹は膨れる。一応おっぱいもある。

B級として割り切れば、それなりに満足いく映画かもしれない。



ファイナル・デスティネーション 感想

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良質な新しいホラーの形。

全くファイナルじゃないシリーズ第1作。
シリアルキラー、キ●ガイ、モンスター、悪魔、悪霊。
そういった”悪者”が跋扈するホラー界における異端児映画。多分。

オープニングの聖書?描写に、「ハイハイ悪魔悪魔w」と半分諦めモードだったが、意外や意外。
そういった神話は、最後までほぼ出ない。

言わばディザスター系の『どうしようもない被害』、所謂”神”が本作の最大の敵である(やってる事は他と変わらないが)
本来人間には抗う術はおろか、その兆候に気付く間もなく、ただ容赦なく命を奪れ何も出来ない危険な存在。

と言っても本作では、死神に相当する嫌われ者であり、人間一人一人に態々緻密な計画を予定し、挙句”解っちゃう”人には仕事実行を阻止されちゃう低級な神として描かれる。

何としても予定を狂わせたい人間達と、何としても予定を調和したい死神との戦いは、大掛かりなものから本当に細かいものまで多彩な仕掛け・死に様模様で、中々に楽しめる。
B級ホラーの定番を新要素で満たした、友人や家族とツッコミながらキャーキャー騒いで見たいお気楽な映画(お一人様も大歓迎。ソース:筆者)




・ファイナル・デスティネーション - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

パラサイト・バイティング 食人草 感想

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ひたすら地味な人間ドラマ注意。

最近のこういったモンスターパニック映画は、ものの十数分で話の全容と対決する”割と最初からメイン”が際立っているように感じてお得っぽいのだが。
この映画もマヤっぽい遺跡が早々に登場しそれ系に連なる類かと思いきや、入り口でうろうろし、5人しかいないパーティの内、案内役の1人は中に入る前に射殺され、1人は入ろうとした矢先にロープが切れ落っこち背骨ぼっきん。
助けに入ったギャルも脚をやられるという体たらく。
長さが足りない筈のロープとテントを改造して作った担架など何とかご都合主義で助かるもののモンスターなど1匹も出て来ない状態で40分経過する。

そしてこの辺で気付き、その後20分くらいで確信する。

あ、この映画違うわ。
パーリィのノリでバカ外人御一行が遺跡探検のついでにモンスタにバリバリ喰われる映画違うわ。

って。

ただ、R15は伊達じゃない。
特にギャルの体内に侵入したにゅるにゅるを素人外科手術で取り出すシーンは、駄目な人は全く駄目だろう。


で、原作が有名らしいのだが、兎に角ホラーじゃない。てんやわんやなパニックものでもない。
ドキワクな遺跡探検もモンスターと派手に戦う場面もおっぱいぷるんなエロシーンもなんもない。エロいヌードはあるけど。

舞台は遺跡の屋上で、主人公達が自滅していく人間ドラマである(まあ諸悪の根源はツタだけど)

ポゼッション 感想

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純粋なエクソシスト映画。

”実話”とCMされたりしてるが、映画の内容がそのままと言う訳でなく勿論フィクション。
実話を元にはしているが実話では無い。
ただ、木箱のモデルやそれにまつわる話は実際にはあるので、オークションを初めとしたネットでの情報をぐぐってみると一興(つか公式サイトに纏められてる)

サム・ライミが関わってるだけあり、凄く丁寧、お金がかかりまくった超大作ではなく綺麗な職人の作品。
元ネタがネットロア的な出発点であるだけに、日本でも作れそうな気がする。

似たような話で「コトリバコ」が有名だが、これが世界や日本でも受けるなら、その手の話はいくらでもあるので、日本でもじっくりと作って欲しい。
2ちゃんねるの呪いシリーズが悪いとは言わないけど。

内容そのものは、よくあるエクソシスト。本当によくある定番。
たまたまサム・ライミが興味をもった実話とリンクして作ってあるだけなので過度な期待は禁物。





・その箱を開けてはいけない― 映画『ポゼッション』5月25日公開
http://www.possession.jp/
・ポゼッション (2012年の映画) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%BC%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3_(2012%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)

バトル・ハザード 感想

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異色なゾンビ映画。

エクスペンダブルズで再生した俳優の一人ドルフ・ラングレン主演のゾンビ映画。
元々デカい身体に寄る年波でさらに重く感じるアクションだが、決して悪くない。
そんなオッサンがゾンビの群れに立ち向かい、銃でナイフで蹴りで成敗しまくり、挙句にはそこらにいたガンダムを味方に付けてしまう。
という、ホラーやパンデミックパニックではなく完全なSFアクションである。
ぶっちゃけ敵がゾンビである必要性など全く無く、たまたま最強のオッサンが仕事で立ち寄った現場にゾンビがたむろしていただけである。そんな感じ。

本来のゾンビ映画で語られる「いつゾンビに齧られるか解らない」ハラハラ感など皆無。
一応仲間が一人また一人とやられてはいくのだが、ゾンビ映画特有の「近付くのはヤバイ」ノリが完全に無視されているので、そういった空気を期待してはいけない。
逆に言えば、その雰囲気が無理めな人にも平気でお勧め出来る良質なB級アクション映画でもある。

ただ、アクションもの故に気になる点が一つ。
よくあると言えばよくあるのだが、レギュラーメンバーの中華系オッサンがやたら胡散臭く、ネイティブアメリカンにしか見えない。オバハンの方は中々中華だと言うのに。
いや、見た目は別にいいとして中華オッサンのアクションが酷いのである。
劇中で剣舞を披露するのだが、余りの出来に見ていられない。
「ゾンビ革命 -フアン・オブ・ザ・デッド-」のようなコメディなら解るが、比較的真面目な映画で急にヘッポコされると違和感がある。
そこだけは残念。



映画『ノロイ(2005)』 感想

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徹底したモキュメンタリーの傑作。・・・だが。


同白石監督作品に「コワすぎ」シリーズがあるのだが、それらを鑑賞後に、この映画を見ると、ぽかーんとなる。
それくらい終始真面目。いや、あれはあれで真面目なのだがこちらとは質が大分違う。

本作は、モキュメンタリーの日本代表と言われるくらい人気で評価も高い映画。
私は正直和製のB級ホラーは好きでないので、特にこの手の呪い系は素通りなのだが、監督が監督でしかも作品中恐らく一番高評価されている作品である。
見ない訳には行かない。

若干チープな特殊効果や演出・役者演技はあるものの、2005年作品という部分を加味すれば、こんなもんかなぁと思えなくも無い。
あえてそうした可能性もある。少なくともそういった粗とも言える箇所がある事で印象が強まり、話題の種にもなる。
ただそれは、あくまで商法であって、アートにも含まれる映画というジャンルの作品として考えれば、やはりチープと言わざるを得ないが。

しかして、これは、B級ホラーである。
このB級という世界は、映像作品として監督が自分のホラーを追及する成算度外視のものか、またはヒット作品の手法や内容・プロットをそのままモロパクリ、もしくは続編などの関連性を匂わすタイトル・パッケ詐欺な完全コントなもの。
基本、そのどちらかしか無い。(稀に例外はある。)

白石監督は、どちらかと言えば本作を後者のB級として製作しているのだが、同時に前者でもあり、徹底的に作り込んでいる。
評価が高いだけあって、散りばめられた細かい設定や黒祠的な(そこまでではないが)描写も丁寧に煮込まれていて、極めて異例のB級だと言える。

なにより、そのクオリティを確かなものに昇華する根拠は、上映後の感想・レビュー郡で決定されている。
信じ難い事に、この映画を”真実”であると思い込む観客が、それも多くいたのである。マジか。

私は、ぐぐるまで知り得なかったのだが、どうも映画公開前後ネットなどで、登場人物である「小林雅文」のHPや、小林氏のファンサイトなどが存在し(現在も閲覧可)、それにより情報の良い意味での混乱が生じ、上映後に更に高まるという相乗効果を齎していた事が解った。
これは「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「A.I.」「クローバーフィールド」等で有名なネット上の遊び・PRCMなのだが、私は大好物である。
全く知らなかった。乗り遅れすぎた事実にショックの大きさはかなりのものである。

そして大きな疑問が残る。

もし、私も皆と同じように公開前に情報を仕入れ語り合い、悶々と妄想を膨らませ、鑑賞に挑んでいたら。
果たして鑑賞後に同じく内容を真実だと錯覚しただろうか……?

いや、ないないないw

和製のフェイクフィクションとしては、かなり高レベルなのは間違いない。
最悪、ネットでの前情報で踊り狂う自分の姿は容易に想像出来る。とても楽しそうだ。

しかし、堀さん登場時、ビデオ映像等の写りこみとかとかとか。
やはり映画鑑賞時に、違和感を覚えるのもまた間違いない。

ただ実際に騙された人の中には、映画好きホラー好きも多数いる模様である。
となると、真実っぽさやリアルとリンクされた前情報は、暗示レベルな相当のフィルター効果があったという事だろうか。

現在では確認の仕様もないのが残念である。


・小林雅文公式ホームページ
http://archive.today/hKXLi
・怪奇実話ファン
http://blog.livedoor.jp/kaikifan/
・ノロイ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%A4


=追記(注:他レビューに対しての感想です。クリックで開きます)=


参考:
・ホラー映画「ノロイ」について - 邦画 - 教えて!goo
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2536728.html
・ノロイ(小林雅文氏主演)のドキュメンタリーの映画ですが、この話しは本当に実話... - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1114787586
・映画「ノロイ」の原作者、小林雅文さんって、本当に自宅が火事になって奥さんが焼... - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1110417956
・ノロイ | 良質な映画 厳選批評
http://movie.acrobat.jp/horror/noroi.html
・ノロイ 映画鑑賞済みの人のための批評
http://www9.plala.or.jp/AlPachioYakata/movienoroi-2.html
・映画「ノロイ」 ~本当の呪いを汝らは知らない~ - カオスな情報始めました。
http://blog.goo.ne.jp/chaosbrave/e/e043576505df084055ffd9046aa3ad51
・1450km thREaD: 怪奇実話作家・小林雅文
http://1450km-thread.seesaa.net/article/7156427.html
プロフィール

Author:ねーやん
さーせん。

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