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映画『脳漿炸裂ガール』感想

脳漿炸裂ガール

足りないものは何か。

劇中流れる主題歌(映画の原作である)を聴いていて、ふと、あんま関係なくね?と思った。

それもその筈である。
この映画の原作は小説?だが、更にその小説の原作がニコ動などで人気のボカロ曲らしく、その曲の歌詞は、内容的にはほとんど意味が無いものであった。
 ※”実はあの歌詞って適当に書いたんですよ。-マイナビニュースより-” 
この歌が何を表現しているかは聞き手の想像に任され、それ故の自由性が、この映画、もしくは原作小説に反映されている訳だ。

つまり極端な話、原作の曲とこの映画との接点は、材料が同じと言う一点のみであり、視聴者によっては全く異質の物語に感じる可能性もある。
あくまで曲から感じ取ったピースを、映画(小説)に組み立てただけであり、それと曲との印象が違っていても何ら不思議は無いのである。


=以下、ネタバレです。=

この映画は、デス・ゲームがベースの物語であり、展開はお察しの通り。
国内外でその設定・ジャンルは既に飽和状態であり、映画を鑑賞する観客にとって、これほど食傷を痛烈に感じ入るモノも無いだろう。

確かに『脳漿炸裂ガール』というパンキーなタイトルや、歌詞の一部分からの組み合わせで、何か物語で一発かましてやろうとすれば死遊さんに頼ってしまうのも解らないでもない。
両者の相性自体はどちらかと言えばかなり良い方だと思う。

しかし、小説は読者の想像力のベクトルや差異が多大に作用する分まだ良いとしても、映画としてのデス・ゲームはオーバーキルに近い。
ニーズの段階で、ほぼゼロである。
ただ、若い子達には人気であるから、ポケモン・妖怪ウォッチやヒーロー物宜しく、子供専用のジャンルと化しているきらいもある。

そう言った意味で、この映画もまた、極めて若い人たちに向けてのものであり、私のようなオッサンが的確な感想を言える訳では無かった。


演技は中々良い。
ダブル主演の二人も、周りの若い役者たちも、存外熱演。思ったより全然良かった。

脚本は割りと最悪。
TVドラマか、もしくは漫画ならば、許容出来る範囲だが、映画として見るとかなりキツイ。
背景となる設定のおかげで全部のシーンがギャグでしか無く、シリアスなシーンも、格好付けた演出(Wハナが銃をお互いに構えて羽シャワー)も、やたらめったらチープに感じる。
こう言った所は、低予算だろうがビッグバジェットだろうが関係なく、全責任は脚本力にあるので、言い訳は出来ない部分である。

例えば「脳漿を打ち抜き前頭葉を麻痺させる銃」とか言う一発ギャグは、ロボトミーを元にしているのだろうけれど、その大雑把な外科手術に対する悪影響も対外的に描くべきである。
エリートを選抜する為のデス・ゲームにしては稚拙で偏執的過ぎる面接テストも(しかもそれが割りと直接的に国の支配権に達する)、列挙するのが面倒臭い程色んな説明が圧倒的に足りていない。

上気したような背景・設定は、完全にギャグやジョークの領域であり、それらが組み合わされた物語に不必要なシリアス要素は不協和音以外の何でもない。
あれだけ小気味良く白い脳漿?を撒き散らせ女子がぶっ倒れていく好演出をしておいて、何故あんなクソみたいなおままごとをシナリオするのか、疑問である。

ゾンビ映画もかくや、なギャグコメディで良かったんだよ。勿体無い。




・映画『脳漿炸裂ガール』公式サイト||全国大ヒット上映中!!
http://noushou.jp/
・脳漿炸裂ガール - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E6%BC%BF%E7%82%B8%E8%A3%82%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB

=参考=


・人気ボカロP「れるりり」に聞く「脳漿炸裂ガール」が生まれたワケ、そして「ニコニコ超パーティーII」へ (1) 若い世代のブームが理解できないのは、クリエイターとして末期なのかもしれないと思った | マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/articles/2013/04/06/reruriri/


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『ゾンビ・リミット』感想

ゾンビリミット

最悪の改題。

確かにZさんを冠した方が、間違いなくそれ好きな方たちの食指は反応するだろう。
しかしこの作品に関しては、かなりの高確率で改題は間違いであると言える。

原題である『THE RETURNED』の方が、改題に比べ映画としての完成度が増し、そして内容に沿ったサプライズは映画の冒頭から弾き出された筈だ。
基本血みどろになるゾンビ映画が苦手な人でも、ドラマ性の豊かな作品だと解り、安心して観られた筈だ。
そしてゾンビを愛する人もまた、意外なゾンビ物として、この映画を記憶に留める筈だ。

勿体無さ過ぎる。
バカじゃねぇの。

と思うほど、よく出来たB+級映画である。

ゾンビ物としてはやや異色の、と言うより、視線を変え、ゾンビ物としての問題をより人間側にシフトさせた、余り見ない物語。
近しいものはあるにはあるが、ここまでゾンビ色の薄いゾンビ物は滅多に無い。

要するにゾンビ世界における、人間の問題、ドラマである。これが面白い。
ややアンラッキーな方向にご都合主義が展開するきらいはあるものの、”こうなったらそうなるであろう”的人間の脆さが、中々に新鮮である。(よくあるっちゃよくある話なんだけども。)
昨今のゾンビ=ウィルスな物語の最先端と言える。

それだけに惜しい。

ゾンビと名が付けば、ゾンビ嫌いな客は来ず、そしてゾンビの活躍を期待し来たファンは肩を空かされる始末。散々だ。
本当に勿体無い。


改題した人は猛省し、爆発して下さい。





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『ランダム 存在の確率』感想

ランダム 存在の確率

1回じゃ解り辛いのに、2回以上も観る気がしない映画。

=以下、ネタバレです。=

若干タイトル詐欺のような気がしないでもないが、原題だと見向きもされない事は想像に難くない。
要はざっくりパラレルなワールドの映画。

多世界設定はよくよくSFに登場し本格的な匂いを伴うが、しかしこれは実はタイムトラベルよりも遥かに複雑で、ある程度厳格なルールが根底に設定されていないと、単なるドラえもんと化してしまう諸刃の剣でもある。(ドラえもんが悪いという意味ではない。)
便利っぽくてそれっぽい為誤解され”何でもあり”として使われる事も多く、この場合は、何故多世界として解釈出来るのか、それ自体すら把握していないバカ作品が多い。(あえてそう表現する作品もある。)

その為むしろ「パラレルなんじゃねぇの」程度の解釈も出来得る範囲で、基本やんわりと使用するべきである。どうせマニアや本場さん達を納得させられる背景など用意出来ないのだから。

本作品は、多世界を扱ってはいるが、原理や設定的な部分は、割と本当にざっくりとしてB級感丸出しの、言ってみれば「こまけぇこたぁいいんだよ」である。
キャストやカメラ、脚本などなど全てB級的な造りであり、それに準じた中々センスの良い設定である。
一応、シュレ猫や乱数など、ストーリーと関連した要素も劇中で説明されるが(映画というより演劇的な描写でシリアスなPOVっぽい映画には合わない気がするのだがあえての演出だろうか)興味ない人は飛ばしても何ら問題ないほどの雑具合。
これに関しては会話劇の一環だから、リアルと言えばリアルだが。

要するにこの映画はSFではなく、SFっぽい雰囲気のファンタジーである訳だ。

この映画で説明された程度の知識は、30分程の短編か、コメディで威力を発揮する。
つまりこの長丁場でシリアスな、しかもモキュメンタリーを意識したカメラワークの映画には、すこぶる向いていない材料なのである。

何故なら、地味だから。

基本SFと言うものは、特にハードな領域の理論命、設定命なSFはマニアに喜ばれこそするものの、決して一般向けとしてウケるものではない。
「こうこうこういう理論が~」的な内容は、それだけで嫌われ、そんな一般客を取り込めない映画が成功するケースは極めて少ない。

ましてやこの映画はB級である。
大抵の人がB級に求める質は、エログロバカであり、そうでない作品は余程カルト心をくすぐらない限りカスで終わる。

この映画は、その3大要素が全く無く、ただ意味も無くシリアスでシンプル故に、酷く退屈なのである。しかも終始。

スリラーなドラマや人物の入り乱れ(文字通り)は、物語に深みを持たせる意図なのだろうが、こんなものは客の思考を混乱させるだけであり、起伏の無い単調な物語にそれでも値段分は付いて行こうと努力する健気な人たちに眠気をプレゼントする最悪の演出である。

勿論、この手の映画に一番重要なのはシナリオ、脚本である。
ベースとなる”パラレルワールドにハマったっぽいぞ。どーする?”は誰にでも解るが、その後、部屋に舞い込んで来る謎に対し、何故あれほど固執するのか。全く解らない。
事件と関係あるかどうかも解らないし、解けるかどうかも解らない。
何とかしないと不味いかもしれないとしても、彼らにどーにかできるレベルの問題では無い。なぜ”そうしたほうが良い”と思えるのか。(遭難者の心理?)などなどなど。

「誰が何時何処で何の為に何をどうした」を考えると1度の視聴では、先ず把握は無理。ぼんやりとした全体像くらいしか解らない。
何度か観て初めて判別する○○もあるのだろうけれど、2度と観る気も起きないほど詰まらないドラマ。
何より物語が終盤からしか動かないのも痛い。
これもB級(それもモキュ系)によくある構図なのだが、前半ダラダラと死ぬほどどうでもいいクソ展開が「B級だから当然」とでも言うように垂れ流される苦痛に満ちた時間は、もう止めてくんねぇかなマジでw

多分、この映画は映像作品より小説や舞台演劇の方が数倍面白く感じる筈。

せめてエロかグロかバカがあれば、何度かは観る気になったと思うだけに残念。


追記:
「量子論」とか「シュレーディンガーの猫」とかの小難しそうなキーワードに食いついちゃうSF初心者なら、面白い映画かも知れない。

追記2:他感想についての感想です。(クリックで開閉します)






・Coherence
http://www.coherencethemovie.com/


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TVアニメ『ビキニ・ウォリアーズ』感想

WS001226.jpg

何これ、ごっさおもろいんやけど。

RPGあるあるといい、ぶった切りセンスといい、エロい勇者ヨシヒコっつーか、もう好き。
クイーンズ・ブレイドも嫌いじゃないけど、こんだけバカな衣装だとやっぱコメディラインと相性良いわ。
4分のテンポも良い、これ円盤あるな。




・TVアニメ『ビキニ・ウォリアーズ』公式サイト
http://bikini-warriors.com/anime/
・ビキニ・ウォリアーズ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%AD%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BA


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ジャンル : アニメ・コミック

劇場版アニメ『こわれかけのオルゴール』感想

154683_01.jpg

いや、これは……。

悪くないです。
ほぼプロの仕事とは言え、同人作品を劇場公開など、先ず普通は無理。
その経緯は置いといて中身だけで判断するにしても及第点は堅い。個人的には90点。

ダイジェスト感漂うストーリーの繋ぎだが、要は脚本のプロットが非常に好み。
あえて30分に抑えたであろう見せ方が絶妙な余韻を持たせつつ、キャラクターの表現や関係をしっかり描き、解り易くまとめている。散逸に見えて実はそうではなく、時系列を交差するギミックも巧い。
短いシーン一つ一つの連鎖と、ラストシーンの唐突な切なさは、行間を読む想像力を刺激し、小説のような独特の涼しさがある。

このアニメに、今まで見た事の無いモノで構成されている部分は基本的に無いが、恐るべきクオリティで仕上げている点は秀逸に値する。

これはあくまで同人作品である。
知っているかどうかで感想・評価も大分変わってくるが、これを普通の劇場版アニメと勘違いしてはいけない。
あくまで製作者が個人的に創り愉しみたいものを作品として完成させたに過ぎない。

だからこそ30分と言う極めて短い枠にも関わらず、これほど完成度の高い作品になるのである。彼らがしたのである。

極端な話、これが60分や90分の劇場版であれば、間違いなく評価は低くなる。
何故ならこの作品で語られるもの以外は、全て蛇足であるからだ。


追記:
ぐぐったらとても良い感想を見つけました。
ここに私の言いたい事がほぼ全て解り易く書かれています。脱帽です。
■『こわれかけのオルゴール』のレビューか感想的な。 | 世界の中心でマイを叫んだけども
http://bunbunmei.jugem.jp/?eid=1404

追記2:普通の劇場版アニメとしての感想部分(クリックで開閉します)



・KOWAREKAKE NO ORGEL of こわれかけのオルゴール
http://flowerorgel.net/
・こわれかけのオルゴール - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%93%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%81%91%E3%81%AE%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB

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