『V/H/S ファイナル・インパクト』感想

VHS ファイナル・インパクト

こうなるともう全然ホラーじゃ無い。

過去2作では、廃墟へ入った為にVHSを延々と見続けなければならない呪いに掛かるってストーリーテラーがいたのだが、今回は無し。
もしかしたら私が気付かなかっただけで、それぞれのエピソードには何らかの繋がりがあったのではと考えるくらい、関係なく別個。
完全にただのオムニバスと化しているだけに、各物語を繋げるエピソードにも、かつて辛うじてあった薄い意味すら無い。

だからと言って別に悪くはないのだが、シリーズものの続編として見るには肩透かし感があった。
そもそもVHSというタイトルに違和感を覚えるほど、内容されるビデオはVHS規格から遠く、それを以ってファイナルと付けた可能性もある。

ちなみに、VHSシリーズと言えば(2作品しかないが)エロ・グロ・ホラーにジャンルされる作品だったが、今回はそのどれもがほぼゼロに近く、あくまでテイスト程度の要素に過ぎない。
これもまた、このシリーズの終焉を示唆した部分なのかも知れない。


=以下、ネタバレは多分してない。=


・Vicious Circles
最後の方は、ノワールな雰囲気を出していて期待出来るかもと思わせ、結局雰囲気だけだったみたいな。そんな感じ。
考察するだけ無駄な内容で、仮に意味があったにせよ、適当に食い散らかしても同じの撮れそうなレベル。
デウスエクスマキナとしても陳腐極まりなく、まだ丸投げで終わった方が、他のエピソードの悪魔的パワーを想像出来て統一感も出た可能性すらある。


・Dante the Great
兎に角カメラワークが酷過ぎる。
余りに巧過ぎてPOVである必要性が全く無いのは痛い。特に神の視点のようなカットが多かったのは頂けない。
この辺りは『クロニクル』のように謎パワーで誤魔化せば良かった気がする。

話は普通。可もなく不可もなく。

マントを巡るアクションと、ゴアは面白い。
ただもう少しチープなCGを抑え目にして貰えると、リアルなマジシャンっぽさは出せた筈。
まあ、そもそもダンテが下手くそと言う設定なので、解り易くはあるが。


・Parallel Monsters
割と正統派なホラー。
並列世界側との微妙な違和感からのクライマックスは、マンガチック故にギャップがあって、ここはかなり好みが分かれる部分だと思う。
個人的には好み。

ただ、短編とは言え決定的に違う部分へ持っていくシークエンスが足りていない点は、実に勿体無いところ。
人によっては唐突だからこそ良いと感じる要素も否定出来ないが、展開としてはもう少しじわじわと責めて欲しかった。

しかしあのギミックを考えると、やはり狙った上での唐突感なのだろうなとも思える。


・Bonestorm
POV回答枠エピソード。直球のGoPro。

内容は、謎。
短編なので詳細は解らなくても別に構わないのだが、オチに関して納得行く答えを観客として全く用意出来ない。
この危機をどう乗り越える主人公!みたいなものでも、派手に登場して一瞬でジェノサイドというものでもなく、殆ど含みを持たせてないのは不思議。
ラスボスが主人公達を追いかけるイメージすら湧かず、あの後、他の転がった死体を喰って巣に帰る気がしてならない。

ゲーム的と言うか、ゾンビ的と言うか、雑魚がわらわら湧いて出る類でよくある主人公無双も、よくあるだけに食傷。
確かに仲間2~3人やられるけど、もう少し強さの説明が欲しい。


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・V/H/S ファイナル・インパクト|GYAO!|映画
http://gyao.yahoo.co.jp/player/10046/v00079/v0000000000000000132/



・V/H/S Viral (2014) - IMDb
http://www.imdb.com/title/tt3704538
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『V/H/S ネクストレベル』感想

VHSネクストレベル

難しいんだろうなぁ。


=以下、ネタバレ15禁です。=


前作がハメ撮り多めだった(ような気がする)のに対し、今回は、さほどエロ方面に訴えない。
さらにはグロ・ゴアもどちらかと言うとかなり控え目になっており、それ以外の部分で力を発揮しなくてはならない中々硬派な作品群となっている。
つまり、割りと純粋に面白さで勝負しているのである。


・TAPE49
で、いきなりオッパイ出てくるけど、全くエロ無いとは言ってないからねおっさん!
それにこんなシリコン、ノーカンですよ。

ぶっちゃけこのストーリーテラー的な話のやつは、難しいん違う?
今回は前作と違って、この話自体が結構ホラーしてて、個人的には好きだし、面白かった訳だが。
如何せん、その場でビデオを見続けなくてはならない理由に乏しいのは、何故なのか。
PC内に動画があるんなら解らんでもないんだけど、VHS再生してるしなー。

つか、最初のXって書かれたビデオ入れたのケルシー・アボットちゃんでいいんだよね?
手持ちカメラの連動した動きみても流れ的に彼女だし。
でも、デッキに挿入する際の右手になんかアクセ付けてるんやけど、そのシーン以外はアクセ付いてないんだよなー。演出?ミス?
他のビデオも普通に彼女が操作してるし、やっぱミスかな。

オチもまあ、別にいいんだけど、モーターサイクル君が喋る「超電磁ヨーヨーが脳に作用」ってやつもうちょっと聞きたかった。
ゾンビ化したりするのとビデオが関係するなら、最後のバカグレイはチョイスをミスってる気がしないでも無い。


・Phase I Clinical Trials
義眼にカメラを埋め込むっつー、在り得なくはないんだが、ちょっとパンクな設定。
前作のカメラ内臓メガネと同じく、POVに在りがちな「カメラワークの妙」を解決する一例であり、便利だが多用出来ない欠点とジレンマを併せ持つ。

たまたま主人公たちだけが、人工の補装具でああなったのか解らないが、幽霊?たちのハイテンションぶりを見ると、滅多な事では無いらしい。
それはハナ・ヒューズが伯父の目の前で主人公に跨る経緯からも、彼女の内に秘めた孤独、つまり類を見ない例である事が伺える。

つかあの荒療治は『ドラゴン・タトゥーの女』でも見たが、性別が逆だった場合、どんな男なら許されるのか誰かリサーチしてくれ。

話自体は、ただ幽霊に遊び殺されるだけと、まあまあ普通。
脅かしに驚くくらい。


・A Ride in the Park
こういうの大好き。
まあ、ありがちと言うか、小学生でも考え付くネタなんだけど、この展開はちょいちょい欲しくなる。

あと、これは紳士レビュアーの端くれとして、書かなければならない事なんだが。
 ※この部分に言及しない奴は総じてクソ。

ウェンディちゃんのオッパイ。

主人公と揉めた時、上着弾け飛ぶんやないかと思った。
そこは弾け飛べや。


・Safe Haven
一番おもろかった。

ギャレス・エヴァンス監督らしい、、、のかな?
アジアンテイストが独特の怖さを成功させてるっつーか、これ西洋系じゃ出せない気がする。

全然関係ないけどPS2の『ミシガン』思い出した。うん全然関係ないけど。

隠しカメラ多過ぎなのは置いといて、これも上記したPOV問題への一つの回答例ではあるよね。
これをもっとチープにすると(レベル的には同じくらいかなー)白石監督に近付くw

いやー好物ですわー。


・Slumber Party Alien Abduction

雑っ!宇宙人、雑ぅっ!!

まあメタファーなんだろうし、その強引さがホラーな例でもあるんだけども。
モヤっとすんだよなー。

この手のグレイさんにはよくあるんだけど、恒星間航行ホイホイかます科学力を有したとんでもない奴らなのに、地球でやる事が兎に角雑なんだわこれ。
爆音鳴らして袋に詰めるって、どんな強盗団だよ。
絶対田舎モンっすわ。あのグレイどもぜってーかっぺっすわ。スマートさの欠片も無ぇ。

シャマラン監督の「サイン」でもそうだったけど、グレイ枠の宇宙人ってば態々地球まで来て何ボケかましてんのとツッコミたくなるようなお粗末な行動しか取らんのは何故なのか。
 例:中に怯えた人間がいるって解ってるのに、ドア下の隙間から指ねじ込んでナイフで指ちょんぱ。

もしかして私が知らんだけで、よくあるピンク頭=バカ、金髪=バカのように、グレイ=バカの図式が映画界では常識なんだろーか。




・V/H/S/2 (2013) - IMDb
http://www.imdb.com/title/tt2450186/

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『V/H/S シンドローム』感想

VHS シンドローム

一応革新的新鋭監督たち。

「低予算ですんげぇの撮ってよ期待してるから」と???に見出された若者たちが頑張ったオムニバス映画。
5人の監督が撮ったそれぞれの作品を「TAPE56」と言うおっぱいやっつけ仕事で強引に繋げたもの(繋がってない)。

簡単に言えばグロめの「世にも奇妙な物語」なのだが、POVを盛り込まなくてはならなかったり色々制約がある中で、しかも元々本業じゃない人たちが監督してるので、それを踏まえてやんわりとした視聴をおすすめ。
確かに突っ込み所しか無い映画だけども、ジーニアスパーティとか恥ずかしいタイトルじゃ無いだけ100億倍マシ。


=以下、ネタバレです。=


・AMATEUR NIGHT
「カメラ内臓のメガネ」が色んな意味で大活躍。

で、ヒロイン?なんだが。
かなり個人的な好みの話になってしまうけど、ビジュアルが変身前の時点で割りとノーサンキューな姉ちゃんだったので、にんともかんとも。
もっと清楚可憐な感じか、解り易くサキュバスなボインバインが良かった。

ストーリーは嫌いじゃない。オチも。


・SECOND HONEYMOON
グロ度は中々。
でも話がクソつまんねぇし、オチも最悪に酷い。時間返せレベル。

レズだと柔らかいっつーか、逃げに見えるんだよな。
ホモの方が良かったんじゃねーかと思います。勿論イケメンで。


・TUESDAY THE 17TH
殺人鬼の設定は良い。そんだけ。

マジそんだけ。
なんであんなギャグにするんか解らん。


・THE SICK THING THAT HAPPENED TO EMILY WHEN SHE WAS YOUNGER
絶対こんな長いタイトル要らん。

良かったのはオッパイだけ。
マジでオッパイだけ。

2人出てくる女優がどちらも可愛いくて巨乳なので、そこだけ賞賛。
もう延々と可愛い子が脱いでいくだけの動画で良かったんじゃね。


・10/31/98
魔女とか悪魔憑きって事なんだろうか。
まあ、それはいいとして、ポルターガイストみてーなアレ何?コメディ?訳わかんねぇ。
キッズが見るにはグロ過ぎるし(他の4本が)、疑問点の多い作品。




・V/H/S シンドローム : 作品情報 - 映画.com
http://eiga.com/movie/78051/
・V/H/S シンドローム - 作品 - Yahoo!映画
http://movies.yahoo.co.jp/movie/V%EF%BC%8FH%EF%BC%8FS+%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A0/345981/

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映画『マギー』感想

マギー

こう言う映画の度にガッカリする。

映画の内容にでは無い。
低予算でこのレベルの映画は撮れるのだと、暗に証明されるからである。
実際、このマギーにどの程度の予算が組まれているか解らないが、日本でも十分に可能なラインだと思われる。

だが日本でこのクオリティの映画は誕生しない。
非常に残念である。

一応断っておくと、この映画自体は大した作品では無い。
役者シュワルツェネッガーありきの割と強引でまあまあ雑な作りのものである。

ゾンビ世界における最もポピュラーと言える葛藤を、それもそこだけを抽出したこの映画のプロットは、普遍的ではあるがそれ故描き方を間違えられない難しさがある。
日本のゾンビ映画でこれに取り組んだものは少なからずあるが、そのどれもが真面目に描かれておらず落第点にすら値しない。
或いは過剰な演出でコメディとしての要素しか満たさない幼稚なものでしかない。

このマギーは、終始一つの要素を延々と引き伸ばし続ける手法で、答えになるラストもかなり質素であり、ミステリとしてのカタルシスはほぼ期待出来ない。(ジャンルがミステリと言う訳では無い。)
恐らくはどの選択肢を選ぼうが、この映画にテーマされる根本部分は同じなのであり、それを踏まえると個人的には好みのラストシーンである。

しかし、ただでさえゾンビ映画、その上シュワちゃん主演である。
内容を事前に知っていたとしても、客の求めるエンタメ要素はどうしても高くなるだろう。
そう言う意味では、派手さの欠片も無いこの映画は、かなり退屈な部類に入るだろうし、「つまらん」と感想する人も多い筈だ。
それはある程度仕方無いものであるが、同時にやや柔軟性に乏しいとも言える。

何故なら、映画を見れば解るが、これはシュワ爺の演技を見て欲しい企画だからだ。
普段演技を評価されず見向きもされず、基本それ以外を求められる。
ジャッキーを初めとしたグラビアアイドルたちエクスペンダブルズが、そのキャリアや武器を封印して欲するのが演技道だからだ。

シュワ爺を知る人なら、ファンなら、むしろこっちも応援すべきではないだろうか。

ただ残念ながら、シュワ爺の演技はそこそこ良かった程度で、脚本自体ぱっとしない印象は拭えない。
そもそも高BSLの難病で語れる内容をわざわざゾンビ物にする必要性もあまり無く(ゾンビ映画自体にそう言った暗喩や側面が在るのは確かだが)、したらしたでゾンビ映画として評価される為、どうしても星は少なくなる。

それでも暗く演出しがちなストーリーを、静けさでそれを表現した所は好感が持て、映像面の評価に過ぎないが低予算に見合った小さいが綺麗な映画と私は思えた。




・【公式サイト】映画『マギー』│2016年2月6日(土)よりヒューマントラストシネマ他全国順次ロードショー!
http://www.maggie-movie.com/

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映画『探検隊の栄光』感想

探検隊の栄光

クッソ解りやすい最高の駄作。
でも隠れた名作扱いは絶対に間違い。

元ネタを知っているかで評価は変わるし、原作も然り。
そして予告を見たかどうかでも、また変わる。

私は本編観賞後に予告を見たのだが、これ、予告の出来が良過ぎじゃね?
クッソ面白そうじゃねーかw

多分「予告に騙された」って感想多いんじゃねーかなと。
思ったんだけども、ぐぐってもぐぐっても感想見かけないw
 ※数少ない発見ブログから飛べました。トラバ便利。


=以下、ややネタバレです。真相は語らず。=


いや、ネタバレもくそも無い映画ではあるけれども。

藤原達也主演ってのが信じられないほど
クソ下らない内容で、どうしようもなくB級以下の映画。
ただ、彼が劇中で熱く語るシーンは、俳優藤原達也の真骨頂とも呼べる彼ならではの演技が光り、彼と言う俳優でなければ大よそ成し得ない完璧なキャスティングではある。
他の主演者もそれなりの演者が揃い、ゆるい脚本に沿った決して悪くないレベルを見せてくれる。

私は未読なのだが、原作小説は多分良く出来ているんだと思う。普通にメタなコメディドラマとして面白いんだろうと思う。
 ※原作はけっこうシリアスよりらしい。

しかしこうして実写化してしまうと、低予算な部分がどうしてもノイズになって妙なツッコミを鑑賞中抱いてしまう。
実際に映像として、それも実写で表現されると、こちらの想像力の余地は限りなく制限される為、下手したらアニメの方が向いてるんじゃないかと思ってしまう程だ。(勿論向いていない。)

その一番大きな理由は、ロケである。
元ネタである探検隊は一応現地ロケを敢行してるのだが(勿論全部では無いだろうが)、この映画は見れば解るとおり完全に日本内でやっている。
 ※『キラープッシー』が脳裏を過ぎる程酷いロケ。
確かに、例えばそれも一つのやらせへのオマージュとも言えなくも無い。

だが、元ネタのあのやらせは、全力でやっていたからこそ意味があり(これは映画中でも語られる)、かつ舞台が本物だからこそ価値がある。と思う。
この映画のキャラクター達は、”作中では”ベナン共和国で撮影しているのである。だが実際の撮影は日本。このギャップは大きい。

千葉近郊をベナン共和国であるかのように演出する、それは良い。バレバレな所も良い。
ただ、ならばそれをも脚本に落とし込み活用すべきだったのではと思う。要するにそのシークレットな作業部分が使われない事が勿体無いのだ。
そうなると撮影中ベナンで起こるあのクソみたいな事件を丸ごと改変しなくてはならないが、あんな程度いくらでもどうにか出来そうなレベルなので低予算ならではの脚本での頑張りを見せて欲しかった所。
勿論、本当なら実際にベナンで撮影する予定だったらしいので、出来ればそうして欲しかったが。

そしてこれは感想への感想になるが、この映画をして「隠れた名作」扱いするのはどうかと思う。
確かに好きな人は好きだろうし、面白い部分は結構ある。何よりオマージュと配役は未見のまま切り捨てるには勿体無いレベルである。

しかし、かといって人に薦められる映画かと言えば全くそんな事は無く、強いてこの手の物語を不得手としない人選が必須である。
まして「名作」なんぞ銘打とうものなら、ボッコボコにされるだけだ。冗談では無い。

この映画は、名作では無い。
無理矢理評価するならば、パッションに全振りした特化な作品である。
しかし、では数あるB級の中で頭一つ飛び出たものかと言えばそんな事は無く、まあまあレベル。ぶっちゃけ大したものでは無い。見りゃ解る。作り手だって解ってる。

私は凄く好きなので、もし続編があれば必ず見るが、それでも名作などとは絶対に思えない。


追記:
いやマジで凄い好きですよこの手のゆるコメディ。
岡安章介氏扮する現地通訳が略しまくって「頑張ってこうって」のシーンとか、クッソ好きw
メイキングとかも必見ですよ。




・映画『探検隊の栄光』2016年3月16日(水)Blu-ray・DVD発売!
http://tanken-movie.com/
・探検隊の栄光 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%A2%E6%A4%9C%E9%9A%8A%E3%81%AE%E6%A0%84%E5%85%89

・藤原竜也、「探検隊の栄光」イベントで兄が遭遇した怪現象語り終始マイペース - 映画ナタリー
http://natalie.mu/eiga/news/160879
・藤原竜也、秘境に挑む新作のロケ地は意外に近い?ネタばらしに監督大慌て - シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/page/N0076672
・映画『探検隊の栄光』は“やらせ”を楽しんでいた時代へのオマージュ | ORICON STYLE
http://www.oricon.co.jp/news/2060907/full/

・"ヤラセの何が悪い?"の撮影チームに込めた思いとは? 藤原竜也の秘話、TVと映画の今と昔、規制の壁…監督がオトナの事情を語り尽くす | エンタメ | マイナビニュース
http://s.news.mynavi.jp/articles/2015/10/17/tanken-movie/index.html
・探検隊の栄光 [転載禁止]©2ch.net
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1445019467/

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劇場版アニメ『心が叫びたがってるんだ。』感想

心が叫びたがってるんだ。

なんか思ってたんと違う。

もっとライトでイージーでヤングシャウトなポップでロックの感じを予想してた。
もっと『ときかけ』だと思っていた(ときかけがライト~って訳じゃないが)。この映画を見て思い出したのは『AURA』

アナルとかくれんぼかますアニメ『あの花』スタッフが満を持して繰り出したタイトルなだけに、あのテイストを期待して観た人も多いだろう。私もその一人である。
あの花映画はクソまみれの商業産物に過ぎないが、それでもしっかり号泣した私にとって、このスタッフの地力はすこぶる信頼に値するものである。

勿論今回も例外なく泣けたのだが、同時に腑に落ちない点(と言うか違和感)も幾つかあった。


=以下、ネタバレです。=


先ず、冒頭。
父親がクズ過ぎるのは何故なのか。
順が拓実に語った”脚色”があの部分にも適応されるのかは解らないが、幼い娘に対し一人の父親として確実に失格なクソ野郎としか思えない。
あのシーンしか描写されないキャラクターとして、言い訳の一切を許されないヘイトなだけの役割である。

母親も母親で酷い。
失声症(多分)の実の娘に対し「みっともない」は無いだろう。
てっきり順が自発的に周囲と関わらない生活を送っているのかと思っていた私は、軽くショックを受けた。
まだこの母親は、と言うかこの母娘関係は展開上修繕されるのだろうと予想は出来ても、ストレスに疲れた親が薄々気付きつつも子供に死体蹴りを行うシーンは、どうしようもなくリアルである。

彼女らの関係については、無論、娘の順にも原因が無い訳では無い。
言葉以外にも訴える手段はいくつもあり、そしてそれらを順は知っており普段活用もしている。そして、それが出来得る性格でありバイタリティもある。
確かに、それらが上手く噛み合わずタイミングを逃しつつ十数年過ごした結果が、ああやってストーリーされているのだが、それにしてももっと何とかならんかったのかと視聴者は煽られ翻弄されるのである。

そして失恋。
全てが上手く行き、丸く収まる筈の前夜に絶対の信頼を寄せていた王子様に振られ、お姫様役を信じていた順は、逃げる。

あの両親にしてこの娘あり。と思えなくも無い。
このシーンは確かに脚本としての戦闘力は抜群で、そして安定感は尋常じゃない。
しかしああまでドラマツルギーなパワーを発揮されると、岡田麿里氏の豪腕に少し俯瞰へと飛ばされる自分がいて、強引さが否めないとまでは言わないが、やや視聴としての立ち位置に迷う。
それもこれも全て超平和バスターズの計算通りなのだろうが、ターゲット層を考えると頷けなくも無く、それでいてそのメイン層から確実に外れる自分からはやっぱ苦くも在る。

ラストは余りにも大団円なのだが、これは好みの問題と置いておく。
いやその前に、順の周辺(特に拓実)はバランス的に言いたい事山程ある。が、これも置いておく。

要するに『あの花』とは全く違うターゲット層が、私の違和感の起因となっている点は無視出来ない。

最大の違和感はエンディングなのだが、これもまた置いておく。
余韻ぶち壊し過ぎてエンディング後のオマケBパート(無いけど)を見る事無く他の客の頭を叩きながら帰る自分の姿が簡単にイメージ出来る。が、それは言わないでおく。

王道と言えば王道。
一般向け作品としての徹底した作りは、名作と言っても良い出来。

それだけに『あの花』をネームバリューとして使うべきでは無かった。否、これは個人的な感想ではある。
もっともそれすらも、劇場版やドラマで知った言わばにわかな一般層を釣る為の餌なのかも知れず、この映画に関する全ては特にコアなオタク層など眼中に無いのかも知れない。

ただ、好きかと言えば、好きな作品であり、そして何より大変面白かった。感動もした。泣いた。

そして、超平和バスターズがどちらも作り得る奴らだと解ったのは大きい。


追記:
最初の方で『AURA』を思い出したと書いたが、AURAはすこぶるオタク向けなので悪しからず。
あと、あの花のギャル子が出て来たのは俺得だった。




・映画『心が叫びたがってるんだ。』
http://www.kokosake.jp/
・心が叫びたがってるんだ。 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E3%81%8C%E5%8F%AB%E3%81%B3%E3%81%9F%E3%81%8C%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%8B%E3%82%93%E3%81%A0%E3%80%82

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