『ねむれ思い子 空のしとねに』感想

ねむれ思い子 空のしとねに

荒削りだが根性を詰め込んだ快作。

第2の新海誠と称するのは、キャッチ的に、ややライト過ぎるきらいはあるものの、正しくそれ。
約7年間の緻密な作業を1人で積み上げ、そして完成まで漕ぎ着ける。
そのプロセスだけでも並大抵の根性では辿り着けず、それを成し遂げたからこそ、栗栖直也監督の語る”縁”がこの作品を後押しする結果に繋がったのだと思える。

本作品は、あくまで栗栖監督のソロプロジェクト企画だが、自主制作作品の劇場公開と言う快挙は、監督の今後の展開や、更には他の製作者たちへの強い推進力になるのではないだろうか。いや、なるね。

ちなみにDVDで観賞。
感想ぐぐってみたけど全く無かった。劇場公開後なら少しは出てくるんかな。


=以下、完全ネタバレです。=


キャスティングは、これちょっと卑怯なんじゃね?ってぐらい豪華。
どういう経緯で集まったんだろう。自主制作でこれは凄い。
それぞれ素晴らしく安定した演技なんだけれど、田中少佐演じるゲス子が、良い。
少佐は悪役もまあ少なくないんだが、ここまでのゲス子は見たこと無いので、新鮮でニヤニヤして見てた。つってもそこまでゲスじゃないんだけども。
そう言う意味では、井上氏の悪役ゲス子も見てみたい。あるんだろうか。

各キャラクターやストーリーのラインも把握し易く、綺麗に整頓された配置で、約50分と言う枠に見合った構成の巧みさが見受けられる。
一本のテーマに余計な伏線や話を盛り込まず、シンプルに仕上げた手腕は評価したい。

舞台が宇宙である事や、死に戻り、もしくは命そのものを母の愛として描く事で、その深さと大きさが、普遍的故に忘れられがちなカーチャン最強説を、より強く思い出させるギミックになっている点は、個人的に好み。
井上氏の威力まじぱねぇんだわ。

だからこそ逆に、父親が死んでるのが、凄く痛い。
母親無双なのは全然無問題なのだが、元々シングルマザーの話では無いし、母親と同様の条件で死亡するキャラクターなだけに、その後の影形、回想や話題にすら父親が挙がらないのは、オミットとは言え悲し過ぎる無視具合で、カーチャン信者の私をもってしても不憫に感じる扱いである。

一応、父親の我が子に対する愛情の役割としては、サンジ先生が担っている部分があるにはあるのだが、それはまた別であり。
もっと言えばそういった役割が先生にあるが為に、余計に主人公織音の父親のレゾンデートルが希薄になる部分でもある。

いやそもそも存在自体が危うい配置である。
唯一彼が登場する冒頭ですら姿は1カットも映らず、声のみの出演で、事故死してからは話的に存在自体を事実上抹消されている。(エンディングで後姿の1カットあり)
後述する母親の初登場シーンが描写的にイメージっぽいだけに、この冒頭すら実は虚構や作られた記憶的なシーンなんじゃねぇかと思えてしまう。

復活したカーチャンが何よりも先ず無我夢中でやった事が、生まれたばかりの娘の安否の確認・捜索と言う語りは確かに泣けるし、久々に娘に会ってテンション上がりまくりの可愛らしさも溜まらんのだが、夫への言及皆無なのは、少々辛いし不自然。
 ※ごめん、言及あった。
洒落で入った生命保険がカーチャンだけってのも腑に落ちないし、いや諸々込みで彼女の性格ではあるんだろうが、夫に先立たれた母親キャラであった方が、娘に深い愛情を込める母親の描写としてより正確性を増した気がしないでもない。
初期と後期で脚本が変わったりしたんだろうか。7年作品だもんな。

テーマがストーリーの根幹として解り易く纏められた脚本ではあるが、同時に荒らもしくは説明不足が目立つのも解り易いマイナスポイントではある。
基本的に推理や想像で補完は可能なレベルではあるものの、3DCGのディテールへの拘りが垣間見られる作品なだけに、少しばかり残念な部分に感じられる。

例えばオープニングに当たる冒頭部分から、タイトル後の本編へ繋がるシークエンス。
ここは割りと唐突に大幅な時間経過が行われるのだが、「○年後」みたいなテロップが出る訳でもなく、織音の境遇や進行するストーリー、そして背景などの舞台装置で年数の経過具合が判明して行く部分である。
織音が恐らく冒頭の赤ん坊が成長した姿である事が解り、視聴者は物語世界の19年の月日を把握する訳だが、そこまでは別にいい(19年と言う具体的な数字は劇中には出て来ない)。
問題はタイトル前後で、科学力に差があり過ぎる事である。たかが19年でサイエンス発達し過ぎ問題。

冒頭の時点で、それなりにSF感漂う近未来なパーセンテージが高めな世界観だったらそれほど問題じゃないのだが、しかし描かれたのはあまりにもリアルな現代である。
もしかしたら印象的に浮かび上がるように登場する母親のシーンが、近未来を示唆したものなのかも知れないが、それにしては加減が微妙過ぎるし、解り辛い。多分違うし。
 ※病院のベッドで子守唄を歌う母のビデオを見たと織音がセリフするシーンがあり、冒頭の部分もそれらの一種である可能性がある。
リアルな2000年代とさほど変わらないレベルの科学水準から、19年であそこまでのレベルに達するのは、無理とまでは言わないが、先ず無理。

他にも不備や不可思議に感じる箇所、謎のままっぽい箇所がいくつかある。

織音が強盗殺人で指名手配されているにも関わらず変装無しで出歩く点。
 ※一応人気の無い夜で、かつ整形してる可能性も無くは無い。父親に似てると言われるし整形の可能性は超低いけど。

コンビニでレジから受け取った?メモの意味が結局解らない点。
 ※カーチャンからのメッセかなぁ。にしても織音が意味解って無かったっぽいし、待ち切れずのフライング?

母親が待ってると言われるシーンでの織音の無反応ぶりや、相対したシーンでの落ち着き具合(驚いてはいるんだが)。
 ※事前に母親の存在を説明されてる感じがしないだけに(説明してたと考えれば辻褄は合う)、織音のリアクションの薄さに違和感あるんだよね。カーチャンとコンタクト取ってた訳じゃねーしな。
  母親がいると解っていたのなら、年取ってないとこだけに驚いたって感じのリアクションではある。でも事前に解ってたって描写無いんだよなー。
  ギリ近い説明(いや近くないけど)としては、死んだカーチャンには空で会えるみたいな子供頃の回想シーンがあるけど、説明的な伏線としては余りにも弱い。

何故カーチャンだけが蘇生に成功したのか。
 ※別に偶然でも、残された謎でもいいけどね。

カーチャンが敵の腕を捥ぐ点。
 ※急にグロいっつーかエグい。ホラー映画見てキャーキャー言ってたあのカーチャンがこんなに豹変!的な事なのか。
  カーチャンはカーチャンなんだけどモンスターでもあるよって事かな。でもカーチャンだよみたいな。

んで、変な治療する点。
 ※マジで意味が解らない。カーチャン細胞と交換しても別に普段と何も変わらないんだよ同じ人間だよって事と、彼らの「怪物と同じになっちゃった」恐怖感を表してんのかな。解んね。


あとこれも気になったっつーか、特に3DCG系の悲しき性っつーか、現状のアンビバレンツな問題点。


クソ解るwww
アマゾンレヴューでもCGレベルについて言われてて、確かにその如何ともし難い部分は、どうしても付きまとう。
私も正直、観賞を迷ったクチで、客から見える入り口の現実的と言うか許容的な狭さは、特にトゥーンシェードな技法(本作品は中間っぽい)の3DCG作品にありがちな「安っぽく見られ易い」と言った問題点を多分に含んでいると思う。
中身の良い作品であればあるほど、その客観点はマイナスとしてのウエイトが重く、ぶっちゃけ商業的な解決策は多分皆無。
広告やレヴューでの援護は微々たる威力だろうし、結局は才覚をキャッチ出来るアンテナを持った金持ちコネ持ちに発見して貰うしか無いのかなぁ。

つっても、元よりお金稼ぐって目的で自主制作してるクリエイタなんていないんだろうけども。作るんに金要るしな。




・『ねむれ思い子 空のしとねに』公式サイト
http://www.hand-to-mouse.jp/shitone/

・「ねむれ思い子 空のしとねに」 | うしがまろびて
http://go-livewire.com/blog/ushi/misc/20140701-2053/
・「ねむれ思い子」に関する感想・評価 / coco 映画レビュー
http://coco.to/movie/41572
・Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: ねむれ思い子 空のしとねに [DVD]
https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B00KPQPIPG/ref=cm_cr_dp_see_all_btm?ie=UTF8&showViewpoints=1&sortBy=recent
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読んだよ『SEX CRIME』そして吐いたよ。エロ本感想。

SEX CRIME

エロ本としては超一流だが、恋愛漫画としては三流以下。

2年前にセルフリメイクの『CROSS and CRIME』(全12巻)が完結してるので、そっちの方を知ってる方もいると思われ。
むしろそっちが本命なんだけど、原作であるリメイク前の本作品も読んでみた。大分前。

完全に18禁のエロ本なので、感想も18禁でお送りします注意。

読後の憤りはんぱないので、皆様にも超ネタバレでお裾分け。


~1巻のあらいほんすじ~

優香には付き合って一年になる矢崎と言う彼氏がいる。
 (矢崎はその一周年記念で初セックスなくらい超奥手)
大ファンだったバンドのボーカル:ケイトと矢崎が知人だと知り、会わせて貰う。そのままケイトに誘われライブの打ち上げに参加。矢崎も同席。
途中トイレに行く際、ケイト以外のバンドメンバーにレ○プされる。メンバーにとってはファンを食う恒例の行事。
酔い潰れた矢崎を送るタクシーの中で彼に口づけするケイト。「あんな女には渡さない」憎悪を募らせるケイトは密かに矢崎を愛するバイセクシャルであった。
ショックで一週間引きこもった優香。矢崎にも連絡せず。
大学でケイトに再開、打ち上げの件を謝罪され、矢崎に口外しない事を条件に許す。ケイトに食事に誘われ楽しく会話。帰りにケイトもファンを食ってんじゃねーかと疑うもケイトは否定。疑った事を謝罪する優香だが、当然ケイトも食いまくっていた。
その後もケイトと頻繁に会う優香。既に校内で二人は付き合っている(女は二股)と噂になっているくらい堂々としているが暢気な優香は危機感を持たず、そして矢崎はその事を知らない。
案の定ゴシップ誌にスクープされ、矢崎に問われ、レ○プを打ち明けられない優香は嘘で誤魔化しケイトとは何にもない事をアピール。
「もし記者に見つからずケイトと会い続けてたらどうなったんだろうな」
ケイトとは二度と会わないと誓い、後日現れたケイトにその事を告げるも、居合わせた記者の前で優香は唇を奪われる。逃げた先で口論する二人。スプレーで気を失う優香。この時はまだ優香は完全に矢崎の恋人であった。
拘束された優香は脅されケイトにレ○プされる。
翌日のキス報道により完全に恋人を奪われたと思っていた矢崎に、ケイトが嘘を並べ立て「自分の一方通行で、彼女とは何も無かった」と告げる。
その日のセックスで矢崎とケイトを比べてしまう自分に気付き嫌悪する優香。

後日ケイトに呼び出される優香。
二人はあれから何度も密会しており、脅されたままの優香はただケイトの命令に従いレ○プされ続けていた。
この日の命令は矢崎とのセックスで中出しされる事。事後に矢崎がシャワー中、優香の中の精液をケイトは”直”に啜り飲む。

吐くわボケwこんなもん。

これ男性用雑誌でやってたんだなぁエロ本とは言え、信じらんねぇ。
しかも他の出版社でNG食らったらしいのね。すげぇなおい。

このケイトがバイって時点で男性誌として特に成人向けとしては、致命的な気がする。
私は葉月氏の絵柄やエロ表現がすこぶる好きなので全く無問題だが、しかもこれに純愛路線がドロついて来んだから完全にレディコミっつうかどう言う理由で男向けに掲載してんのさww

昨今の腐暗黒時代になる随分前にやってたんだから、いや中々の女傑ですな。頼もしい。


~2巻のあらすじっぽいネタバレ~

ケイトをヤンデレする(殺しも辞さない所存)バンギャのサヤ氏、勝手に作った合鍵でケイトの部屋に侵入し丁度中で行われていた彼と優香の情事を目撃して衝撃して昇天する。
内容は相変らずの凌辱だが二人の関係は徐々に変化しつつあった。特にケイト。ちょっとメンタルを抉られると凹み、帰ろうとする優香の手を握るなど死ぬほど気色悪いヘタレと化す。
帰宅する後を追けた先で優香を出迎えた矢崎を見たサヤ氏は、二股なのかと疑いハニートラップを仕掛ける。簡単に喰われる矢崎。「彼女いるんだけどいいのかな」良い訳あるかクソメガネ。
一方優香はケイトからの呼び出しを三日ほど無視していた。
「かかってくるのが嫌なら電源切るか充電しなけりゃいいじゃん」
友人のみさきがケイトとの繋がりを疑うと、あっさり白状する優香。(話したのはメンバーレ○プだけ?)
何故今まで黙っていたのかと憤るみさきに対し、「どうしてなんだろうね」と自問する優香の脳裏にはケイトの笑顔が浮かんでいた。

レコーディングに身が入らず優香の元へ直に尋ねるケイト。
ケイトにとって優香とのセックスは、彼女が独占する矢崎との愛を共有する手段であり、そして彼女を汚す事で最高のエクスタシーを感じる瞬間でもあった。
そこに電話が掛かってくる。相手が矢崎と解るとセックスを始めるケイト。会話したまま犯される優香。
矢崎に気付かれまいと抵抗する優香だが、弱点を知り尽くしたケイトの責めに簡単に限界を迎えてしまう。
何も知らない矢崎は既に優香の部屋の前にいるというサプライズを用意していた。掛かっていない鍵。開くドア。
裸の二人を目撃した矢崎は今度こそ彼らの関係を確信し消沈と絶望の表情で、その場を去る。
傷心し苛立つ矢崎の前にサヤ氏登場。セックスで慰められている中、優香を思う矢崎。うーん矢崎お前うーん。

ケイトには幼い頃義母と義姉に性的虐待を受けていたトラウマがあった。それを癒してくれたのは矢崎の笑顔。
夢から目覚めたケイトは、床で座って寝ている優香を見つけ、自分にベッドを貸したのだと悟ると、彼女にシーツを掛け部屋を後にする。
「壊れた人形みたいで、昨日のあいつは放っとけなかった」ケイトの掛けたシーツを握り締め全てが終わったと安堵する優香。

それから二週間。
全てをみさきに話し楽になった優香。矢崎からの連絡は無く、自分からもしていない。(つまりこの期に及んで彼氏足る矢崎は未だ何一つ教えられていないこの扱いw)
矢崎への思いはあるが会うほどの情熱はもう無い。このまま風化することを願う優香。
そんな中、TVでケイトの声が出なくなったことを知り、バンドメンバーから、ケイトが優香へ何度も電話していた事を聞く。
「じゃあ毎日かかってくる無言電話はケイトさん!?」ケイトに”さん”づけの優香である。
そしてケイトのトラウマも聞かされる優香。女は全て性欲処理としてしか見ていないケイトが初めて執着しているのが優香だと告げるメンバー。
「なんとかしてやってくれ」と頼むメンバーに「お断りします」とそっけなく去る優香。しかし。

携帯と合鍵を帰す為にケイトに会う優香。
帰ろうとする優香の手を握り涙を流すケイト。呆れながらも同情する優香。
縋るケイトに「甘えないで」と一括し帰る優香だが胸の痛みに当惑する。
矢崎の代用品に過ぎないと自分に言い聞かせるケイト。

サヤ氏に拉致られる優香。

偶然矢崎と会ったみさきは、会話から矢崎が何も知らないと察し、まだ愛しているかと尋ねる。
愛していると答えた矢崎に今度は、真実を知る勇気があるかをどうかを聞く。

嬲られ始める優香、ケイトはサヤ氏の蛮行を聞き、優香の元へ急ぐ。


やっべ超長くなった。
つかなんなん優香。てめぇ。
一回スクープされた時、「正直に言ってくれた方が良かった」みたいなことを矢崎に言われてんのよ。1巻の時ね。んで反省してるっぽいのね優香。
で、今回また何にも言わねぇ。

意味わかんねぇッ!!

聞き出さない矢崎もヘタレ全開だけんども、もうね優香のクソっぷりがね。酷い。これならヤンデレの方が百倍マシじゃねーか。勿論ケイトは死ね。


~さて3巻のネタバレ行きます~

サヤ氏の用意した数人の男に凌辱される優香。この期に及んでケイト”さん”と呼ぶ神経を持つ。
強力なドラッグを使われ正体を失う優香。激しく嬲られる中で優香は矢崎とケイト、二人の男を想う。
ケイトが到着するも既に優香は壊れていた。
自分の必要性を力説しそんな優香が大切なのかと問うサヤ氏に、ケイトは「わからないが必要だと感じる」と答え優香を連れて帰る。泣き崩れるサヤ氏。
ショック状態の続く優香を介抱するケイト。
クソのような友情マンにファッキン純愛を諭され、医者からは存在しない薬を進言され、ケイトは泣く。

真実を知ってから一ヶ月。
自虐の悪夢にうなされる矢崎は優香の行方を探していた。
そしてケイトは未だ治らない優香に献身を尽くし続けていた。勿論クソみてーな純愛?自己愛の為である。そうでなければキスなんかしない。

そんなある日、矢崎からケイトへ電話が来る。つかいくら何でも遅過ぎじゃね?
優香の居場所を聞く矢崎。知らないと答えるケイト。矢崎への誠実より優香を失う恐怖が勝ち咄嗟についた嘘に、自分の優香への気持ちを再確認するケイト。
徐々に戻りつつある優香。完全に戻った時自分の居場所は無いだろうと覚悟するも、厚顔なケイトは彼女の笑顔を守ると誓う。

そして偶然再開する優香と矢崎。
そこでまたしても新たな真実を知った矢崎は、ケイトをボコる。ここはかなりエグい。
優香を連れて帰ろうとする矢崎。ケイトに手を伸ばす優香。思わず彼女に怒鳴る矢崎。大抵の読者は普通の男な訳で、誰に感情移入するかは言わずもがな。100%ケイトは無い。
ケイトは己を呪うも、想うのは優香の苦しみのみ。矢崎の分は無い。こいつ本当に矢崎の事好きだったのかなぁ。
直後、サヤ氏に刺される優香。追ってきたケイト。記憶が戻り吹っ切れた優香。逮捕されるサヤ氏。

病院で眠っている優香。「おkしてくれたらNYに連れて行く」と矢崎。
目覚めた優香はケイトと暮らした二ヶ月間を覚えていない振りをする。見舞いに来たみさきに「もう関わるな」と告げられ去るケイト。
NY行きのチケットを眺め、みさきと話す優香。自分の気持ちに混乱する優香にみさきは純愛を諭す。もうお前ら死ねよ。

しかし矢崎を選んだ優香。「さようならケイトさん」荷物を整理し気持ちを落ち着ける。
NY行き前日の夜、諦めきれないケイトは優香の元へ。
雨の中立ち続けるケイトを見た優香は、ケイトを抱きしめ二人はドラマのようにキスをし身体を重ねる。罪を重ねますなぁ。

朝、ケイトが目覚めると優香の姿はそこには無く、”昨日の事は忘れてください”と手紙だけがあった。
空港で矢崎と優香。来てくれた優香に喜ぶ矢崎。しかし「ごめんなさい」涙を流す優香。
無言で優香のチケットを破り穏やかな表情で背を向ける矢崎。追いついたケイトは優香を呼ぶ。振り向き微笑む優香。fin.


Fuuuuuuuuuucckkkkkkkkk!!! All kinds of verbal abuse!!
Tremendous abuseeee!!
Why?! To flow out hatred like a waterfall!!


あとがきにはこうある。
”作者的にはベストな終わり方””ほんとの恋愛ってめちゃくちゃ格好悪いとおもうんです。”
よくあるドラマとかでのケイト役が最終回で死んだりするのキレイごと過ぎて嫌いらしい。

解らんでもない。
一種のピカレスクロマンと言うか。嫌いな人ははいはい耽美耽美wみたいな。

私もラストは嫌いじゃない。展開が突き抜けててこのドス黒いもやもやすら爽快に感じる。この嫌いが好きって言うか。これもうドMやな。

でもやっぱ矢崎の扱い酷いわ。
サヤ氏との浮気(1回目のみ)は男の性としてであり、かつ矢崎個人の弱さの意味もあるんだけど、その他軟弱部分を全部足して差し引いても、損害デカ過ぎ無い?
結果奪われるのはまだいいや展開として面白いし。
ただ本当に最後まで三角関係の蚊帳の外ってのは、余りにも酷い。
いや多分三角関係ですら無かったんだろうけどw

それにケイト役が死ぬ(報いを受ける)のってドラマとしてキレイごとではあるんだけど、その前にケイトが所謂綺麗事まみれ言い訳まみれのキャラなんだよなー。
超絶クソ野郎の犯罪者なのに、罪を清算する事無く、楽しく人生を謳歌するってのが綺麗事に値しないとして、それにケイトは当て嵌まらないのが問題だ。

要はケイトは最悪のクソまみれじゃなきゃならなかったと想う。
少女趣味全開の完璧超人作っといて「キレイごとは嫌」は全く通じない。

ともあれ制約の厳しいエロ漫画で、ここまで面白い(もやもやする)ものを描けるのは多分凄い。
勿論葉月氏の漫画はエロを無くしたら9割魅力減するタイプなので、エロ漫画や青年誌は愛称が良いのだと思う。


ちなみに2巻のオマケ漫画の「SEっクラ道2」によれば、スタッフ等からの矢崎の嫌われっぷりがはんぱなかった為、NYへ消えることになったらしい。
お前ら鬼畜のせいかw


・アトリエ・サヴァ 葉月京 オフィシャルホームページ
http://www.atelier-sava.com/

テーマ : 読んだ本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『KING OF PRISM by PrettyRhythm』感想 批評です

KING OF PRISM by PrettyRhythm

劇場版アニメとしては形容し難い駄作。

キンプリと言う単語を最近のコメントで初めて知りました。
知人に聞いてみると「え?見てないの?!」と驚かれ、そんなに?と当惑。ぐぐると出るわ出るわ。
むしろ何でこんな話題な作品を知らなかったのか、改めて自分の情弱っぷりに唖然としました。


■すごい面白そう。
序盤から「!?」の連発。乙女ゲームのような一幕があったと思えば、ギリシャ風の衣装でシリアスにキメたりもする。キャラクターたちは全員大真面目だが、見ているこっちはときめいていいのか爆笑していいのかわからない。
突然男子が脱ぎだしたり、説明もなしに唐突に始まる「プリズムショー」や「ダンスバトル」だったり、「プリティーリズム」シリーズは、そして『キンプリ』はこの意味不明さが魅力なのだ。
・話題騒然「キンプリ」とは? 斜め上に電子ドラッグアニメだった - KAI-YOU.net

男の子たちが三回転ジャンプみたいなのw決めた瞬間ベットでみんな寝てて、寝すぎちゃったけど大丈夫!とかいってみんな飛んで、羽生えたり分裂したりハートが飛びまくったり。
やべーの見てしまった感がヤバイ。
まだ5分たらずしか立ってないのに僕のライフポイントは既にギリギリ!!
・キンプリ応援上映の感想と煌めきを書きまくったから読んで欲しい - タコの卵

尻から蜂蜜が出てギリシャの格好で電車に乗ってハリウッドに行って星座になる映画
僕も書いていて何がなんだかわからない。
たったひとつわかったのは、この映画作った監督はおそらく狂っているということです。
むしろ書ききれないシーンの方が多かった。というか完全に予想を越えてくる。
・キンプリ応援上映に男一人で行ったら異次元すぎてプリズムの煌めきになった話 - ジャーニーとモアイとめがね

私は当初、『キンプリ』を見た人の感想から言って、12時間ぐらいある作品だと思っていたのだが、なんと1時間しかないのである。
あまりの過剰演出に、私も最初は「これは三十路過ぎの自分にはキツいのでは」と思ったが、シンが全裸になったところで(開始5分程度)「これは照れた奴から死ぬ戦場だ」と覚悟を決めた次第である。
・【レビュー】『キンプリ』視聴後、見ず知らずの相手にダンスバトルを挑みたくなる - 漫画家・カレー沢薫の応援上映体験記 | マイナビニュース

なにこれすげー面白そう。
めっさ見たいわそんなんw
色んなとこで紹介されてるレポ漫画たちも面白いんです。

・キンプリ レポ、感想漫画まとめ - Togetterまとめ

極めつけはこの言葉。

それでも劇場に見に行った。なぜなら「ニンジャスレイヤー」や「戦慄怪奇ファイルコワすぎ!」といった「ネットで局地的に話題になりやすい」作品を好きな知人がこぞって『KING OF PRISM』を絶賛していたから。『キンプリ』からも同じ匂いを察知した。
・話題騒然「キンプリ」とは? 斜め上に電子ドラッグアニメだった - KAI-YOU.net

もうオレのモノじゃんこの映画。
もうオレのモノじゃん。


■感想
残念ながら劇場公開は遥か昔に終わっててBDでの視聴です。
だから純粋な映画の感想とは前提として若干違うと思います(特にこのキンプリは)。
応援上映の方は、完全なライブもしくはお祭りなので、参加すれば楽しめたんだろうなぁと夢想。
ただ普通の上映だと、何とも言い難いですね。

以下は、あくまで劇場版アニメとして、映画としての感想です。


正直、そんなに凄くなかった。
勿論期待値が、そしてハードルが上がっちゃってた感はあります。盛大に。
でも、それを全部差し引いて冷静に考えても、全然です。

お祭りライブでなく、映画として評価出来るとすれば、王道なストーリーの根幹部分と、それを彩る演出部分。
元々女児向けだったアニメを、完全に大人向けにシフトさせた豪腕は見事ですし、ライブと相性が抜群に良い内容を、応援上映と言う特殊な公開方法で結びつけ実施したところにも賞賛を贈りたいと思います。

ただ既存のTVアニメ劇場版の類と、そこまでの違いは感じられなかったかなぁと。
これは王道だからこそ当たり前の話ではあるのですが、物語には何一つ新鮮味は無いし、とてもとても有り触れた、人によっては退屈に感じる、所謂児童向けの内容なんですね。
この映画自体は、元シリーズのターゲット層である女児に向けて製作されていません。
幼稚なストーリーをキャラが本気で追求し過剰な演出が蹂躙すると言うビターな構造をメタ的に楽しむ部分は、確かに大人向け……っつーか児童向けでは無い所ではあります。

ストーリーやキャラクターは、好みに過ぎませんし、突っ込んだらキリが無い脚本ですので、感想的に無視していいと思います。

しかし演出が物足りないのは、如何なものか。
確かに頑張った演出です。無茶苦茶で途方も無い事をやってます。解ります。

でも大した事ないじゃん。
もっともっと更にエグ目のモノを、破天荒で支離滅裂な荒唐無稽で前代未聞なクレイジーカオスを期待していました。

キンプリを好きな人には申し訳ないのですが、薄味にも程があるよ。

多分、上記した通り、そうでない筈のアニメと言う前提部分があって、初めてキンプリの演出にサプライズな効果が現れるのだろうと思います。
あと、これも多分ですが、こういったアニメ的演出とかあんまり知らない・慣れてない人がうおお!!ってなってんのかな。

確かに笑える部分はいくつかありました。結構面白かったのは事実。
でもどれもこれも予想の範囲内で、既存のアニメ作品の域を出ないもので、そう言う意味では慣れた人には退屈極まりない作品でもあります。


■どうしても疑問点
ストーリーは無視とか上記しましたが、どうしても解らなかった部分があります。

ラストでコウジがユニットを卒業し、悲しむファンの前にシンが現れ、最初は戸惑っていたファンたちが、シンのパフォーマンスに驚き、最後には感動し歓迎するシーン。

鞍替えチョロ過ぎね?
ここすげー当惑しました。だってコウジいなくなって数分経ったかどうかですよ?
前から露出してたメンバーとかでもなく、実際「誰?」とか言われる完全なる新キャラですよ。色々すっ飛ばしてない?
あくまでこの場限りの何かすげぇ奴がいた程度の、一夜の慰め的な。彼氏に振られて落ち込んで飲んでたらイケメンにすげー口説かれて朝チュンみてーな。そういうノリ?
この後、冷静になったファンたちに賛否両論評価されるも、ノーテンキなシンは真っ直ぐ頑張り抜き、紆余曲折を経て完璧にファンに認められるロードが展開されるとか?

それとも、これは圧倒的なパワーで、コウジの損失を埋め尽くし好感度も全部かっさらうシンの強烈な存在感とポテンシャルの表現シーンなのだろうか。
相当才能あるみたいな扱いなので、こっちに近い気がする。
となると続編は、ルイなんか噛ませで速攻殺し、その後シンはノーテンキ故にダークサイドの合理性に無条件ジョブチェンジし、ノーテンキなままラスボスと化し、残りカスたちと対峙するみたいな感じだろう。


■誇大吹聴
信者が盲目バカなのは、どうしようもないとして、特に「シリーズを知らなくても楽しめる」と言う触れ込みは、間違っていないにしろ、受け取り側の前提部分に差があり過ぎると思いました。
あたかも「誰でも差別無く楽しめる」と言っているように聞こえてしまう部分は、判断が非常に難しい問題でもあります。

結局アニメなのですから、それ系統の趣味が理解出来る人か、そのセンスがある人、と言うターゲット層はある程度絞られている作品だと思うのです。
しかし「キンプリはいいぞ」や「見ないのはアホ」を代表する布教するマンたちは、その殆どが所謂普通の人にもゴリゴリにPRしています。

見て欲しい気持ちは大変良く解りますが、如何せん、興味ない人にとってだけでなく、キンプリファンにとってすら害悪にしか成っていない言及や方法、姿勢は、好きだからと言う免罪符は全く通用しない迷惑行為に過ぎない点だけは理解して欲しいと思います。
マジうぜぇわ。




・「KING OF PRISM by PrettyRhythm」公式サイト
http://kinpri.com/
・KING OF PRISM by PrettyRhythm - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/KING_OF_PRISM_by_PrettyRhythm

=参考=
・話題騒然「キンプリ」とは? 斜め上に電子ドラッグアニメだった - KAI-YOU.net
http://kai-you.net/article/25516
・どんな映画だよ、、キンプリのレポ漫画がおもしろすぎるwwwめっちゃカオスww : twitter漫画速報
http://manga.twitter-matome.com/archives/4140080.html
・映画キンプリ感想:ホラー特有の熱笑演出に何度も腹筋崩壊された | まなベルサイト:Megabe-0
http://www.megabe-0.com/archives/6227.html
・キンプリ応援上映の感想と煌めきを書きまくったから読んで欲しい - タコの卵
http://tettyagi.hatenablog.com/entry/2016/04/17/190413
・キンプリ応援上映に男一人で行ったら異次元すぎてプリズムの煌めきになった話 - ジャーニーとモアイとめがね
http://www.megaya.net/entry/2016/03/03/220442
・宣伝担当が語る:劇場アニメ「キンプリ」は何がすごいのか? “異例の大ヒット”を生んだ「応援上映」の正体 (1/3) - ITmedia LifeStyle
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1605/01/news006.html
・4DX版『劇場版キンプリ』を観たら、世界が輝いて見えた・・・ | シネマズ by 松竹
http://cinema.ne.jp/recommend/kinpri2016061417/
・【レビュー】『キンプリ』視聴後、見ず知らずの相手にダンスバトルを挑みたくなる - 漫画家・カレー沢薫の応援上映体験記 | マイナビニュース
http://www.megabe-0.com/archives/6227.html
・キンプリ レポ、感想漫画まとめ - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/940855
・レインボーライブを完走してキンプリ応援上映に再挑戦した | N-Styles
http://n-styles.com/main/archives/2016/02/29-021000.php

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映画『フィフス・ウェイブ』感想

フィフス・ウェイブ

子供向けでここまでやるのは新鮮。

クロエ・モレッツ目当てで観賞。
存外面白かったし、ここまで女子ラノベ全開な脚本で、しかしお金の掛かった(といってもあっちの超大作と比べると低予算)ものは珍しい気がする。
要は『トワイライト』のSF版なのだが、中々要所要所を頑張った作品である。

勿論大人の観賞に耐え得る構造はしていない。
しかしこれを日本が作ったらどうなるか、それを考えると如何にこの映画がターゲット層を舐めていないかがよく解る。

何が違うのかは言わずもがなだが、CG技術などでは全く無い。
単純に脚本のあり方と、演出、そして演技。その錬成レベルに圧倒的な差を見て取れる。

例えば最も顕著だと思えたのが、子供が小隊を組み前線で戦うシーン。
ここはかなりぼかしの効いた部分なのだが、派手過ぎず地味過ぎず、無駄な友情や犠牲なども控え目で、シーン自体に意味を持たせ、大人向け映画と比べ遜色ない運びは、子供騙しを如何に漫画するかに特化した邦画とは一線を画すものだ。
比べる事自体が、あまり意味は無く、またすべきものでもないのだろうが、どうしてもそうしてしまうだけのクオリティを持った映画である。


あ、一応書いておくと。
この映画を普通の所謂大人向けの映画として扱き下ろす感想は全部、うんこです。

この映画好きな人、気にしないように。




・映画『フィフス・ウェイブ』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ
http://www.5thwave.jp/
・フィフス・ウェイブ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%96

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『ザ・シークレット』感想

ザ・シークレット

辞典とか日めくりカレンダーの類。
嘘を書いてる点は大きくマイナス。



兎に角読むのがしんどい。
特に私の場合は、てっきり小説だとばかり思っていたので、中々に難儀な一冊だった。

タイトルにもあるように序盤はやたら「秘密」「秘密」と強調してくるが正体は「引きよせの法則」である。
心底ガッカリした。

法則に関してそこまで詳しくないので、一応飛ばし飛ばし読んだのだが、結局は意味が無かった。
恐らく法則をそこそこでも知っていれば読む価値は無いと言っていい。

そして何より大事なことなのだが、この本は全く面白くない。
色んな人間が思い思いの文章を書き綴ってそれを纏めただけの本なので、面白い方がおかしいのだが、辞典や日めくりカレンダーを使用する感じで読むのが妥当なのだろう。

またこれ系の啓発ものは、賛否が激しく偏るのだが、この本もまた信者とアンチの下らない闘争が評価などで見られる。
この本に書かれてある法則に限った話ではないが、こういうものは本質を理解して自分に生かすかどうかと言う話であり、それ以上でもそれ以下でも無く、いちいち心頭するものでは無い。と思う。

この本に書かれてある事実だけを抜き取れば、それは別に魔法でも宇宙の謎パワーでも何でも無く。
ただ単に欲しい物へのアンテナの張り具合に他ならない。

もっと具体的に言えば、欲しいものを常時チェックしているか、時々チェックしているかの差を言っているに過ぎない。
当たり前に前者の方が、より欲しいものに近付きゲットするチャンスも増えるだろう。それだけの話である。

ただ残念ながら、この本には凶悪な嘘が書かれてある。
アマゾンなどの高評価をある程度見てみたが、この嘘について言及しているものは無かった。何故だろう。

その嘘とは「願うだけで欲しいものが手に入る」と言った仕様も無いものではなく、偉大な先人として作中紹介されている人達の話だ。
例えば、シェイクスピアが詩で、ベートーベンが曲で、ダ・ヴィンチが絵で、ソクラテスやニュートンが書籍で、その法則を示しているとこの本には書かれてある。
さらには各宗教や昔の文明にもその教えがあるとし、紀元前3000にも石にそれが刻まれていると書かれてある。

それなんてMMR?

こんな本をご大層にしかも大真面目に評論してあげくに星5の高評価とかふざけ倒してるとしか思えない。
仮にこの本のお陰で大成したとして、それは個人のステータスであって、決してこの本の評価では無いのだが、何故かそれを感想する訳だ。アンチもだけど。
あ、アマゾンの話です。


・Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: ザ・シークレット
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4047915572/ref=cm_cr_dp_see_all_summary?ie=UTF8&showViewpoints=1&sortBy=helpful

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『オシリスの天秤2』感想

オシリスの天秤-season2-

ようやく面白くなってきた。
21話まで視聴。

本領発揮なのか、主人公の過去が語られ、あのとてつもなくクソだったオナニー作品が、ここまで面白くなるとは。

多分これをやりたかったのだろう。つまり1期は前菜でこの2期こそがメインなのだ。
基本アニメは売れないと続編は作られない。しかしこのシリーズは売れ行きを全く無視しているか、売れなくても続けられるだけのアニメなのだろう。
それにしては1年近く間があるが、それは言わないでおく。

兎に角、1話5分しかないアニメにも関わらず15秒足らずのPVで事足りる程度の内容しかなかった1期と比べ、雲泥の差である。
相変らずリドルストーリー然とした展開が多いが、しかし意味も無く説教垂れ流すだけだった1期と比べれば、割と楽しめる脚本になっている点は成長が見られる。
説教に関しては今回もあると言えばあるのだが、1期の臭いだけのものと比べ、セリフに頼らず演出やストーリーそのものにそれを落とし込んだ手法は、マジでどうしたんだろう脚本家。テコ入れ?

臓器売買やエロなど裏のお仕事には欠かせないネタを盛り込んでくる辺りも、エンタメレベルを上昇させつつ、無理の無い構成で好感が持てる。
あと何話残されているか解らないが、ここまで面白くなってくると、3DCGのあり得ない粗雑さが目立ってしまう点は、いち視聴者として心配になってくる。




・オシリスの天秤 -season2- - フジテレビの人気番組を動画配信!|フジテレビオンデマンド(FOD)
http://fod.fujitv.co.jp/s/genre/anime/ser5383/
・オシリスの天秤 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%A4%A9%E7%A7%A4

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映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋‐』感想

残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋

これフェイクドキュメンタリーの方が良かったんじゃねーの。

観賞後にぐぐって原作が小野不由美氏だと知り、納得する。
当方原作は未読なのだが、何となく雰囲気が想像出来る。何でだろ。『黒祠の島』読んでるからかな。

この映画が悪いとは言わないけれど、多分原作は、面倒臭くなるくらい登場人物が跋扈し読者をこの人誰だっけ的に混乱させるミステリなのだと思う。そしてその部分は巧みにオミットされ、解り易い物語に良い意味で改変されているんだろう。
間違いない。
私は、こと読書に関しては基本一冊読むのに日を別けることは無いのだが、この上記した黒祠の島と『屍者の帝国』とファミコン版『刑事J.B.ハロルドの事件簿~殺人倶楽部~』だけは何日も費やした記憶がある。ハロルドに関しては未クリア。
読み辛い文体でもなく、大好物の内容・展開だったりするのだが、如何せん私のキャラ読み専門なスタイルと莫大なキャラクター数はそりが合わんと自覚した次第である。

そんな私ですら、この映画はすんなりと飲み込みよく視聴できたので、余程力量の垣間見る作品なのだと、その部分からも解る。

正直中村義洋監督自体は、あんまり知らんなーと思っていたのだが、ぐぐった所、ほん呪シリーズや『チーム・バチスタの栄光』に『ジェネラル・ルージュの凱旋』『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』とか結構見てた。
なるほどホラーもミステリも全然やってる監督なんですね。しかも原作者が待望した監督らしく、これまた相性の良い映画化であった事が伺える。

ましてや本作品の構成と言うか物語の展開っつー内容が、完全にほん呪シリーズにリンクされたものであるだけに、そちらの意味でも愛称が良い。完璧やないか。


=以下、ネタバレです。=

はっきり言って、エンタメとして見れば肩透かしな内容。というより地味。
Jホラーあるあるではあるけれど、昨今の作品としては、求められるオバケ屋敷要素がかなり薄いので、騒いで楽しみたい人には全く向かない。
上述したほん呪とか、もしくはJホラーそのものの雰囲気が好きな集まりであれば全く問題ないが。要はパーティやファミリー向きでは無いと思われる。

そもそも映画館には向いてない部分が多目。
かと言って、お一人様専門って訳でも無いっつーか、正直、どっちつかずな内容に着地しちゃってる感が否めない。

それは前半と後半で映画的テンションがかなり変わるからだ。
っつーかラストスパートな最後辺りの部分だけが、結構いきなり変わる。急に幽霊が現実部分に侵食してくる。

それまではなんやったら、フェイクドキュメンタリーでも良かったんじゃねーかと思うくらい地味で起伏の無い、聞き込み調査メインの話であり、ホラーな成分は、これでもかとじんわり演出される感じ。
それがエンディングに差し掛かるくらいのシーンから、割と雑にオバケが出てくる。
それまでも回想などでちょいちょい差し込まれる彼らなのだが、(劇中の)リアルタイムで普通に「ホラーだよ」と出て来られると、こちらとしては雰囲気台無しな気がする。

確かにそれが全くなければインタビューするだけの劇映画と言うなんともシュールなものだが、どうせならもっとがさつで大胆な演出でも良かったのではと思う。
あんな程度ならマジでフェイクドキュメンタリーで良かったんじゃねーの。原作ありとか前代未聞な気がするけども。

逆に終盤の演出さえ除けば、基本、良かった。
それぞれで独立した点と点が繋がるシークエンス、ホラー好き、それもソースや起源を辿るの好きな人間としては鳥肌もので堪らんもんがありますね。
流石に映画ともなると、特に最近のは商業的なテコ入れが後々に明かされたり、しょうもない事情ががっつり関わってたりするので、演出や統一感は難しい部分でもあるのかも知れません。
原作も読んでみようと思いました。




・映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋‐』大ヒット公開中
http://zang-e.jp/
・残穢 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AE%8B%E7%A9%A2

・最新ホラー映画『残穢 -住んではいけない部屋-』 感想まとめ | うしみつ-2ch怖い話まとめ-
http://usi32.com/archives/4145

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『ゴジラ(1954)』感想

ゴジラ(1954)

最高傑作だと言われるだけはある。

2014年にエドワーズ監督の『GODZILLA』が公開された時、一度見たのだが、今夏の『シン・ゴジラ』が待ち切れず再視聴。

正直見る前は、ゴジラファンからはシリーズ最高傑作の名高い本作品だがいくらなんでも古過ぎるだろうし、流石に退屈なのではと後々に回していた映画である。

ため息が出る。クソ面白い。
古臭いと言えば当たり前に古臭いのだが、何故、現在で視聴してもこうも面白く退屈しないのだろう。不思議。
個人的に一番のポイントはテンポだと思うのだが、これが非常に良い。
無駄なシーンが一切無いと思える程、いくつかの視点を絡ませ展開し、それぞれのカットがスピーディーである。

ビジュアルも白黒画面が効果的で、荒い筈の造型が見事に緩和され、特に夜間にゴジラが出現するシーンは黒アンド黒にも関わらず、抜群の見易さで驚く。
これはモノクロの妙なのだろうか。
例えば、最近の怪獣映画『パシフィック・リム』だと夜にガンダムが戦うシーンでは、恐ろしく見辛くなっている。この差は何か。
そう言えば『GODZILLA』でも夜のシーンは演出もあるのだろうが、極めて解り辛い。

もしかしたら本作品ではたまたま巧くいっただけなのかも知れないが、この辺りのコントラストは実に見事である。

脚本については割愛。

唯一難点と言うか、俳優の滑舌が悪くてセリフが聞き取れない事がしばしばある。
フィルム自体古いので仕方無い部分かも知れないが、しかもやたら早口なので、余計何言ってるのか解らないw
これは当時の発声や演技の仕方なども関係しているんだろうけれど、個人的には字幕が欲しいと思った。




・資料室 |東宝WEB SITE
http://toho.co.jp/library/system/movies/?120
・ゴジラ (1954年の映画) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%83%A9_(1954%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)
・ゴジラ(1954) : 作品情報 - 映画.com
http://eiga.com/movie/36480/
・ゴジラ - 作品 - Yahoo!映画
http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%83%A9/86049/
・ゴジラ(1984年)とは (ゴジラとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%83%A9(1984%E5%B9%B4)
・初代ゴジラ (しょだいごじら)とは【ピクシブ百科事典】
http://dic.pixiv.net/a/%E5%88%9D%E4%BB%A3%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%83%A9

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