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『劇場版 MOZU』感想

劇場版 MOZU

何がなんだか解らないよ!チャオ!

ドラマやってた時は全く興味なく、主役もNTRヘタレ(参照:劇苺夜)だったので見ないつもりだった。
のだが映画のあらすじ読んで「都市伝説ダルマ?なにそれ面白そう!」と飛びついた訳です。

当たり前だけどドラマの地続きなので、ドラマ全15話とSPドラマ2話を視聴。
興味のあったダルマは殆どちょっとした解説と概念のみでほぼ出てこなかったが、面白かった。
真木よう子の揺れるおっぱいと情報入手の為に身体を使うエロさがとても良かった。その時の睦言を想い人の倉木に聞かれるってのもすごい良かった。
スピンオフも特に美しき標的編が好み。飯島直子のおっぱいが以下略で、懐かしい匂いのする探偵ドラマでシリアスなシリーズな中の閑話休題としては大満足。
砕かれた過去編は折角面白い題材なのに、シーンが交差し過ぎて中盤はさっぱり理解出来ず観ていて疲れた。混乱させ方下手か。

劇場版は、一応全部決着はついたものの、風呂敷の包み方としてはやや駆け足で乱暴だったし、正直よく解らない箇所が多々あった。

明星はまだいいとして、エレナの拉致は「あれ?見逃したかな」って思わず見返したほど。
あれカットする必要あった?間に回想なり入れればいいじゃん。

闇雲に走り回って一味っぽいの見付けて「あ!あのタトゥーは奴らと同じだ!」みたいに。
んでエリザが強奪されるシーンで連中が同じタトゥーしてる回想とかさー。

確かにエリザ取り返せば、ああこいつらに取られたのねって解るけどさー、なにこの編集。個人的には大嫌いです。

ダルマも結局よく解んないしな。
何で夢の中に出るんだっけ?グラークα作戦も国民監視システムも関係なかったしな。あれ意味解んない。
ダルマ本人も設定とか異名がデカ過ぎて、劇中の活躍が釣り合ってないから大物具合がよく解んないし。
ビートたけし氏を起用する事でビジュアル面にそれを語らせる役割はあると思うけど、非公開とかでもちっとサプライズ感あれば良かったなと。

そもそも倉木をメンバに選んだのも、何でだぜ?
態々ダルマが選んだ理由も全く不明のまま。優秀ってのは解るんだが、融通利かんキャラ知ってるだろうし、人質になるような人材はダルマ側が殺しちゃってるんだよね。
嫁さん繋がりにしても弱いよなー。

で津城警視正が殺された理由も解らん。見せしめ?
生かして利用する方が良いのでは。うーん。いやインパクトはあったよ?
もしかして利用されない為に自殺を選択した、のをダルマが利用したって事?

あと細かいとこ色々あるけどどうでもいいちゃあいいので割愛。

役者の演技云々は、殺し屋棒も含めみんな良かったです。
松坂桃李くんや伊勢谷友介くんの無駄遣いっぷりも豪勢で結構。

ただアクション面のぬるさがドラマより増幅しちゃってんのは何で?




・『劇場版 MOZU』公式サイト
http://mozu-movie.jp/
・MOZU - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/MOZU
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テーマ : 映画感想
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『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』感想

TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ
最悪のクソ映画でクソつまんねぇけど面白かった。

最近『HELLS ANGELS』を観てしまってたからか、実写っつーか邦画の限界、特にこの映画だとクドカンのケレン味が悪い意味でチープに感じた。
地獄が舞台なので、多分恐ろしくスタジオチックなミニチュアファンタジーがコントされるんだろうと予想してたのだが、それ以上にミニマムで、本来それも監督の味ではあるものの、狭苦しい印象が序盤に展開されるのは、個人的に合わなかった。

テーマがテーマだからか、クズが楽しく地獄ライフを満喫する「格好良いから地獄に落ちた」とのたまうセリフも出る程に、ゲスでカスなうんこ野郎とその行為を只管賛美し、何の不備も落ち度も無い人を理不尽にあざ笑う、モラルハザードな映画でもある。
合わない人にはとことん合わない、最悪の映画。

しかし、どんなにゲスでも笑えてしまう部分が否めなく存在する事を確認した作品でもあった。
所詮は私も弱者でありながら弱者を嘲る側に片足を突っ込んでいる人間に過ぎない。

あと、それらとは関係なく「えっ?ここから?」とか面白かったシーンは沢山ある。


地獄に落ちたクソクソクソ野郎に仏が一度だけチャンスを与える『蜘蛛の糸』が如何に優れたストーリーであるのか、それもまた思い出させる映画だった。




・映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』公式サイト | 鬼ヒット 上映中!
http://tooyoungtodie.jp/
・TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/TOO_YOUNG_TO_DIE!_%E8%8B%A5%E3%81%8F%E3%81%97%E3%81%A6%E6%AD%BB%E3%81%AC

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『殿、利息でござる!』感想 クソタイトル詐欺

殿、利息でござる!
卑怯過ぎる。
そしてギリギリの映画。


一応ヒットらしいし、評価も高い。
だから良いものの、このふざけたタイトルとポスター、予告では、内容や趣旨を正しく伝えた広報とはとても思えない。
無論それは映画を観てから判明する詐欺なのだが、それでは遅いから激しく憤る訳である。

まこと腹立たしい。


=以下、ネタバレです。=

確かにコメディではある。
「実は、実話じゃった」って予告のセリフもかなり好きな部類だが、しかしこの映画の中身は完全なるリアル感動エピソードなのだ。
それも上からの極めて厳しい締め付けに喘ぐ百姓たちが、知恵と汗を搾りに搾って、中には命すら削って訴える懇親の申し出であり。
如何にして無い中から銭をかき集めるか、そして如何にしてお上の心を揺さぶるか、である。

それらは「ゼニと頭は、使いよう。」等と言った阿呆丸出しのキャッチコピーからは決して窺い知れない、アクション性の知略とは掛け離れた、ただ汗、汗、汗(もっと良い言葉がある筈)であり、微力の欠片をひたすら積み重ねただけのものである。
そして極めつけは”訴えるだけ”と言う点に集約される。
武力や暴力には一切頼らず、頂上までの過程に一人でも悪代官がいればそこで往生する、言ってみれば人柄や運にすら任せた、恐るべき平伏レベルの申し立てである。

更には、そんな事に己の人生を費やし、子々孫々を巻き込み、代々続いた店を潰す覚悟までするのだから、それがリターン無しの事業だとは信じられない。
作戦が成功さえすれば、いずれはその利益が自分を含んだ町全体に還元されていくシステムだとしても、殆ど慈善であり、寄付や募金の類に相当する。恐ろしい。

いやこの枯渇した私のような老人すらも、映画を視聴し湧き水の如く鼻水を垂れ流すのだから、ドレッドノート級の感動剤には違いない。

違いは無いのだが、とっくに潰れたていたと話す浅野屋がその上もう500貫(約3千万円)を出す際に、その家族が「受け取ってくれた」と安堵する場面は、泣き崩れた私の心をへし折るに十分な気持ち悪さを印象として抱かせるものだったことを正直に告白する。

あのシーンは止めに近い。いや止めだろう。
もうぶっちゃけ「ここまで行くと逆に気持ち悪い」ってレベルだと思う。
殆ど奉仕厨とか、なんかの盲目的信者だよ。怖いよ。

ギリッギリである。
きっちり泣けてきっちり笑えるエッセンスのバランス配合が見事なこの映画は、ギリギリであった。普通の映画なら吐いてる。

またこの映画では、悪人を描いていないと言う点も特徴的と言える。
一応、松田龍平扮する萱場杢が劇中の悪人を一手に担う役割ではあるものの、道理を弁えない根っからの極悪人では無く、どちらかと言うと話を通せば通る方であり、大抵の場合最大の難関である殿様もまた、馬鹿でも悪人でも無いと言ったあっさり風味である。
じゃあそもそも何でそんな苦しんでたの?と疑問すら浮かぶ良い上司たちに恵まれた環境で、ボタンの掛け違いが極限まで行くとこうなると言う見本なのかと邪推するも「藩の身勝手な都合」で彼らの活躍から40年後に利息を白紙にされたとナレーションされる事から、やはり描かれなかった部分で理不尽の権化がどうしようもなく絡んでいると解る。

その悪人や劣悪な環境があって、本来、それの対極に位置する浅野屋のような恐るべき善人がバランス良く見え、基本的には物語としてスムーズにと言うより歪な偏りを感じさせない。
この点からもこの映画がかなりギリギリで、そして故に良作である事が解る。もしくはギリアウトなのだが実話なので強引に”良”と判断せざるを得ない。

凄まじく超ストレートな泣かせ話として、涙腺をこじ開ける豪腕っぷりが卑怯とすら思うのだが、それが正しく機能するからこそ、所詮は百姓、つまり庶民にしか届かないだろうとも思う。
仮にこの映画の話で感動し、少しでも影響を受ける人は、結局良い部分の揺らぎを持つ最低でも小悪人なのであり、一般庶民である。
この映画に出て来ないレベルの悪人は、例え泣いたとして、その涙を諭吉で拭うに違い無いし、それ以前に一笑に付すだろう。それが解る映画でもあった。




あ、そうだ書き忘れたけど、広報ほんと死んで欲しい。
「上手い具合に騙せて、文句も言われない」とか思ってそうで、そのセンスが、まあ合わない。
もっといい代案なぞ浮かばんし、売れたから良かったけどね。




・『殿、利息でござる!』大ヒット上映中!
http://tono-gozaru.jp/
・殿、利息でござる! - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AE%BF%E3%80%81%E5%88%A9%E6%81%AF%E3%81%A7%E3%81%94%E3%81%96%E3%82%8B!

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TVアニメ『雲のように風のように』感想 隠れた名作って言いたい気持ちは解る。

雲のように風のように

良くて中の上。

最近何見てる?と友人に聞かれ「見ていなかったジブリをまとめて見てる」と言うとこのアニメを紹介された。
ちなみにこの作品はジブリではないが、近藤勝也氏がキャラデザ等を手がけており、演出なども当時の雰囲気をまとった、かなりジブリに近いアニメである。

ぶっちゃけると劇場版アニメでは無いので、いくらバブリーな作品(提供1社でCM無し)とは言え、クオリティこそ間違いなく一流だが、豪華さは欠片も無く、終始ひたすら地味な印象のある作品だった。

個人的には嫌いじゃない。
むしろ地味であればあるほど脚本が光る為、私のような素人でも、その是非がダイレクトに判別出来るからだ。そしてこのアニメは面白かった。
勿論古臭さはあるし、何より地味である故に万人受けはしないタイプだと思うけども。

ところで、この作品の評価をぐぐっていたらニコ百に”原作 アニメ共に評価の高い作品。”と書かれていた。
原作は名実ともに高レベルなのは理解出来る。
ところがアニメの方は、評価が高いかどうか、定かでは無い。

無論の事、書かれてあるから事実と言う訳ではないが、このニコ百に関わらず、この作品を愛する方の感想や評価は、”名作””傑作”といった言葉が不躾に飛び交っている。
好きであれば褒めたいのは当然だし、特にネットでの感想レベルなのだから、ある程度の自由性は保障されて然るべきでもある。
それでも世間的な評判や評価が高まる、もしくは認知が広まるのを期待するのなら、評価は冷静であるべきで、感想をそれに当てはめては絶対にいけない。

確かに傑作ではあるかも知れない。
しかしそれは”個人的に”を前提とした評価であり、好みの範疇に過ぎないものだ。
傑作は名作は、その単語ひとつでそう言った評価を正式に、もしくは公式に受けている証であり、それを評価と言うのであればそのソースがなくてはならない。
それを個人の評価として軽々しく使うのは自由だろうが、それが如何にチープなのかを自覚していないように思え、非常に残念である。

そりゃ解ってて書いてるんだろうけど、「個人的には名作、もっと認知されて欲しい」とか見ると、なんだかなぁと思う訳。

そして個人的には名作とは全く思わない。
私は原作未読だけれど、それでも原作者も言った「物足りなさ」は見て取れるほどのものだし、子供向けにシフトさせているとは言え、原作の魅力がかなりカットされている点は大きくマイナスだと思える。

特にキャラクター周りの描写不足は深刻で、それぞれの役割が解り易くキャラ付けされているにも関わらずモブと余り変わらない活躍に留まっていて非常に勿体無い。
中でも個人的に驚いたのが、銀河が正妃に選ばれたシーン。
約45分の尺を使って描かれた物語の前半ベースである「誰が正妃に選ばれるのか」に向けてのそれまでの学園生活が、一瞬で解決されたシーンである。

確かに一応、予定調和にすら足りえないレベルで、ちょいちょい”銀河は何か他とは違う”部分を描写していたものの、あまりにもあっさりでドラムロールが無さ過ぎる。
私はてっきり、たまたま銀河が正妃用ドレスを試着してた場面を見てオッサンが勘違いしてぬか喜びしてずっこける、と言うシーンだと思った程だ。

また主人公銀河の成長具合にも、甚だ唐突さがあって、特にイリューダに話を付ける為単身敵陣に乗り込む場面などは、ぽかんとなった。
その場面自体、銀河をよく知る周囲のキャラ達も彼女の発言や態度に驚く重要な箇所ではあるのだが、そうなっても可笑しくないと思える過程が足りていないように感じる。いや絶対足りてない。
ただでさえ子供を地で行くキャラなのだから、いくらカクート先生やコリューンに個人授業を受けていても、プロセスが積み上がっていたとは思えにくい。要するに80分じゃ尺が足りていない。

ただ、上記した2つのシーンは、テンポや構成から見ると、必ずしも失敗していると断言出来ない所ではある。

銀河が正妃に選ばれたシーンは、前後に挟まれるセシャーミンの高笑いからのオチは見事だとも思うし、また銀河が敵陣に単身乗り込むシーンは必ずしも成長や変身を描いたものでは無いとも思えるからだ。
エンディングで銀河は生涯子供のままであったと語られる通り、あそこはあくまで無理して正妃ぶって頑張っているシーンであり、突飛に感じるほうが正解な訳だ。

血が出ない問題はTV放映故の弊害とも言える。
作画や動画が良いだけに、ここは非常に目立つ。とてもダイレクトに無視してある為、アンチテーゼとも取れなくも無いが。

声優陣は頑張っていた。
アマチュアが起用されればどうしても違和感と抱き合わせになるものの、一番重要な銀河役の佐野量子氏がキャラクターに合っているので、そこまでじゃないと思いたい。

もう一度書くが、個人的には嫌いじゃないアニメ。とても面白かった。
それでも名作じゃないことは確か。




・雲のように風のように
http://www.vap.co.jp/kumokaze/
・雲のように風のように - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B2%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E9%A2%A8%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB
・雲のように風のようにとは (クモノヨウニカゼノヨウニとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
http://dic.nicovideo.jp/a/%E9%9B%B2%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E9%A2%A8%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB
・雲のように風のように (くものようにかぜのように)とは【ピクシブ百科事典】
http://dic.pixiv.net/a/%E9%9B%B2%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E9%A2%A8%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB

・雲のように風のように
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/ranimeh/1162348921/
・雲のように風のように〔TVM〕 - みんなのシネマレビュー
https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=4856
・雲のように風のように 映画 感想 - 鑑賞メーター
http://video.akahoshitakuya.com/v/B000066O6T
・雲のように風のように(TVアニメ動画)の感想/評価、レビュー一覧【あにこれβ】
https://www.anikore.jp/anime_review/2298/
・雲のように風のように: 感想(評価/レビュー)[アニメ]
http://sakuhindb.com/janime/7_Like_20a_20cloud_20like_20a_20wind/
・ユーザーレビュー - 雲のように風のように - 作品 - Yahoo!映画
http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E9%9B%B2%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E9%A2%A8%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB/162296/review/
・Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: 雲のように風のように [DVD]
https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B000066O6T/ref=cm_cr_dp_see_all_summary?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews&showViewpoints=1&sortBy=helpful

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ジャンル : アニメ・コミック

OVA『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 星霜編』感想

星霜編

傑作だが同人。同人だが傑作。

TVアニメオリジナル然り劇場版然り、原作者が絶賛し公認していなければ公式であろうと所詮スタッフの想像力から派生したファンアートに過ぎない。
これは実写版にも言える事だが、原作と比較し優劣を判断する事は、作品への愛やリスペクトの確認と言う意味で限りなく正当で正確な評価であると思う。

勿論、基本的に原作と他メディア化された作品とでは別物と捉えるのは前提だが、中でも原作に可能な限り準じて製作されるTVアニメやその続編と位置づけされるものは、それら”別物”と呼ぶには作品としてニュアンスに少し差がある。
特にこのOVAである『星霜編』は原作に存在しないオリジナルストーリーだが、完全に原作と地続きで展開される内容の為、”原作とは別物”として切り離すにはその評価や感想として無理であり、また恐らく正しくない。

故に、この作品で主人公の「剣心」やその妻「薫」のキャラクターとしての変貌は、原作から推移として簡単に容認されるレベルの乖離では無いと受け止める視聴者がいても無理からぬ事である。

彼らの何がどう違うのか、それはアニメを見て把握して頂くとして、個人的にはOVAとして、それも完結している原作のその後を描くオリジナルアニメとしてこの作品に「傑作」の2文字を贈りたい。
ファンの間で名高い『追憶編』は原作基準のOVA化としてやはり傑作の出来だったが、この星霜編はそことは全くかけ離れた領域にある。

何故ならどれだけ心血を注ぎクオリティを高めても、叩き斬られるからである。
ただでさえオリジナル、その上原作は完結している。その続きを原作者以外が勝手に描こうと言うのだから、その時点で言語道断である。
しかも公式的にアーカイブされる作品としてである。企画の段階で狂っている。

しかしてOVAは完成し、評価の渦に巻き込まれ、それはこの恐るべきアニメを製作したスタッフたちのこの上無い至上の宝であろうと想像出来る。


=以下、感想です。=

年齢や怪我の蓄積による肉体の磨耗、苦悩と苦悩と苦悩に満ち、果ての無い巡礼に蝕まれる精神。
ズタボロに弱り果てそれでも己が赦される事こそが、救済の完結であると信じ歩く剣心と、それを一心に支えようとする薫。

剣心をシリアスな直線で描こうとすれば、誰でも到達するルートなだけに、その決着が鍵であり、どうしても賛否別れるところ。
薫が何故ああまで巴をトレースし、また活発であった己を殺し、そうでなくては剣心を支えられなかったのか、その背景は描かれないので若干不親切ではある。
剣心が薫の申し出を受けるシーンでも、彼らの沈み行く弱さが明確に描かれてはいるが、剣心の最期が敗北や暗殺でなく病死だと言う所も、監督の作家性がどうしてもオリジナルの方に偏ってシナリオされているように見える。

しかし、陰鬱だがそれでもハッピーエンドを描こうとした場合、画として必要なのは剣心と薫のカップルであり、この物語がるろ剣に相応しくないと言い切れるものでは無い。
そのファンアートをここまでのクオリティに仕上げたその手腕は評価したい。

これはあくまで、監督の考えるルートである。
重要なのは、るろ剣が必ずこの結果を迎えなくてはならない訳では無く、他の可能性を論じる事を封じた作品では無いと言う事である。

同人を公式に含めた事に反発を覚えるファンは多くいる。
その点に関しては私もその一人だが、しかしそれはこの作品の内容の評価とは全く関係の無いものである。

このアニメは、キャラデザが中途半端で気持ち悪い事と、実写がハイライト濃過ぎてノイズに感じる所と、上記した不親切な脚本部分、少し冗長に感じられる回想総集編やくどいホモソーシャルを除けば、別段悪くない。

確かに粗は多い。
しかし好みでしか語られないファンアート同人作品の中で、極めて別格の傑作だと個人的に感想したい。


・星霜編|るろうに剣心|アニプレックス
http://www.kenshin-tv.com/ruroken/seisou/
・るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- (アニメ) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8B%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%AB%E5%89%A3%E5%BF%83_-%E6%98%8E%E6%B2%BB%E5%89%A3%E5%AE%A2%E6%B5%AA%E6%BC%AB%E8%AD%9A-_(%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1)

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ねーやん

Author:ねーやん
さーせん。

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