ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜 感想

ホッタラケの島

全然アリ。

若干大人向けな本作品。
勿論、アニメである以上お子様向けではあるものの、主人公がJKといった立ち位置、そしていつの間にか失くしてしまった”ホッタラケ”といったプロットがやや大人向けに訴えられた内容。

子供の頃に大事にしていた思い出の手鏡を、ファンタジー世界に探しに行く主人公:遥。
何故失くしてしまったのか。ホッタラケとは何なのか。

答えに辿り着くまでの過程は、物語として盛り上がるまさに子供向けの冒険活劇。
そして答えそのものは、恐らく小さい子にはまだ少し理解に届かないであろう、ほろ苦い”思い出”や”成長・前進”という境地。

1点だけエグい描写があり、マジか?と思うものの、あれを見て子供さんはどういった心情を抱くのか興味はある。

言われるであろうCGの粗さについてだが、2009年の環境として精一杯だったんじゃなかろうか。
確かにもっとアニメ調であった方が良かったとは思う。リアルな質感を中途半端に取り入れたのでは、特に顔の表情変化に顕著な細部に違和感を覚える。ぶっちゃけきもい。
 ※といっても人間の表情なんかはハリウッドでもまだまだ無理だけども。
ただ3Dだからこその空間の奥行きや空気感を表現するには、リアル調がこのくらいは必要だろうし、致し方ない決断なのだろう。
しかし背景に2D美術を使用していたり、他の部分の3Dがプレステゲーム並みのレベルをチョイスしていて統一感がまるで無く、メリハリのつもりなのかも知れないが、そういった所はボロボロに見えてしまう点は否めない。
それでもProduction I.Gが手を抜いていたとは思えないが。


=以下、ネタバレです。=




脚本・ストーリーについては、基本文句無いのだが、やや甘過ぎるきらいがある。
一応ファンタジー要素であるテオやその世界との決別(もう2度と出会えないのではと思わせる描写)は描かれるものの、本来失って取り戻せない筈の手鏡やぬいぐるみはきっちり戻って来ている。
よく解らない。
戦利品を持ち帰るのなら、特に別れはいらなかったのでは?
特に異世界での記憶が無くなっている訳でもなさそうなので、余計「何故?」と思った。
テオ達を忘れなければまた会えると前フリしておいての「さよなら」というセリフは、要するに遥は忘れてしまうと言う事を示唆している。
帰った途端に記憶の混乱を味わう訳では無かったので、いずれ忘れ行くという事なのだろうが、それがリアル世界と異世界の分断・基本一方通行を意味しているのならば、成長する為のアイテムであった手鏡や、忘れ去った思い出であるぬいぐるみは持ち帰るべきでは無かった。
その2つは紛れも無くファンタジーの証拠であり、リアルでの異物に値する。
遥が忘れる=別離は、あくまでテオの予想であり単なる諦めに過ぎない可能性もあるが、そこまで深読みするには少々解り辛い上に、脳内補完が必要になる。

テオ達と別れるならば、手鏡・ぬいぐるみも別離すべきであり、そしてアイテムが戻ってくるのなら、テオらとはいつでもまあまあ気軽に会えちゃう感じに表現すべきだったと思える。つか好み。
スッキリしない所が良いとも言えなくも無いが。


ちな脚本に乙一氏の名前がある事を、後になって知ったのだが、言われれば何となく成る程である。




・ホッタラケの島×入間市 公式WEBサイト
http://www.city.iruma.saitama.jp/genki/hottarake/
・ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%A9%E3%82%B1%E3%81%AE%E5%B3%B6_%E3%80%9C%E9%81%A5%E3%81%A8%E9%AD%94%E6%B3%95%E3%81%AE%E9%8F%A1%E3%80%9C
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