パラノイアック 感想

パラノイアック

あれっ?・・・悪くないやないか・・・。えっ?!

大人気脱出系ホラーゲーム(無料)が原作の映画化。
なだけに、どうせいつものクソだろうと思って視聴。

意外や意外、交錯する二つの視点や、アクションやシューティングによくある即時コンテニューな自機システム調のループ演出などが、リアルに食い込む理不尽で不可解なゲームっぽさ(原作未プレイ)を感じさせ、非常に面白い。

俳優の好演も魅力で、この部分も意外性があり、POV特有の悪い部分(後述)もあるものの、その他大勢のクソに埋もれるには惜しい一本と言える。




と思ったのは、第二章まで。(全三章構成。)
正しくは怪物が正体を表すピ-クである二章のラストから、恐ろしい程に清々しくその他大勢と化す。

一切回収されない伏線や謎はまだ良いとして、身悶えするほどの学生アート気分的意味不明さは、恐らくは既存のモキュメンタリーホラーに対しての暗喩だと思いたい。


以下、閑話休題。

相変わらずPOV最大の問題点「どんな時でも目線でカメラ撮影」はこの映画でもきちんと踏襲されており、嫌いな人にとってはそれがピックアップされる構図になる度にツッコミが入る。

例えばこの映画では、カメラ役の男が連れの女にビンタをされるのだが、ビンタされて動く顔(目線)と一緒にカメラも同じ動きをするシーンがある。
普通のカメラ撮影ではあり得ない。
TVで芸人が被るようなヘルメットに固定したカメラや、暗視スコープのようなタイプのカメラなどを装着して初めて可能な動きである。

POV主体の作品は、ほぼフェイクドキュメンタリー(モキュメンタリー)であり、つまるにリアル路線である為、そのようなアンリアルなカットが行われると興醒めに近く、嘆息を禁じえない感想である。

しかしこの映画では、散りばめられたヒントにいちいち食いつきアップでワンカット消費する等の、劇映画や編集済みを演出しており、上記のような視点もあえてのものだと推測出来る。


追記:
上記したPOV視点の矛盾(もしくは不可思議)について、ある意味様式美だという意見もある。
余程ノンフィクションを謳った映画で無い限り、つまるに劇映画に過ぎないのだから、見易いに事たことは無いといった乱暴な意見。解らなくも無い。というか一理ある。

しかし、それではPOVである手法に伴う折角の”フィルターを通す故のリアル感”が薄くなる。
そしてそこを工夫してこそのPOVではないのか。(あえてPOVを揶揄する演出はこの議論に含まれない。)
現実にありえないとしてもどうしてもPOVでなければならない場面を除いて、POVであるが故に気をつけるべきであり、それが出来ないのは、プロの演出者として敗北であると強く思う。




・パラノイアック | Facebook
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・Horror Game(原作フリーゲーム)
http://2style.in/uri/paranoiac/top.html
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