TVアニメ『アニ*クリ15』感想 第3シーズン

■猫の集会
猫の集会
びっくりするくらいのジブリ。

踏まれる事を解った上でのポジショニングが、コメディ要素のフリボケの重要さを教えるアニメ。

新海監督の拘りを示す恐るべき緻密な仕事が本作品の売りでもあるが、しかし同時に、内容的にはいっそモノクロでサイレントでも良かったかなと個人的には感じる。


■おっかけっこ
おっかけっこ
見上げる少年の表情に何を見るか。

逃げ惑う子供達。それを追い掛ける巨大なロボット。
ただし子供達はみな笑顔である。

これが日常的に行われているおっかけっこなのか、たまたま起動した鈍足なロボを面白がって逃げているのか。
一人立ち止まりロボを見上げる少年のカットは、巨人の足音だけをクローズアップしたBGMである。


■オハヨウ
オハヨウ
目を開けたまま寝る人なのかな。

幽体離脱やシュレーディンガーの猫を髣髴とさせるカットが実に印象的な超絶クオリティの作品。
さまざまな見方が出来る中で、特に映像クリエイターにとってエチュードのソースとして収束する声が高い。
そういった意味では今敏監督の遺作にして最高傑作と言える。


■おんみつ☆姫
おんみつ☆姫
この忙しさの快楽。

ただでさえ短い尺に詰め込むだけ詰め込み(しかもアクション)、変身シーンの説明まで挟み込む余地なんか良くあったなと思わせる大団円で締める驚きの丁寧さ。
これだけの大風呂敷にも関わらず一つ一つがしっかり見せるカットで、明朗なレイアウトも巧みである。まさに圧巻。

敵であるイケメンベルリ提督の色仕掛けにも「その手に乗るか」と一括する姫のシーンがあるが、これが男女逆であったなら、フジコのおっぱいに容易く飛び付き爆死するルパンの構図がイメージ出来て微笑ましくもあり。
しかしそこにジェンダーの壁を個人的に勝手に垣間見る。
ぶっちゃけ女の色仕掛けを暴力で足蹴にする描写は、恐らく”無し”なのである。これは非常に残念であり、かつまだまだ攻略の余地がある領域であろう。


■プロジェクトΩ
プロジェクトΩ
臨時ニュースの入り方にデジャブ。

映像ぶった切り系の緊急放送は、基本あくまで視聴者にパニックを起こさせない為の配慮であり、”見せてはいけないものが写ってしまった”から故の処置である。
つまるに本来は見せない側の工夫であり劇中のような事例はかなり緊急の事態である。

内容とは全く関係ないが、9.11の時を思い出した。


内容は、凄い好きな展開。
岸和田博士の都庁ロボを髣髴とさせるNHK本社ロボ?や、ドーモくんの焦る表情、そしてパワーの足りないNHKwww


つか『アニ・クリ15 DVD×マテリアル』
正直メイキング映像75分てなんだよwwwとか思ったけど、凄い面白い。
メイキングに75分とか正気を保てるか不安だったけど、要は1作品約5分だからホイホイ見れる。

これが有ると無いとじゃ全然違うなと思いました。必見です。是非。

今敏監督のブログ記事『2秒で焦る』も必見。


・アニ*クリ15 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8B*%E3%82%AF%E3%83%AA15
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