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『ランダム 存在の確率』感想

ランダム 存在の確率

1回じゃ解り辛いのに、2回以上も観る気がしない映画。

=以下、ネタバレです。=

若干タイトル詐欺のような気がしないでもないが、原題だと見向きもされない事は想像に難くない。
要はざっくりパラレルなワールドの映画。

多世界設定はよくよくSFに登場し本格的な匂いを伴うが、しかしこれは実はタイムトラベルよりも遥かに複雑で、ある程度厳格なルールが根底に設定されていないと、単なるドラえもんと化してしまう諸刃の剣でもある。(ドラえもんが悪いという意味ではない。)
便利っぽくてそれっぽい為誤解され”何でもあり”として使われる事も多く、この場合は、何故多世界として解釈出来るのか、それ自体すら把握していないバカ作品が多い。(あえてそう表現する作品もある。)

その為むしろ「パラレルなんじゃねぇの」程度の解釈も出来得る範囲で、基本やんわりと使用するべきである。どうせマニアや本場さん達を納得させられる背景など用意出来ないのだから。

本作品は、多世界を扱ってはいるが、原理や設定的な部分は、割と本当にざっくりとしてB級感丸出しの、言ってみれば「こまけぇこたぁいいんだよ」である。
キャストやカメラ、脚本などなど全てB級的な造りであり、それに準じた中々センスの良い設定である。
一応、シュレ猫や乱数など、ストーリーと関連した要素も劇中で説明されるが(映画というより演劇的な描写でシリアスなPOVっぽい映画には合わない気がするのだがあえての演出だろうか)興味ない人は飛ばしても何ら問題ないほどの雑具合。
これに関しては会話劇の一環だから、リアルと言えばリアルだが。

要するにこの映画はSFではなく、SFっぽい雰囲気のファンタジーである訳だ。

この映画で説明された程度の知識は、30分程の短編か、コメディで威力を発揮する。
つまりこの長丁場でシリアスな、しかもモキュメンタリーを意識したカメラワークの映画には、すこぶる向いていない材料なのである。

何故なら、地味だから。

基本SFと言うものは、特にハードな領域の理論命、設定命なSFはマニアに喜ばれこそするものの、決して一般向けとしてウケるものではない。
「こうこうこういう理論が~」的な内容は、それだけで嫌われ、そんな一般客を取り込めない映画が成功するケースは極めて少ない。

ましてやこの映画はB級である。
大抵の人がB級に求める質は、エログロバカであり、そうでない作品は余程カルト心をくすぐらない限りカスで終わる。

この映画は、その3大要素が全く無く、ただ意味も無くシリアスでシンプル故に、酷く退屈なのである。しかも終始。

スリラーなドラマや人物の入り乱れ(文字通り)は、物語に深みを持たせる意図なのだろうが、こんなものは客の思考を混乱させるだけであり、起伏の無い単調な物語にそれでも値段分は付いて行こうと努力する健気な人たちに眠気をプレゼントする最悪の演出である。

勿論、この手の映画に一番重要なのはシナリオ、脚本である。
ベースとなる”パラレルワールドにハマったっぽいぞ。どーする?”は誰にでも解るが、その後、部屋に舞い込んで来る謎に対し、何故あれほど固執するのか。全く解らない。
事件と関係あるかどうかも解らないし、解けるかどうかも解らない。
何とかしないと不味いかもしれないとしても、彼らにどーにかできるレベルの問題では無い。なぜ”そうしたほうが良い”と思えるのか。(遭難者の心理?)などなどなど。

「誰が何時何処で何の為に何をどうした」を考えると1度の視聴では、先ず把握は無理。ぼんやりとした全体像くらいしか解らない。
何度か観て初めて判別する○○もあるのだろうけれど、2度と観る気も起きないほど詰まらないドラマ。
何より物語が終盤からしか動かないのも痛い。
これもB級(それもモキュ系)によくある構図なのだが、前半ダラダラと死ぬほどどうでもいいクソ展開が「B級だから当然」とでも言うように垂れ流される苦痛に満ちた時間は、もう止めてくんねぇかなマジでw

多分、この映画は映像作品より小説や舞台演劇の方が数倍面白く感じる筈。

せめてエロかグロかバカがあれば、何度かは観る気になったと思うだけに残念。


追記:
「量子論」とか「シュレーディンガーの猫」とかの小難しそうなキーワードに食いついちゃうSF初心者なら、面白い映画かも知れない。

追記2:他感想についての感想です。(クリックで開閉します)






・Coherence
http://www.coherencethemovie.com/


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ランダム 存在の確率

COHERENCE 2013年 アメリカ 88分 サスペンス/SF 劇場公開(2015/01/24) 監督: ジェームズ・ウォード・バーキット 製作総指揮: ジェームズ・ウォード・バーキット 原案: ジェームズ・ウォード・バーキット 脚本: ジェームズ・ウォード・バーキット 出演:...

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