映画『メイズ・ランナー』感想

メイズ・ランナー

これ系で最高峰だと思う。

=以下、ネタバレです。=

突然よく解らん場所で目覚め、なんかデス・ゲームに強制参加させられる主人公。
他参加者やライバルとのケンカ確執、徐々に明らかになっていく謎、突発的なイベント、ヒロインとのらぶちゅっちゅ。そして続編へ…。

設定とキャラを適当にシャッフルし使いまわされるこれ系は、ラノベと同じく飽和で食傷、「またかよもういいよ」からの出発点である。
最早デス・ゲームと言うベースの部分に期待する人間は、恐らく地球上にはもう存在しないと思われる。

このメイズ・ランナーと言う作品は、そのマイナス部分をよく解った上での映画的用途を満たしており、流石は55カ国でNo.1ヒットを謳うだけはあって実に面白く仕上がっている。

大抵、この手のB級感漂うストーリーの物は、前半ダラダラと会話劇な与太話を見せられたり、襲い来る敵の正体を引っ張るだけ引っ張る愚鈍な焦らしなどのせこい脚本が定番である。
しかしビッグバジェットとなるとB級とは違い広範囲のヒットを企画されており、細やかな仕掛けやメタファーなどが豊富である。
この映画もまたそうであるかは解らないが、色々と他の同ジャンルとの差別化が所々で用意されており、「どうせこうなるんだろ」と言った観客の先読みは意外な形で裏切られるサプライズがある。(私だけかも知れないが。)

一番意外で面白かったのは、迷宮に挑む選ばれたランナーの一人ミンホが最後まで生き残る事である。しかも準主役級の活躍までする。
この手のアジア人枠は、大抵かませ役で死に様バリエーションの生贄が多い。
それだけではなくこのミンホに至っては、バディのランナーを見捨てて逃げる(かなり切羽詰った状況だが)、かなり決定的な死亡フラグまで見せる。しかし死なない。(怪しい役柄ではあるが。)

迷宮に潜み少年達を襲うグリーバーと呼ばれるビックリドッキリメカが、堂々と姿を現すのも良い。

初めて迷宮周辺に来た、何も知らない主人公トーマスがあらゆる手段を講じて脱出を試みようと模索する前に「お前が考えるパターンは全て試して駄目だったよ3年組舐めんな新入り」と一言でバッサリな所も良かった。
流石はビッグバジェット。無駄な時間は挟まず物語を序盤から進行させる試み。

メイズ・ランナーと言うタイトルの割には迷宮でランするシーンは比較的少なく、また実は既に攻略済みでしたと言う話なので、みんなで冒険しながら徐々に人数を削られていくパティーンを期待するのは禁物だが仕方無い。
謎な部分のいくつかは次回以降に持ち越しであり、ラスト部分は既存の同ジャンルをデジャブさせるやや食傷気味な展開だが、それらを余裕で黙らせるほど映画として総合点は高い。

凶悪なグリーバーにほっそい木の槍で立ち向かい、お得意のVFXで攻撃を避けまくる少年達と、しかしバッタバッタとやられまくる少年達の対比も良い。誰が死ぬか解らないアンバランス感。
変形する迷宮や閉まる扉をギリギリで回避し走るシーンも見所の一つ。超定番の解り易さだがこれが無くては始まらない。

何より、(何故か)男ばかりの集落へ送り込まれる一人のヒロインが出しゃばらない所も良い。これは特筆すべき点である。
大抵の場合、意味も無くモテまくり男どもの対立を生んだり、鍛え上げた男子が苦戦する敵をどういう訳か軽くいなしたり、専門的な知識をひけらかしドヤ顔でピンチを切り抜けたりするが、この映画ではそれが全く無い。
一応、物語の中枢に切り込む重要な役柄ではあるものの、必要以上に前に出ようとはしない。トーマスとの恋愛系すら見当たらない。
逆にあの猿たちの中で何故モテないのか不思議で仕方無いが、薬や何かで性欲を制御されてるのか、もしくは女を凌駕する解消手段が確立されているのか、はたまたそれどころでは無いのか。

兎に角、走るヒロインのおっぱいが揺れている横で、小デブちゃんのおっぱいも揺れてんのは笑った。




・映画『メイズ・ランナー』オフィシャルサイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント
http://www.foxmovies-jp.com/mazerunner/part1/
・メイズ・ランナー - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BC


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