TVアニメ『海がきこえる』感想

海がきこえるs

ジブリじゃないよジブリだよ。
あとドMと大人を履き違えんな。

耳をすませば海がきこえる。

二つの作品を連作(話が繋がっている訳では無いが)として見ると、『海がきこえる』が如何にジブリらしからぬ作品であったかがよく解る。
耳すまが先ず(作品としては後のリリースだが)ジブリっぽさ宮崎駿っぽさの解り易いファンタジック表現を極力抑えたものであったのに対し、この海きこは更に抑えたと言うより全く無いものである。
この作品がジブリであると知っていて見た人は「これがジブリ?」と驚き、知らずに見て後に知った人もまた「これがジブリ?」と驚く。
それもその筈である。
耳すまは、ほぼ宮崎作品ではあるものの監督に若手の近藤喜文氏を起用しており、海きこに至っては宮崎氏や高畑氏が全く関わっていない珍しいジブリ作品なのである。

逆に言えば、如何にジブリと言えど、海きこに宮崎っぽさが在っては、ある意味駄目なのである。それでは何の意味も無い。
従来のジブリ感、もとい宮崎駿くささが感じられないからこそ、海きこには意味があり価値がある。

最近こそようやく宮崎離れをしつつあるジブリだが、この海きこが作られた頃には既にその動きが見られていたものの成功しておらず、長い間天才宮崎におんぶに抱っこ状態だった。
勿論それがニーズに応える姿勢でもあり、単純に宮崎の威光が大き過ぎた結果でもあるし、ちょいちょい足掻いてはいた。
その足掻きの中で、それも初期の海きこと耳すまは、改めてジブリ作品を評価する上で重要なキーとなるアニメである。

現在以降、宮崎氏のクレジットがないジブリ作品で世間や評論家に高評価を受けるアニメが登場した場合、再度この海きこが評価される事になると予想出来る。

1993年のTV初放送後、2011年の1度しか放送されていない経緯を考えると、やはり何か新作のバーターとしてジブリまつり的な流れが無い限り、再放送は難しそうだが。

内容についての感想は、特に無い。
背景もそうだが、恐るべきクソビッチなヒロイン里伽子はバブリーな時代にしか生きられない事を、そしてノスタルジックもあるが痛烈に時代の差を実感した。
フィクショナルなデフォルメではあるが、家庭の事情や若さ幼さはあるにしても、あんな頭おかしい女に惚れる主人公らは神様かドMか。
怒涛の振り回され方は面白かったし、その都度「いやもっと怒れよ」と拓を叱咤するやきもき感は新鮮だった。


=以下、他感想に対する感想です。=

自分の周りや他の感想で「里伽子を可愛いと思えるかどうかで、男としての成熟度が解る」とか抜かすクソヴォケがいる。

お前は、人違いで殴り殺されても”未来で罪を犯すかも知れない可能性を奪ってくれてありがとう”とか言って微笑みながら氏ね。この仏様野郎が!

ドM嗜好と大人具合を履き違える奴マジ何なの。
里伽子みたいな腐れプッシーが可愛く思えるのは、ただの好み、もしくは趣味。直球のドM心。
クソ不味い料理が好きなだけ、痛いのが好きなだけ。大人であるかどうかは一切関係ない。

神様レベルは知らないが、余程の大人でも里伽子は可愛くない。それが正直で正当な評価だからだ。
クソ不味い料理も痛いのも基本的に嫌いな筈だ。
しかし大人ならば、それでも包容出来るし、理解出来る。「不味くはないよ」と言えるし「大丈夫」だと言える。
「うっわーwこれは根性クソ曲がった最悪のガキやでww」と思いながら余裕で許容出来る訳だ。大人だから。

勿論、私は里伽子が大嫌いで、許容も出来ないが。


・海がきこえる/ゲド戦記 - 金曜ロードショー
http://www.ntv.co.jp/kinro/lineup/20110715/
・海がきこえる - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E3%81%8C%E3%81%8D%E3%81%93%E3%81%88%E3%82%8B

・金曜ロードショー「海がきこえる」を見た感想(噂通りの名作だったな) : 庵野秀明と押井守とジブリの世界
http://blog.livedoor.jp/annno60/archives/17974248.html



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