『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 未来篇』感想

劇場版 境界の彼方 ILL BE HERE 未来篇

最終回として失格。

=以下、ネタバレです多分=

俺たたとまでは言わないが、TVシリーズからの物語のベース部分、つまり不死身の主人公秋人と彼を殺す為に現れたヒロイン未来の関係が全く解決されないまま作品が終了したのは如何なものか。
彼らの人間としての関係こそ、一応はハッピーエンドを迎えたものの、彼らの中、特に秋人に潜む「境界の彼方」は何れまた必ず現れるのである。
秋人の不死身性が不老にまで及ぶかどうかは解らないが、未来は不死身ではない。そして子孫を残した場合どうなるのか。
その辺りは謎だらけでキリが無いので割愛するとして、確かにこの映画で彼らの恋愛や信頼が強固となった訳だが、しかしそれは既に前やっている事である。
しかもTVシリーズを通してじっくり煮詰められ解決したテーマ故に、如何に記憶喪失でリセットしたとは言え、再び構築されるだろう事は観客には皆予想が付くわけだから、折角の完全新作で妙な既視感が伴うのは勿体無い気がした。

他にも、行き遅れ教師と変態お兄ちゃんの突然湧いて出たフラグや、カーチャンの実態など、TVシリーズの時点で浮上した謎は、結局何なのか解らないままである。
あとは原作をご購入下さいと言う事だろうか。

そもそも完結編としては公開が遅過ぎる。
ただでさえ光速で上書きされるアニメ枠で、この遅延とも呼べる劇場版は致命的ですらある。
せめてTVシリーズ終了の翌年には公開すべきでは無かったか。その辺の事情はよく知らないし、実は円盤滅茶苦茶売れまくってるかも知れないが。

ただ内容的に不満かと言えばそうでもない。
この物語はあくまでロミオとジュリエットなのであって、その主軸はぶれていない。
逆に言えば彼らが”無理矢理”交際するからこそ、根本の問題が解決しないのであって、それは彼らや周りが選び望んだ結果である。だからこその俺たたエンドなのである。

アニメーションとしてのクオリティは流石の一言。何の文句も無い。
 ※自分の目が肥えただけのクソ豚が良質を認めず喜ばないのは、同じ穴の狢として反省の極みである。

エンディングの打ち上げ風景も良かった。
あれが無ければ最終回などやる意味は全く無い。


一つの劇場版アニメとして申し分ない濃密なクオリティではあった、が、しかしこれはシリーズ最終回である。
差し引く事の出来ないその部分を踏まえると、あくまで最終回としてではあるが、失格と評価せざるを得ない。




・『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE-』公式サイト
http://anime-kyokai.com/
・境界の彼方 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A2%83%E7%95%8C%E3%81%AE%E5%BD%BC%E6%96%B9

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