『龍三と七人の子分たち』感想

龍三と七人の子分たち

面白いに決まってんじゃんバカ。

劇場入りする直前に、それでも渋る人妻Fカップに私が言った言葉である。

”ジジィたち”が出るんだぞ?面白いに決まっている。
そうジジィではなく”たち”である。複数形である。その時点で私の心は決まっていた。

同伴した人妻がジジィ好きかどうか?そんなもん関係ない。
893映画が好きか?北野映画が好きか?以下略だ。兎に角ジジィたちである。

=以下、R15です。=

私は別段お爺ちゃん子では無かったが、何故かジジィが活躍する物語に目が無い。
正直イケメンマッチョとクソビッチとジジィに誘われたら迷わずクソビッチジジィを抱くだろう。それくらいテンション高めである。

同じく高級クラブのクソビッチを同伴してのご出席であろうどっかの重鎮親父が、あからさまにド派手な乳を揉みしだきながら歩いていたので、こちらも無駄なハイテンションと対抗心から人妻クソビッチを鷲掴みにして思い切りメンチ切られただけで済んだのは幸いである。

閑話休題。

=以下、ネタバレです。=

”悪魔は怒りに燃えて、お前たちのところへ降って行った。残された時が少ないのを知ったからである。”-黙示録 第12章12節-

以前何処かの哲学者が「ジジィが元気だとヤバい」と言っていた。
歳を取り丸くなり弱くなる。これは生物的に人間的に必然の理でよりよい順序であって巧く設定されてると。
これが元気のままだったら、寿命を身近に感じるジジィたちは、どうせ死ぬのだからとヒャッハー化するんじゃねぇかと。
 ※まあ「寿命=細胞分裂回数の限界値=身体弱る」なので元気のままなら寿命なテロメア部分も超越されてて上の危惧は成り立たないんだが、それはそれで別のジジィ問題が浮上する。

この映画がそれを訴えている訳では無いのだが、人によっては老害・廃棄物と揶揄される彼らが、元気にヤクザライフを満喫する事が如何にめんどうな存在なのか多少の確認にはなる。

確かに映画は面白かったと言えるのだが、何か違う。自分の想像したジジィたちが格好良く暴れるシーンは、殆ど無かったからだ。
まあそれはヤクザの時点で気付くべきだった範囲だが、私の見たい任侠道なんぞは綺麗事に過ぎないと解ってはいても、更にはこれがコメディだと解っていても、何か釈然としないものを感じた。

要するに単なるヤクザコメディに過ぎないのだ。
もっと言えばかっけぇジジィなんぞ出て来ない。一応そういったシーンはある。あるが、やっぱり何か違う。
そのシーンはあくまで昔気質のヤクザ魂があるからこその任侠なシーンであって、決してジジィが頑張ったからでは無い。
仮にかっけぇとして、それはジジィがかっけぇのではなく、ヤクザがかっけぇのである。

このジジィかっけぇ成分に関して、私は全く満足せず、残念な思いで劇場を後にした。
入場前にあれほど高カロリーだだ盛れな爆テンションだった私が、ややしょんぼり枯れている姿を見て、当惑しつつも流石に慰めようと思ったのか人妻Fカップがプリンをおごってくれた。オチなんかない。




・映画『龍三と七人の子分たち』公式サイト|10.9 DVD&Blu-ray ON SALE
http://ryuzo7.jp/
・龍三と七人の子分たち - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BE%8D%E4%B8%89%E3%81%A8%E4%B8%83%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%AD%90%E5%88%86%E3%81%9F%E3%81%A1

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