映画『ストレイヤーズ・クロニクル』感想

ストレイヤーズ・クロニクル

コケろコケろ。こんなもん。

20年前ならまだウケた可能性のある映画。
この内容を実写映画で今時分にやる意味を理解しているのだろうか、製作者たちは。

精々が人気若手俳優のネームバリューに惹かれる女子()くらいしか客入らないんじゃないかと思う。
結果はこう⇒主演映画が超絶大コケ!-アサ芸プラス-

原作となった小説はベストセラーらしいのだが、それは小説だからであり、映像化してしまえばひとたまりも無い。
ギリギリで漫画ラインの内容である。実写映画なんかウケる筈が無い。
お金の掛かったハリウッドですら食傷気味の超能力物で、邦画バジェット程度がこんなお粗末な脚本を映画化してどうするのか。

岡田将生(スバル)、染谷将太(学)ら若き出演者たちが華を添えているお陰で、まだ、見てしまった人に対してささやかなお持て成しにはなるかも知れない。
男性陣には成海璃子(沙耶)の活躍も嬉しい。

しかし、それだけだ。
この映画の魅力と言う魅力は、搾りに搾り出してそれのみである。

せめて超能力バトルに演出工夫や映像面での掘り出し感でもあればまだ、高い入場券を払った甲斐もあっただろう。
勿論、そんなものはこの映画の中には1ミリも存在しない。
全てがチープで二番煎じ、既視感まみれで苦笑いすら出ない、本当に酷いものである。

例の如く私はBDでのヘタレ視聴だが、こんなクソとも言えない映画を劇場で見てしまった人の真顔が推し量れて余りある。

こんな映画はコケて当然、むしろコケていなくては今後の邦画の未来は無い。




=以下、ネタバレです。そして愚痴です。=






突っ込み所は最初から最後まであるが、中でも最高にムカ着火ファイヤーが以下である。


生きたまま丸焼きなのに、苦しまない。

研究所?のデータに”ウイルスの体外への放出を防ぐ方法としては、死後ではなく生体のままの身体焼却を推奨する。”と書かれてあった。
楽にしてからの焼身では無いにも関わらず、焼かれた学のもがき苦しむ描写は無い。

映さないだけの配慮?それは断じて違う。
いくら学が意志の強固な人間だったとしても、想像を絶する苦しみにうめき声すら挙げない訳が無く、苦しむ彼の姿を見て主人公らが、あの画の通りに立ち尽くすだけで済むとは全く思えない。
碧などは追いすがろうとして引き止められるか、最低でも泣き崩れる位は描かなければ、割りに合わない。

焼身ですよ?

はっきり言って尋常でない死に方である。
学が無痛であったと言う描写や説明は劇中無い。(可能性はあるが。)
確かに余命幾ばくも無い重傷の彼だが、それでも恐ろしい長く続く拷問の筈だ。
実際死に至るまでどの位苦しむのか解らないが、窒息死まで3分ほどだったにせよ、食後のコーヒータイムとは訳が違う。

つまり劇中にあったように、学が焼死するまで直立不動だった彼らは、その苦しむ姿を見ていないのである。
学は一切苦しむことなく、綺麗に死ねたのである。

そんな訳あるか。

私はてっきり、苦しまないご都合主義が展開されるのかと思っていた。
例えば近くに一瞬で焼却出来る施設があるとか、なんか薬的なアレで痛みか意識を消すとか、突然生じた能力でもいい。。。何も無いって。。。
ガソリンかけるとか生々しい事やっといてあのザマ。

エンタメ映画の雄である『るろうに剣心』ですらきっちり志々雄が苦しむ描写を入れている。
私は染谷将太が泣き叫ぶところが見たいと言っているのではなく、不必要な残酷シーンが見たいと言っているのでもない。
無いなら無いで、無かっただけの説得力を込めろと言っているのである。

それほど、生きたまま焼かれると言うのは本来筆舌に尽くし難いシーンの筈だ。

マジでバカじゃねぇのこの映画。




・映画『ストレイヤーズ・クロニクル』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/strayers-chronicle/index.html
・ストレイヤーズ・クロニクル - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%83%AB
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