『百日紅~Miss HOKUSAI~』感想

百日紅 Miss HOKUSAI

おれが駄目なんだろう。

=いきなりだけど愚痴。声優について。(クリックで開閉します。)=



=以下、ネタバレです。=

女が主人公の時点で、その物語に基本的に求められるのは、恐らく先ず「内容」ではなく「可愛いかどうか」だと激しく思う。
これは外見もそうだがキャラクターの可愛らしさについてである。それをつい求めてしまうのは私だけだろうか。

その点で言えば、この百日紅、個人的に合格である。

逆に言えば、この物語ではシークエンスに説明としての主人公「お栄」の女の子部分と、キャラとしての可愛らしさがハッキリと描かれる為、そう誘導されると言っても過言では無い。
私のようにキャラ読みな人間はホイホイ引っ掛かる。大漁ですな。

しかして少女漫画が始まるのである。
原作未読なので何とも言えないが、それでも原監督が豪腕で捻じ曲げてくんねぇかなと思った部分、やはり女の性な部分が展開される処は、どうしても外せない箇所なのだろうなと思う次第である。

解り易いと言えばそうだ。テンプレと言えばそうだ。
だが、どうもこの”男を片思いしている女に、別の純情男が惚れる”構図には、「女の恋愛的」を表現するくだりとして若干の倦怠を禁じ得ない。

決してつまらなくはないのだが、この部分のキャラの関係性や展開に面白味が全く無いのだ。

ましてや実力に艶を上乗せする為に男を買う描写も、女の自立を描くにしては、如何にも安っぽい。
 ※実際どうなったのかは想像させるスタイル。

とは言え、女主人公。
色気の全く無い物語ではそれこそ詰まらないし、なればこそ濡れ場の一つも欲しい。
そしてこの映画で描く本質的な要素は、多分そこではない。

極論すれば最後の絵が、この映画の全てであり終着点である。と思う。
北斎の、そして葛飾応為の絵師としての物語に集約されるのである。

正直、「で、結局何の話やねん」と思ってしまった。
原監督が原作漫画を余程愛している事は、この映画のクオリティで際立つ部分だが、テーマとも言うべき”何を訴えたいのか”が丸で解らない。
ただ原作が大好きです。これしか伝わって来ない。
この映画が駄目なのか、私が駄目なのか解らない。

原監督らしさは、演出の部分で光るのだろう。お栄が走るシーンがいくつかある。
そのどれもがBGMと丁寧なアニメーションで、見る者に印象付けていた。気がする。

二回目以降は、そっち系なんぞに目を傾けて視聴しようと思う。




・映画『百日紅~Miss HOKUSAI~』公式サイト
http://sarusuberi-movie.com/index.html
・百日紅 (漫画) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E6%97%A5%E7%B4%85_(%E6%BC%AB%E7%94%BB)

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百日紅〜Miss HOKUSAI〜

【概略】 葛飾北斎の娘で、恋に不器用な浮世絵師のお栄と、両国橋や吉原、火事、妖怪騒ぎなど、喜怒哀楽が満ち溢れる江戸の街で暮らす人々の姿を、四季の風景と共に描き出す。 アニメーション 中学生時代、美術部だった私は、浮世絵…いや北斎の世界にはまってしまい「富嶽三十六景」を模写しまくった思い出が。 実話をベースに、江戸の偉大な浮世絵師・葛飾北斎の娘で自身も絵師であった「お栄」...

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