『駆込み女と駆出し男』感想

駆込み女と駆出し男

こういう原作リスペクトな映画は愛おしい。

いや原作未読なんだけども。
ただここまで綺麗に練り上げて映画化されれば、原作と違ったとしても、これはこれでありと判断されるんじゃないかと。

私はこの映画を観賞し終え、原作を読んでみたいと思ったので、少なくともその部分で原作へのリスペクトに値する作品だと思う。

=以下、ほんのりネタバレです。=

大泉洋氏が主役と言う事で、内容に少なからず期待されるのがコメディ成分であると思う。
これは彼の役者人生の後々で面倒臭い基準になってくるのだろうが、今の所、さほど問題ではない。

そして故にその揺れ幅が脚本面に直結するのだが、本作品では、バランスが良いのかどうか解らない。
と言うか私個人の感覚では、コメディシーンがやたら単調で唐突に感じ、そして大げさに映って見えた。
シリアスな雰囲気の時は違和感は全くないのだが、何故だろう、大泉氏たちが饒舌過ぎるのか、笑う部分が極めて「笑ってどーぞ」なカットに見えて仕方無い。
押し付けがましいとまでは言わないが、「ここですよ」と笑いの感情を要求されているようで、いささか視聴に不具合を生じた次第である。

ただ、面白くなかった訳じゃなく、ちゃんとコメディであったのは間違いない。
年齢層幅広くクスクスと笑えるエッセンスではあった。

気になった点と言えば、それくらいだろうか。
強いて挙げれば、内山理名氏演じる女侍が思ったより死んでいたのと、最後の決着部分。
こんなにあっさり飛ばしていいのかとびっくりした。

戸田恵梨香氏や満島ひかり氏とほぼ横並びで準主役的な位置にいるっぽく思えただけに、いまいち腑に落ちないオチだと感じた。
希林さんが任せろと言ってたフラグで、これなんかあるなと思わせ、やっぱなんかあっただけに、結局普通かよと。しかも余韻なしかよと。
まあ、ほかの方々も結構あっさりした解決ではあったんだけどね。

キャスト陣の演技は、こう、なんか良かった。
個人的に気になってたのが満島ひかり氏と武田真治氏なんだけども、思ったより全然良かった。
特にひかり君は最初お歯黒メイクなんだけど、美人なんだよね。お歯黒ですよ?なのに美人。これすげぇ。
この手の女優さんは超貴重だと思う。お歯黒ですよ?
二人の真ちゃんも格好良かった。まあこれはシナリオだからご都合主義的なものでもあるんだけれど、江戸っぷりと言うか、男の意地みたいな。

他の演者もそれぞれ言いたい事あるけど、めんどいから書かねぇ。

やっぱ時代劇は求められるレベルが高いのか、質が高い印象を受ける。
この映画もまた、最近の時代劇映画では良質である。




・『駆込み女と駆出し男』Blu-ray&DVD 11月26日発売12月2日レンタル開始!
http://kakekomi-movie.jp/
・駆込み女と駆出し男 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A7%86%E8%BE%BC%E3%81%BF%E5%A5%B3%E3%81%A8%E9%A7%86%E5%87%BA%E3%81%97%E7%94%B7


関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

駆込み女と駆出し男

駆けた先に安らぎがある。  

「駆込み女と駆出し男」、江戸時代幕府公認の駆け込み寺の顛末

おすすめ度 ☆☆☆☆ ただ、早口セリフが随所にあり、意味不明となると、置いていかれる。 井上ひさしが、11年かけて執筆したという原作(未見)。 原作のよって立つところか、セリフの多さにうんざり。 江戸末期、幕府公認の縁切り寺東慶寺。 だが、そこにはいる前の...

駆込み女と駆出し男

駆込み女と駆出し男@東京国際フォーラム

『駆込み女と駆出し男』が捧げたオマージュ

 唯一『駆込み女と駆出し男』の残念なところを挙げるとすれば、こんなに面白いのに上映時間が143分しかないことだ。やっぱり185分は欲しかった。  原田眞人監督が時代劇!?  本作のことをはじめて知ったとき、私は意外な組み合わせのように感じた。幅広い作品を撮ってきた原田監督をして、時代劇は未経験だったからだ。  しかし、原田監督初の時代劇映画は、観れば『わが母の記』(2011年)の延...

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:ねーやん
さーせん。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
最新トラックバック
検索フォーム
リンク