映画『探検隊の栄光』感想

探検隊の栄光

クッソ解りやすい最高の駄作。
でも隠れた名作扱いは絶対に間違い。

元ネタを知っているかで評価は変わるし、原作も然り。
そして予告を見たかどうかでも、また変わる。

私は本編観賞後に予告を見たのだが、これ、予告の出来が良過ぎじゃね?
クッソ面白そうじゃねーかw

多分「予告に騙された」って感想多いんじゃねーかなと。
思ったんだけども、ぐぐってもぐぐっても感想見かけないw
 ※数少ない発見ブログから飛べました。トラバ便利。


=以下、ややネタバレです。真相は語らず。=


いや、ネタバレもくそも無い映画ではあるけれども。

藤原達也主演ってのが信じられないほど
クソ下らない内容で、どうしようもなくB級以下の映画。
ただ、彼が劇中で熱く語るシーンは、俳優藤原達也の真骨頂とも呼べる彼ならではの演技が光り、彼と言う俳優でなければ大よそ成し得ない完璧なキャスティングではある。
他の主演者もそれなりの演者が揃い、ゆるい脚本に沿った決して悪くないレベルを見せてくれる。

私は未読なのだが、原作小説は多分良く出来ているんだと思う。普通にメタなコメディドラマとして面白いんだろうと思う。
 ※原作はけっこうシリアスよりらしい。

しかしこうして実写化してしまうと、低予算な部分がどうしてもノイズになって妙なツッコミを鑑賞中抱いてしまう。
実際に映像として、それも実写で表現されると、こちらの想像力の余地は限りなく制限される為、下手したらアニメの方が向いてるんじゃないかと思ってしまう程だ。(勿論向いていない。)

その一番大きな理由は、ロケである。
元ネタである探検隊は一応現地ロケを敢行してるのだが(勿論全部では無いだろうが)、この映画は見れば解るとおり完全に日本内でやっている。
 ※『キラープッシー』が脳裏を過ぎる程酷いロケ。
確かに、例えばそれも一つのやらせへのオマージュとも言えなくも無い。

だが、元ネタのあのやらせは、全力でやっていたからこそ意味があり(これは映画中でも語られる)、かつ舞台が本物だからこそ価値がある。と思う。
この映画のキャラクター達は、”作中では”ベナン共和国で撮影しているのである。だが実際の撮影は日本。このギャップは大きい。

千葉近郊をベナン共和国であるかのように演出する、それは良い。バレバレな所も良い。
ただ、ならばそれをも脚本に落とし込み活用すべきだったのではと思う。要するにそのシークレットな作業部分が使われない事が勿体無いのだ。
そうなると撮影中ベナンで起こるあのクソみたいな事件を丸ごと改変しなくてはならないが、あんな程度いくらでもどうにか出来そうなレベルなので低予算ならではの脚本での頑張りを見せて欲しかった所。
勿論、本当なら実際にベナンで撮影する予定だったらしいので、出来ればそうして欲しかったが。

そしてこれは感想への感想になるが、この映画をして「隠れた名作」扱いするのはどうかと思う。
確かに好きな人は好きだろうし、面白い部分は結構ある。何よりオマージュと配役は未見のまま切り捨てるには勿体無いレベルである。

しかし、かといって人に薦められる映画かと言えば全くそんな事は無く、強いてこの手の物語を不得手としない人選が必須である。
まして「名作」なんぞ銘打とうものなら、ボッコボコにされるだけだ。冗談では無い。

この映画は、名作では無い。
無理矢理評価するならば、パッションに全振りした特化な作品である。
しかし、では数あるB級の中で頭一つ飛び出たものかと言えばそんな事は無く、まあまあレベル。ぶっちゃけ大したものでは無い。見りゃ解る。作り手だって解ってる。

私は凄く好きなので、もし続編があれば必ず見るが、それでも名作などとは絶対に思えない。


追記:
いやマジで凄い好きですよこの手のゆるコメディ。
岡安章介氏扮する現地通訳が略しまくって「頑張ってこうって」のシーンとか、クッソ好きw
メイキングとかも必見ですよ。




・映画『探検隊の栄光』2016年3月16日(水)Blu-ray・DVD発売!
http://tanken-movie.com/
・探検隊の栄光 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%A2%E6%A4%9C%E9%9A%8A%E3%81%AE%E6%A0%84%E5%85%89

・藤原竜也、「探検隊の栄光」イベントで兄が遭遇した怪現象語り終始マイペース - 映画ナタリー
http://natalie.mu/eiga/news/160879
・藤原竜也、秘境に挑む新作のロケ地は意外に近い?ネタばらしに監督大慌て - シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/page/N0076672
・映画『探検隊の栄光』は“やらせ”を楽しんでいた時代へのオマージュ | ORICON STYLE
http://www.oricon.co.jp/news/2060907/full/

・"ヤラセの何が悪い?"の撮影チームに込めた思いとは? 藤原竜也の秘話、TVと映画の今と昔、規制の壁…監督がオトナの事情を語り尽くす | エンタメ | マイナビニュース
http://s.news.mynavi.jp/articles/2015/10/17/tanken-movie/index.html
・探検隊の栄光 [転載禁止]©2ch.net
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1445019467/
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

探検隊の栄光〜玉砕日本の風刺?

公式サイト。荒木源原作、山本透監督。藤原竜也、ユースケ・サンタマリア、小澤征悦、田中要次、川村陽介、佐野ひなこ、岡安章介。前世紀末の出来事。ある意味実話に基づいている ...

探検隊の栄光

上映時間 1時間31分 原作 荒木源 『探検隊の栄光』(小学館刊) 脚本 徳尾浩司/金沢達也/ 山本透 監督 山本透 出演 藤原竜也/ユースケ・サンタマリア/小澤征悦/田中要/次川村陽介/佐野ひなこ/岡安章介 落ち目の俳優・杉崎正雄は、“探検サバイバル”というテレビ番組のオ...

【映画】探検隊の栄光

【解説・あらすじ】藤原竜也が主演を務め、「ちょんまげぷりん」で知られる荒木源の同名小説を映画化。落ち目の俳優・杉崎は、新境地を開拓するため、「ヤーガ」と呼ばれる未確認生物(UMA)を求めて秘境を探検するテレビ番組で隊長を務めることになる。しかし、番組が面…

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ねーやん

Author:ねーやん
さーせん。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
最新トラックバック
検索フォーム
リンク