劇場版アニメ『屍者の帝国』感想 何をか言わんや。

屍者の帝国

面白かったけど、最低のクソだった。

どうも原作厨の低評価が相次いでいるらしい。
それらを幾つか読んでみたものの、どうにも悩む。反論的な筆が乗らないっつーか出ない。彼らの言いたい事はまあ大体合ってるのだ。いやそれどころかその感想群は実に面白かった。
揚げ足を取ってボッコボコに書いてやろうと思っていただけに、肩透かしを喰らった気分である。

それでも、以下で、最高のクソ野郎だけは吊し上げる。マジで許せねぇ。

勿論、小説の映像化であるし、しかも2時間の映画である。
その上アニメというジャンルで、デフォルメや改変は止むを得ない。寧ろ推奨すべきポイントですらある。
原作の読み手一人一人で違う解釈・想像図に対し、その全てに平等に描く事は不可能だ。

つまり原作と違うから駄目云々のクソ評価は、もうそれを言っている時点で映画としての評価から逸脱している最悪のものだ。くたばれ。
原作へのリスペ?そんなもんは大前提の話だバカ野郎。

特に原作厨とか自称するような女々しいクソ野郎は『映画版「屍者の帝国」に寄せて』を100億回読め。そして死ね。


=キングオブ的外れども=

ジブリやディズニーのような世界観がしっかり築けていない。この時代にこんなの無理だろが多く。その逆も多い。ジブリのような架空の世界観が必要だった気がしますね。
「まぁまぁかな」屍者の帝国 バグリさんの映画レビュー(感想・評価) - 映画.com

宗教の立場から本作をみれば、親友の肉体の復活に汲々とするワトソンの科学万能主義に疑問を感じてしまいます。本当に親友を復活させたいのなら、屍者技術よりも、信仰による蘇生の科学的解剖に向かうべきでした。
屍者の帝国(ネタバレ)のレビュー・感想・評価 - 映画.com

ヲタクの為の作品です。原作に対する愛が感じられました!(ちなみに、原作未読です←)
虐殺器官が観たいので、応援の意味も込めて★5で!
「選ばれた人にしか理解できない」屍者の帝国 由良さんの映画レビュー(感想・評価) - 映画.com

また「人間の魂の重さは21グラムである」と言うのは、米国の医師ダンカン・マクドゥーガルが発表した学説だ。
(中略)記憶に新しいものとしては、2003年に製作されたショーン・ペン主演の映画『21グラム』がある。
(中略)だから本作の『21グラム』については、特に新鮮さもなければ感動も湧かなかった。
屍者の帝国: ケントのたそがれ劇場


うん。とりあえずお前らは爆死して地獄で待ってろ。
あと毎回のように気になるんだけど、「あらすじ」って言っといて映画の内容全部書いちゃうアホって脳味噌何で出来てるんだろう。
ネタバレってそう言う意味じゃねえと思うの。
 ※「あらすじ」っつー言葉の意味の話じゃなく、感想屋としての矜持に近い話。個人的に嫌いだと言う話。

■こっから感想

先ずね。予告動画でもそうなんだけれど。
正直「21グラム」という単語を連呼して欲しくなかった。
元ネタであるマクドゥーガル博士へのリスペやフィクショナルな世界観として言及する意味は理解出来るけど、単純な本質は魂そのものなのだから一度言えば良い訳で、くどい。
博士が登場するなら話は別なんだが。

=以下、ネタバレです。=


映画用に大幅に改編してるとは言え、それが功を成しているとはとても言えない。
ストーリーの方向性や各キャラクターの役割は脚色として悪くないと思うのだが、尺的に確実にシーンが足りていなく、プロットの段階で全体的に解り辛く映る。
ダイジェスト感は不思議と少なかったけれど、詰め込み感や唐突感がはんぱ無い。
一応、ベースはワトソンとフライデーの関係性にフォーカスしてるが、他のキャストの内情等々が理不尽とも言えるカットカットアンドカットで、彼らの相関関係すら把握に危ういレベル。敵味方の区別くらいは出来るけれども。
そのせいかセリフに違和感を覚える部分が多々在った。
特にザ・ワンとMの悪役としてのアクションと動機が、すんなり入ってこないのはシナリオとして痛い。
目的そのものは理解可能なのだが、彼らの(特にMな)描写そのものが足りなさ過ぎて「何か急に宇宙人が侵略に来た」くらいのニュアンスでしか伝わらない。

これ、映画を何度か見直して解るもんなのだろうか。
この辺を理解したくて原作に手を出そうもんなら余計混乱しそうなだけに、単一で完結すべき劇場版としては、やや脚本に難有と言わざるを得ない。

あと原作にはBL要素ゼロなので、そこも要注意だ。

つかBL要素なんで入れたん?
本当に意味が解らない。無駄なバカ寄せ以外の意味を感じない。100%要らん。
と言ってもそこまでホモホモしくないので逆の意味でも注意。

ハダリーの無駄にでっかいおっぱいもまた同様である。
隣で見ていた知人の人妻が「デカっ!乳デカっ!!たまんねーな!」と大はしゃぎであった。
その余りの露骨なエロっぷりに、私は「これは洋画バリのセックスシーン来るで!間違いなく!神アニメやで!」とニヤニヤしていた。

スタッフの無能ぶりに、さしもの私も落胆と後悔を禁じ得ない。
ハダリーは何の為に巨乳…否、爆乳であったのか。正に無駄である。勿体無い。

例えば冒険後にワトソンがハダリーに「キミのそう言うところが好きだったよ」と言うセリフがあるが、このシーンで呆気に取られた人は多い筈だ。
「好きだよ」なら解る。「好きだったよ」?
は?お前らいつの間にそんな関係になってんだよ。そんな描写1ミリも無かったやんけ!

彼らは恋人ではなく、会話を2~3回交わした程度の間柄である。
ただでさえフライデーにキチ具合の御執心なのに、大して開合重ねてない筈のハダリーへの最初の告白に過去の人宣言とかどんだけ危ねぇんだお前。
諸事情をカットしまくったこの映画では、劇中の時間経過っつーか積載程度はマジで解り辛い為、作り手と観客とで以上のような把握の齟齬が生じてしまう。
これはワトソンとハダリーのセックスを一つ挿入すれば簡単に回避出来たものである。

中途半端極まりないクソみたいなホモを醸すくらいなら、ハダリーの明らかなオーバーテクノロジーをワトソンは驚愕すべきだったのだ。
つかヴィクターの手記関係なくハダリー作ったエジソン一番やべぇだろ。

手放しで良かったと言える点は、これも大抵の感想で言われているが、そう3DCGである。
不気味の谷を表現するに最適化されたギミックであり、演出としての使い方がストレート過ぎて逆にその狙いが解らないって所が最大限良かった。




・「Project Itoh」
http://project-itoh.com/
・屍者の帝国 - 映画・映像|東宝WEB SITE
https://www.toho.co.jp/movie/ods/pitoh_shishya.html
・屍者の帝国 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%8D%E8%80%85%E3%81%AE%E5%B8%9D%E5%9B%BD

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