映画『珍遊記』

珍遊記

邦画で出来るまあまあの限界。

劇場公開が終わった後で知り、結果論として約2000円も払わなくて良かったと感想。
それでも予告を見て、それで見るかどうかを決めても問題無い映画としては、まだ客に優しい方だと言える。少なくとも悪い方向で騙してはいない。

また、この映画は、原作既読かどうか(と言うより原作好きか否か)で、評価は大分違う筈。
私は原作ファンっつーか画太郎ファンなので、かなり贔屓目に感想してると思う。
この映画はかなり原作愛に満ちている。まあ当たり前なんだけど。

なので逆に、この映画は原作未読、もしくは嫌いな人にとって、すこぶる相性の悪い、もっと言えば、高評価する筈の無い映画である。してる人いたらすげぇよアンタ。
つまり本作品を酷評する人達のほぼ全ては、恐らくそれに当たる。

それは不運とも言えるが、しかし果たしてその中で一体何人が、予告などの前情報を仕入れてその上での劇場入りを決定したのだろうか。
胸に手を当て、よく思い出して欲しい。自業自得なんじゃねーの?


=以下、ネタバレです。=

倉科カナを初めとしたキャスティングなどの、原作色とは違うテイストを映画珍遊記に盛り込んでるのは、実写の言わばルックとしてのバランスが良く見えていて上々に感じた。
やっぱビジュアルは大事だわ。実写ならこれくらいのベースじゃないとメリハリに効果無いし、原作そのままだったらガチクソにしか成らん。いやそれはそれで見たいけど。

ただ、それ故の弊害はある。
そも下品下劣の極みではあるので、それが実写の重みで責めてくるから、特にオッサンのケツのクソドアップで放屁されると、流石の私でも無理。
全裸拳とかあーゆー誤魔化しが効くのは無問題なんだけど。
そんでキャスティングの妙と言うか、女関連の(脱がない)問題点も、一応ギャグとして説明込みで描かれてたりするんだけれど、微妙。
それが許されるかどうかのラインも若干古臭い何かに頼った部分だし、少なくとも私は、あんまり好きじゃない。要するに性差別やごく個人的な好き嫌いに見え過ぎる。ハッキリ言って不快だし要らないシーンだった。

俳優の無駄遣いっぷりは好きな所。弁慶っぽいのとかマジで何の意味も無ぇしw
ピエール滝と板尾の使い方も良かった。
溝端淳平も悪くないしな。アドリブもね。奈落役の藤村泉もなにあれすげぇ可愛い。
ばばあもじじいも良いんだよね。モブも松ケンも全部いいじゃねぇかクソ。

ストーリーは元々あって無いようなものなので、こんなもんなのだが、映画として考えれば街でのグダグダに最低限の必然性や意味が欲しかった所。ドラマならありなんだけどね。

ギャグ描写も、残念ながら、いまいちそのポテンシャルを生かしきれていなかったように感じた。
特にシーンとしてのテンポが効果的でなく、またほとんどの場合でメリハリの無い平坦な表現の為、非常に勿体無い印象が強かった。
たけしのとことか、ゴリゴリに漫画的な演出していんじゃね?

そのくせ魔法や必殺技の時は、漫画的と言うかアニメ的な感じなんだよね。ギャグでもやっておくれよ。やったところで詰まんねーんだろーけどやって欲しかったよ。
なので酒場や中村泰造とのバトルは、普通に面白い。
呪文とかも「パンパース」とか「ファックス」とか結構そのまま使ってて、大丈夫なの?とか思ったけど、潔いと言うかリスペクトにしても豪気でそこも評価。

私は、原作でも中村泰造はすげぇ好きなのだが、この映画での扱いが原作を超えるものになっていた点は、大拍手である。
まさか直接対決するとは思っていなかったし、しかもあの決着である。原作での扱いも良いんだけどね。
BGMも最高。マキホルかよ。

いやマジの方で、原作ファンは必見していいと思う。
全然悪くないです。

よく知らん人は、予告で充分。




・映画『珍遊記』公式サイト|2016.8.3 DVD発売
http://chinyuuki.com/
・珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち- - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%8D%E9%81%8A%E8%A8%98_-%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%81%A8%E3%82%86%E3%81%8B%E3%81%84%E3%81%AA%E4%BB%B2%E9%96%93%E3%81%9F%E3%81%A1-

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