アポロ18 感想
もっと頑張ってるやつかと思った。
制作費は凡そ500万ドル。
安いのか高いのか全く解らんが、CGもセットも頑張った方。だと感じる。
古めかしく処理されたカメラ映像で(変に鮮明なものもあるが)大体は誤魔化しが効いている。
しかし、脚本が駄目なのか、全くつまらない。
こういったフェイクドキュメンタリーに重要なのは、つまるに脚本。シナリオである。
基本はPOVカメラが地味に日常を切り取るだけなので、2時間という長丁場を乗り切るだけのギミックが必要だ。
本作は「アポロ計画を中断せざるを得なかった、月の何か」がテーマである。
有名なアポロ11号の月面着陸疑惑に連なる遭遇隠蔽説を髣髴とさせる、”月の何か”がこの映画には無くてはならない。
勿論、リアルを追求するこの手のジャンルで、月の裏側からエイリアンが出てきて宇宙飛行士をもしゃもしゃ食べては興ざめである。
劇映画としては成功しても、真面目な作りのモキュメンタリーでは失笑されかねない。
それを充分に加味し考慮しても、本作のメイン足るアレには嘆息を禁じえない。
アイデアは嫌いじゃない。そこからの広がりも想像的に期待出来るし、「発見された映像」としては地味さも納得が行く。
しかしこれは結局映画である。
完全に”真実である”としてキャンペーンしている訳でもない。事実この内容では小学生も騙せない。
真実・事実としては綺麗過ぎであり、また映画としては、ずさんで物足りない。
こんなどっちつかずの映像なら、NASAも隠しておきたい筈である。
・DVD & Blu-ray 2012年9月21日(金)リリース! 映画『アポロ18』公式サイト
http://apollo18.jp/
・アポロ18 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD18
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