スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

劇場版アニメ『響け!ユーフォニアム』感想

劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ

ただの繋ぎ。

先ずTVアニメ版について少し語りたい。

TVアニメ版は、よく出来ていた。
私は音楽系に明るくなく、また、ほぼ興味もないのだが、それでも最後まで楽しめた。
キャラクターたちの若さ、可愛らしさに、地味だがきっちりと起伏するドラマ。
最終回付近での脚本の巧さは、原作未読派があっちではどう味わえるのか気になるレベルだと思う。実際、私がそうである。
その巧さは実は、最終回ではなく番外編の第14話で深みが増す。と言うより、よりはっきり解るのだが、これを計算して製作しているのだろうから凄いの一言である。

ただ1点。
腑に落ちない、いや、納得出来ないでいるシーンが第11話にある。
それは、1度オーディションで落選し、その敗北にもう1度挑もうとする可憐な戦士とその従者の話なのだが、脇役愛好家としては暗澹たる思いだ。

私は負けると解っていてそれでも戦地に赴く香織と、汚れ役を覚悟し彼女の為に(勿論自分の為でもある)暗躍する優子に涙したのだが、決戦の演奏シーンでは呆気に取られた訳である。

第10話で滝顧問の持ちかけた最後のチャンス(実際には多分その意はない)に、唯一手を上げた香織には、決定的に思い知る必要が、彼女自身が納得する必要性があった訳だ。それは香織自身がセリフしたものでもある。
彼女は、やる気のない部員が多数いる中で抜きん出た真面目っ子であり実力もある。そう、高いレベルで実力はあるのだ。
更には彼女が2年の時にその実力とは違う部分でソロパートを3年に奪われた過去を持ち、ソロに並々ならぬ情熱と希望を抱く香織だからこそ、負けるならば完膚なきまでのレベル差を見せ付けなければならない。

ところが、第11話で演奏された彼女と相手である麗奈の演奏は、そこまでの差が無かった。ように感じられた。
素人耳に解った演奏差と言えば、麗奈のビブラートが広い?くらいである。

この演奏方法がどれだけの技術力か私には全く解らない。
解らないからこそ、ビブラートを広くしたかしなかったかの違いにしか感じられず、それがそのまま雌雄を決するレベル差の表現として、それは全く納得がいかない。
要は演奏スタイルの違いにしか感じられないのである。

上記した通り私は音楽に関して全くの素人であり、何にも知らないし解らない。
もしかしたら詳しい人間が聞けば一発のシーンなのかも知れないが、それでも抗うなら、あそこは視聴者の殆どである素人にこそ、解り易く、実力者香織の演奏を上回ったものであって欲しかった。
 ⇒解らないのでぐぐってみた。

さて、劇場版について。

TVアニメから劇場版にシフトする作品で、その多くが実態として総集編でしか無い。
勿論完全新作のものも幾つかあるが、ほとんどはTV版が編集され凝縮されたものである。

これらマーケティングについて特に文句がある訳ではないのだが、その後を約束せずにただ意味も無く不出来なカットを垂れ流すだけの作品と比べ、このユーフォニアムは2期への繋ぎとして十二分に威力を発揮したものだと思う。
全13話を103分に収めた手腕として、ユーフォニアムが如何なアニメであるのか、この映画で主張すべき前提部分は鮮やかにクリアされている。

総集編、新規開拓への道しるべ、2期への繋ぎ。その意味で最高峰と言っていい。

そして、それだけである。

TV版を楽しんだ人にとって、この劇場版をあえて見る意味と価値は殆ど無い。
強いて言えば駆け足で全貌を再確認したい場合の用途くらいしか無い。完全にTV版未見の人へ向けた大人の事情作品なのだ。

ただ一応、新作カットはいくつかあり、エンドクレジットが新作エピローグになっている。
また、セリフを全て再録しているらしく、総集編としての違和感を限りなく無くす努力は、確実に中身に生かされている。
 ※演奏も再録かリマスター的な処理してると思う。

しかしそれらの為だけに劇場に足を運んだ人も、DVD・BDを購入・レンタルする人もいないだろうし、その必要も無い。
どうしてもそれらの差を確認したい、楽しみたいチョロい人だけだ。私はその一人である。

そして、私は再オーディションの件で、またしっかり泣いたが、それだけである。

単体映画としての価値や評価は言わずもがな。
総集編として努力は惜しみなくしている。それは間違いない。そしてそのベクトルは成功もしている。
しかしてただそれだけなのである。
総集編、そして繋ぎに過ぎない。

あえてもう一度書くが、13話を103分に収めた手腕は見事である。何の文句も無い。
その上で、どんなに総集編映画が優れていようと、これだけ見ればTV版は見なくても良いと言うほどのレベルに到達していない限り、結局は単体(総集編)作品として全く通用しないのである。




『劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~』公式サイト
http://movie.anime-eupho.com/
響け! ユーフォニアム - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%BF%E3%81%91!_%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%A0

・劇場版「響け!ユーフォニアム」イベントで櫻井孝宏「めっちゃ面白そう」連発 - 映画ナタリー
http://natalie.mu/eiga/news/181167


関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ねーやん

Author:ねーやん
さーせん。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
最新トラックバック
検索フォーム
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。