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『セッション』感想 くそったれ

セッション

余りにも清々しいくそったれで面白かった。

当時全く興味が無かったので、今更鑑賞したのだけれど、とても面白かった。

前評判や論争は腐るほど聞かされていたので「誰々さんが批判してるからクソ、見ない」だのは一生やってろ宗教野郎(語弊あり)としか思わないが、その辺りの賛否も映画と並び凄く面白く拝見出来る。
それだけ内容が素晴らしく賛否されるに値すると言うことである。

ただ、こう言う小規模だけど突き抜けてクオリティを一種獲得している映画は、何らかの受賞を経て盛り上げて欲しいと思う反面、獲ったら獲ったでこんなクソ映画にこん畜生と嫉妬に近い何かが、胸を直撃する。何で?


=一応、ネタバレです。=

確かにフレッチャーは鬼バンマスではあるけど、そこまで酷くも無かったので、どちらかと言うと聞いてたより鬼じゃなかった印象。
決して怖くない訳じゃないけど、「鬼」としてはかなり柔らかい方だこんなの。
だからこそだろうけど、そんな事より何より、人としての矮小さと執念深さでの狂気が際立って怖い。きもい。やだ。完全にサイコ。
現実に幾らでも存在するホラーだから怖かった。見てる分には笑える怖さなんだけども。

そうなると何でこんなクソサイコ野郎が羊の皮を被っている訳でもないのに、平々凡々と教師やってられるんだろうと疑問が。全米さんで一番の音楽大学の教師ですよ?ありえない。
いや表向き超温厚だけど、大会前とか極まった環境でのみ地獄のうんこ野郎と化すなら、まだ解る。けどこいつ最初から全開だよ。角と牙と涎と勃起もろ出しですよ。
生徒から自殺者まで出してしかもそれを交通事故死で惜しい人を亡くした~つって美談風に態々涙流して嘘語る凄まじい脳みそしてんのよ?

何でニーマンがチクるまで、何も制裁無かったの?不思議。
たまたま今まで生徒全員がフレッチャーに何されてもびびって縮こまる玉無しだったのか、ハラスメント食らってでも何やったら自殺してでも習う価値をハゲに妄信してたのか。どっちもかな。
一応ニーマンが復讐するし、叩けば出る埃は世間的にアウトだって証明される世界ではあったんだけど、バランス悪いなぁ。

要するに、この予定調和の為の歪さが、ある種のファンタジーとか、マンガでしかない為、リアルな映画としては観れない。面白いんだけど。

話題と言うか、この映画のキモとしてキャッチにされている終盤の9分強は、純粋に凄いとしか思えない。
勿論アレを、あれこそがジャズだ音楽だと監督が訴えてる訳でもないだろうし、観れば解るが愛や救いとかそんなものは一切無い。
あそこにあるのは突き詰めた末の業であって、強引にでも競争に勝ったピーキーな、言ってみれば完全純粋悪が描かれてると思う。
どんな手を使ってでも掴んで極めたクソ野郎の禍々しい美しさ。ある種チートな偽者に過ぎないが、とてつもなく凄く美しい部分は本物と変わらない。

綺麗なものは綺麗。凄いものは凄い。

あのテクニックがもっとレベルの高いものだったなら、その界隈でも「クソだが凄い」と褒められたかも知れない。
と言っても観客は私のような素人が殆どだろうから、あれの程度と呼ばれる技術でも、十二分に凄いと感じられる。

ところで気になって仕様が無い箇所がある。
これは突っ込み所として各レビューで散々言われてる部分なのだが、終盤ハゲがニーマンを陥れる舞台。どういう心境の変化があったんだろうハゲに。

教師やってた頃は、ゴキブリが出ても、潰すと聖域汚れるから脅して逃がすみたいな、ある程度は音楽家としてのプライドが見え隠れしてたのに。
ニーマンをハメるシーンだと、ゴキブリを聖域に招き入れて聖域ごと燃やすみたいな、もう音楽家ですらなくただの復讐マシーンと化してたのは、疑問。ああうん、端から音楽家としてはクソだけどね。

それは前述した、それまで報復や制裁を一切受けてこなかったハゲを強調するシーンでもあるから、ここまで観てて、絶対最後にそれを払拭するカタルシスがあると私は思い込んでいた。

つまりあの凄まじいクライマックス9分強。の後に、何かあるんだとばかり。

てっきり演奏終わった直後、余韻が響く刹那にハゲの頭をスティックがへし折れるほど殴りつけるもんだと。
スダダダ…ダンッ ぐしゃぁあああ!!で暗転みたいな。

正直、え?ここで終わるん?と思った。

まあでも、宇多丸氏もいってた通り、あそこが彼らのピークだと思うけどね。




・映画『セッション』公式サイト
http://session.gaga.ne.jp/
・セッション (映画) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

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『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』感想

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

エヴァ・グリーンを見る映画。

と言っても可愛いBBAなだけで、セックスもおっぱいも無いティーン向けの映画だこの野郎。

正直、全く興味を持てなかったので、あんまり内容覚えてないが、可も無く不可も無くな感じだったと思う。
好きな人は好き。いつもどおりのティム・バートン的な。

みんな違ってみんないい。
10人前後いるキャラの描き訳もきっちりしてて、しかもビジュアル(もしくは能力)で解りやすいしで、老練ではある。

ループ設定やお話は、対象年齢を考えると少し解り辛い気もするけど、魔法だ能力だとごにょごにょ把握出来るレベルでもあるか。

あと、敵バカ過ぎで弱過ぎ。
いやあんな間抜けな敵にやられまくってた過去を持つBBAたちも間抜けだけど。




・映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』オフィシャルサイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント
http://www.foxmovies-jp.com/staypeculiar/
・ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち (映画) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%AC%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%81%A8%E5%A5%87%E5%A6%99%E3%81%AA%E3%81%93%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%9F%E3%81%A1_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

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『土竜の唄 香港狂騒曲』感想

土竜の唄 香港狂騒曲

豪華絢爛賑やかしのクソ。

前作もそうだったのだが、今回も円盤レベル。
っつーか金ローで十分。

キャストやスタッフを見るに賑やかしとしては豪勢だが、映画作品としてはクソつまらんし、原作を切り取っただけのストーリーは不満点目白押し。
せめて何らかの決着は付けて終幕して欲しかったのだが、結局クソみたいな中ボスをやっつけて終わりの俺たたエンド。
これならまだ前作の方が、纏まってたような気がする。無理に映画化した意味は何だろう。

逆に金ロー作品として考えれば、下満載笑える部分もあり、かなり豪華絢爛で楽しめる映画ではある。


・映画『土竜の唄 香港狂騒曲』公式サイト
http://mogura-movie.com/
・土竜の唄 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E7%AB%9C%E3%81%AE%E5%94%84

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『メッセージ』感想

メッセージ

質は良さ気だが。。。

原作未読だが、大分端折ってる重要箇所が幾つかあり、それにより良い所と悪い所があるがそれらについては割愛する。

ちょっと前の『インターステラー』が地味なハード系クラシカルSFだったのに対し、こちらはそれを遥かに上回る超絶地味SFであった。

いやあの地味なインターステラーですらまだエンタメ要素あったのに、このメッセときたら初心者をマッハで置いてけ堀にする気MAXのヘルモードである。
寝ちゃうよ。
これ系好物じゃない人、多分みんな寝ちゃうよ。


=以下、ネタバレです。=

序盤の流れは、死ぬほど好き。戦闘機がマッハかますシークエンスのとこ最高。
個人的にはそこがピーク。

原作の「Story of Your Life」と言うタイトルが指す通り、そう言ったテーマなもんだから、SFはあくまで舞台装置であり、そこにエンタメ要素は欠片も無い。
極めてハードな、それも哲学がどっしり腰を下ろすタイプの講演的スタイル。

この映画が伝えたいであろうテーマの一つは、言語によるコミュニケーションだろうから、そこは猿でも解るようにじっくりと主人公たちが取り組んでいく。
残念ながら地球人に助けを求めにきたこのタコ野郎たちは、よりにもよって人間とは色んなレベルが段違いで、鯨の鳴き声みたいなよく解らん音を出したり、人類側の科学じゃ知覚も出来ない何らかの方法で仲間とコンタクトしている。
もう少しお前らに近いタイプの宇宙人に助けを求めれば良いものを、余程宇宙は孤独なのか、技術的な問題なのか、近かっただけなのか。

で、そのクセ文字を使う。
このヘプタポッド文字だけが急に原始的で、こちらに合わせられるギリギリの意思疎通ツールだったのか解らないが、こっちの言語を完璧に理解しているっぽいヘプタ野郎たちが、何故もっと有効な方法を用意していないのかも解らない。
何やかんやのリソースに余裕が無かったのかも知れないが、恒星間か銀河間かの航行かます時間すら超越してるらしいこのタコ野郎たちは、何なんだろうマジで。
まあ、アボット死んじゃうらしーしギリギリなんだろうねきっと。本気出せばかなり凄いんだけど地球環境が劣悪過ぎるんだろなぁ。

この辺はいいや。

で、もう一つのテーマっぽい哲学部分が全く理解出来ない。事もないんだが、疑問点多過ぎ。
確定的な説明が無いので、推測するしかないのもその解り辛さに繋がるんだが、この映画では少なくとも決定論的世界に主人公はいるんだよね?
にしては中国の将軍とのやり取りは明らかに変だし、全てが決定された円環ではあるものの一方通行の未来としては、意味が通らない。
むしろリング状にループする流れは、決定論だと成り立たないから、ルイーズが回想する未来のシーンは、既知の(過去の)未来であって、その後に来る本当の意味での未来とは違う時間なんだよね。
この辺、説明一切無いから、全く解らない。

決定論なら仮に未来で教えられた電話番号を過去で観ても、知った瞬間にそれが過去のものになるから、見ている未来のシーンでも既に知ってないと可笑しい訳。
 ※いやこの説明は成り立たないんだけど無理矢理言えばこうなる。
極端な話、決定論だとタイムパラドクスになるのだが、この映画では、その辺を全く説明せず強引に終了するので、もやもやが酷い。

しかし、じゃあエヴェレット解釈的な世界ってことで~にしちゃうと、これまたルイーズの決定論的選択がボヤける。
要するに例え娘が病気で自分より早く死んじゃう未来が解っていても、その娘の人生を選択する。だって超大事だから、かけがえないから、一期一会。ってこと。
ここに関しては解らんでも無いし、まあ少なくとも普通の親であれば、当たり前の感情でもある。

ただ、それは幾ら悲しい未来と言っても、それでも選択出来る、言わば回避しなくても良い、もしくは回避したくない部類だからに他ならない。
いやそれがテーマなんだから水を差すのは野暮ではある。

しかしそれでも、考えざるを得ないのは、娘の気持ち。
あの娘さんは生まれてきて幸せだったろう。後悔もないだろう。それでも病気が治る未来があるのならどうだろう。
もしくは病気ではなく、キチなクソ野郎に拷問され嬲り殺しにされる未来があったら?

それも受け入れるのか?選択するのか?

私なら、無理。

そしてそも決定論なら、選択の余地などは全く無い。


タイムパラドクスな話はどちらかと言うと好きな部類。
しかし未来や隣の世界から下駄を借りてくるチートな内容で、しかもその下駄を永劫返さないタイプは大嫌い。
この映画がどっちなのか、やはり解らなかった。




・映画『メッセージ』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ
http://www.message-movie.jp/
・メッセージ (映画) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

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劇場版アニメ『聲の形』感想とか感想

聲の形

また極端に個々で感想の差異が出るなぁ。

障害者ポルノを始めとして、よくもまあ、ここまで信者とアンチだけじゃなく、大した論理を振りかざす輩が多いのか。
それだけ論争させる題材な作品である事に全く異論は無いのだけれど、必要以上に異見を排しようと拒絶するアホが混雑している気がする。

勿論、どっちの意見も正しく機能し一理あり、そしてどちらかと言うと感情や立場的にそれら一見反復しあうものを統一しかねている一面もある。全てでは無いが。


=以下、ネタバレです。=

少なくとも、私は「障害者ポルノ」であるとは思わなかった。いや、そこまでは思わなかったと言う方が正しいか。
確かに加害者に対し、圧倒的な都合の良さであるし、特にその部分は余りにもファンタジー過ぎるきらいはある。

しかし、それでもポルノである、と断じるには、やや穿り過ぎだと思うし、そのポルノ認定する姿勢には作品に対しての強い拒否感があり、言葉をただ利用しているだけにも見える。

以下のツイートが秀逸。
制作側がこれを意識していたかは、解らないが、仮に内容がポルノだったとして、やはり届き得る対象には限界があるだろう。
『君の名は。』が何故あれほど若者に支持されたのかを考えると、この作品もまた、本来のターゲットへ向けた戦略が正しく描かれていなければ意味が無いのである。

山田:シスターの裾がはだけて足が見えちゃってても、川井は気にしないんですよ。生まれながらのシスターなので。
彼女はシスターの足が見えてちゃダメとか知らないんですよ。
でもシスターになろうとしている人は、「ああ、シスターが足なんか見せちゃダメです! 髪の毛も隠さなきゃ!」とか思うじゃないですか。
それがないだけ。だからウソも何もない、彼女の正義がちゃんとそこにあるんですね。
-松岡茉優×山田尚子監督『聲の形』対談 | マイナビニュース-
山田:川井は「生まれながらのシスター」です。
(中略)
川井は心がキレイで素直な子です。
-映画「聲の形」舞台挨拶レポート : 桜高鉄道倶楽部れんらく帳-

藤田 いや、それは嘘(笑) その応答はぼくも読んだけど、シスター(聖女)ではないw
彼女は、自分が「良い子」であるというイメージに合わせて、過去や現実をゆがめてしまう人。
無意識に過去や現実を変えてしまうタイプ。こういう自覚ない悪、怖いよ。
-映画「聲の形」を感動ポルノだとする批判は妥当なのか | ニコニコニュース-

川井天然シスター説は嘘について完全に同意する。
どう考えても悪女な演出で、しかし設定は天然良い子ってのは、不可思議。それともあーゆーのを良い子って思ってんだろうか。
天然は天然なんだけどねー。超素直な天然悪女。『クズの本懐』の魔王に匹敵するラスボスですわ。

■本題
・『聲の形』の字幕付き上映の有無を巡る諸々の意見 - Togetterまとめ
https://togetter.com/li/1026178

この手の発言は、とても悲しくなる。
何故当たり前だと思うのか。要望や希望はあって当然だとは思うが上のような主張は完全に違う。作品評価と混同しているクソボケは言うに及ばず。
そも映画はビジネスであってボランティアでは無い。
手話や字幕分を前払いしているにも関わらず、それが無かった・遅れたのであれば「当たり前」と言う言葉も出るだろう。その権利はある。

しかし、障害者だろうが健常者だろうが、客は客。何も変わらない。神様では無い。
むしろこの作品はどちらかと言うとそちらに健闘している映画だと思うのだが。(それでも全然足りないんだろうけどさ)
ツイッターなんざそんなものなんだろうけど、傍若無人にも程がある。

結局は商売なんで、費用対効果が見込まれないとなかなか出来ないんだよね。だから声を上げるなら苦情ではなく、要望というカタチで、かつ要望を入れた作品に要望を入れた人が金を出すという構造をちゃんと作らないと、一部のバカが声高にぎゃーぎゃーわめいてるだけになるので、全く意味がない。
-3mのちくわ @tikuwa_zero-
まあ、こういう恐らく大人気になるであろうモノが出てこないと主張のチャンスがないという意味では、出てくるべくして出て来た意見なんだろうけど。でも、言い方がもうちっと何とかならなかったかねえ。それも、他人のことを言えた義理ではないんだけれど。でも、これじゃめんどくさいと思われても仕方がないという気持ちがあるのも事実。誰も得しないとなったら元も子もないかな。
-やま @yama_53-


さもありなん。





・映画『聲の形』公式サイト
http://koenokatachi-movie.com/
・聲の形 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%B2%E3%81%AE%E5%BD%A2

・映画「聲の形」、聴覚障がい者はなにを思う "元筆談ホステス"と観る
https://www.buzzfeed.com/jp/takumiharimaya/koenokatachi-movie?utm_term=.crQwbd8nm#.htxOwGe2Y
・『聲の形』を批評家たちはどう捉えたか - Togetterまとめ
https://togetter.com/li/1028224
・『聲の形』はいじめっこ向け感動ポルノなのか - Togetterまとめ
https://togetter.com/li/1027520
・『聲の形』は感動ポルノか?バリアフリー作品か?大ヒットアニメ映画を考える | 女子SPA!
https://joshi-spa.jp/599069
・『聲の形』は感動ポルノだと思う人へ。思わない人へ。(10/2追記) - 良いもんつたえ隊 【映画でじぶんを変えてゆこう】
http://iimonntsutaetai.hatenablog.com/archive/2016/09/30



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