TVアニメ『CHAOS;CHILD』感想 結衣って殺される必要あった?

chaos child

1%の科学、99%のファンタジー。

同じ世界観をベースにしていつつも、シュタゲやロボノよりも遥かにSF要素を薄めてファンタジーをかなり大きく広げた作品。
妄想科学と銘打っており「これはSFでは無いのだから」と言った内容への免罪符が先んじて用意されている点は、やや穿った見方になるが評価へのアンフェアを個人的に感じてしまう。


=以下、ネタバレです。=

原作カオヘが好みであれば、問題なく楽しめると思われる。
-1億点超絶キモクソゲロアニメのカオヘに関しては、あんなものを許容出来るのであればこのカオチャは軽く1億倍楽しめる。断言する。

シュタゲやロボノが好みである場合(私がこれなのだが)は微妙である。
特にSFや科学好きである程、設定や用語のとてつもなくはんぱな厨二具合や圧倒的なファンタジー要素に、辟易しかねない。

例えば、作中にギガロマニアックスと呼ばれる能力者たちが登場し、彼らは他人に対し一種の精神ハックを施せるのだが、この説明が頂けない。
ここは科学者がいち高校生に説明する流れなので大雑把に端折っているシーンでもあるが、肝心な部分は言及されず、結局何がどうなってそうなるのかさっぱり推測すら出来ないレベルの謎理論である。

この部分については以下の記事がとてつもなくFA。
どうやら作者は、この現象の物理的な説明は「○○現象の応用だよ」等と言う事を示したい訳では無いようです。
『それらしい造語や用語、観念や飛躍の間から視聴者が勝手に想像補完するとこだよ』とか、『そういう結果が起こると思ってぶっちゃけあんま考えないでただ受け入れてくれ、でないとストーリーががが』と言う所だと考えられるのです。
もっと言えば、ドラ〇もんの未来道具の動作原理を殆どの人が考察しないで、ただ単に効果を受け入れる事で物語が成立する類の物と同じ部分だと思うのです。
-CHAOS;HEAD、CHAOS;CHILDのリアルブートについて質問... - Yahoo!ゲーム-

しかしそこを乗り越えて視聴出来るなら、間違いなく面白いアニメであるとも断言出来る。

ただ、前作シュタゲが良く出来ていただけに、公式ですら「超えたのか?」的なキャッチを利用している点は、非常に気持ち悪い。

・『カオスチャイルド』は“あの作品”を越えたのか? 担当ライター座談会 - ファミ通.com
https://www.famitsu.com/news/201506/29081932.html

勿論、これはゲームに限った話であるし、やったもん勝ちなのは間違いないのだが。

で、恐らくカオチャ最大のシーンである「非実在青少女」なのだが、あれがどんなものだったかは置いといて、シナリオラインとの整合性の無さに未だ納得出来ないでいる。
果たして妹が殺された意味は何だったのか。

主な理由としては一連の事件全てが、基本的に主人公「拓留」を後に英雄にする為のもの(一部違う)なのだが、妹の事件だけは全く異質であり、その意味が見出せない。
要するに事件は起こるものとして、では何故「橘結衣」がターゲットでなくてはならなかったのか。

アニメでは乃々が結衣殺害ついて「本当に拓留の為になると思っているのか」と追及した。
それに対し、犯人の一人「世莉架」は「ゲームを盛り上げる為」としどろもどろに言い訳するのだが、つまりここでは少なくとも世莉架が納得(或いは消化)出来ていない事が解る。
そも半ば無理矢理実行せざるを得ない状況もある世莉架にとって、果たして本当に拓留の為になるのかどうかについて、確固たる自信は無いのだ。

例えば、拓留が元々この事件そのものに関心が無く探偵ごっこに勤しまない場合であれば、近しい人間を事件に関わらせる事は、否応なく真相に絡まざるを得なくする効果としては大きいだろう。
しかし実際の拓留は初めから積極的に事件を調査しており、かつ近親者が被害を負う事を嫌うタイプである。
つまり妹である結衣をターゲットにする事は、拓留を事件から遠のかせる要因に成り得てしまい、世莉架の目的とは相反し、矛盾する。

黒幕である恒は「盛り上げる為」類の発言をしており、これがシンプルな真相である。
拓留の力を利用する為に、ストレスを溜め込ませ、

あ、そういう事か。

世莉架と恒の思惑が、妙な部分で一致していたから、あんま歪な事件になってんだな。見返して納得。事件自体が矛盾だらけな筈だ。

一連の事件はすべて、能力者がターゲットにされているという共通点があったが、アニメでは橘結衣にもその力があることが明かされていなかった。
これでは、なぜ「ニュージェネレーションの狂気の再来」で橘結衣が狙われなければならなかったのかが分からない(特に、杯田理子に狙われたことの説明がつかない)。
-トラウマ回ついに! “規制なし”グロ描写に力入れ過ぎ! 地上波放送よくできたよな、と思った『CHAOS;CHILD』第7話 [T-SITE]-

これは無いわー。
結衣箱、最後の方だし畳み掛けすげぇし、なぞらえとかどうでも良くなってんのかと思ってた。てっとり早く狂っちまえよ!みたいな。
ギガロマニアックスやったんかい。。。そこカットすんなよ重要だろしwww

謎は解けた。
じゃあ総合70点。

似たような舞台設定とシナリオのカオヘより全然面白かったし、ルックはアレだったけど、こう言ったファンタジーが好きなら合格点と思う。
ただ1%のファンタジーと言うのは真っ赤な嘘で、コンセプトと中身は逆。
そも電子に満ちた世界がベースとしてあるらしく、それは完全にファンタジーとも言える。




・「CHAOS;CHILD」アニメ公式サイト
http://chaoschildanime.com/
・妄想科学ADV「CHAOS;CHILD」Official Website
http://chaoschild.jp/

・CHAOS;CHILD - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/CHAOS;CHILD

・ギガロマニアックス(Chaos;HEAD) - アニヲタWiki(仮) - アットウィキ
https://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/33453.html
・『カオスチャイルド』アニメ5話感想 拓留は妄想を現実化させる!? | アニメ屋 まとめ ~あにまと~
https://anime-mato.com/chaoschild5/#i-4
・電撃 - クソったれと叫びたくなる『カオスチャイルド』非実在青少女の誕生経緯は? インタビューグラフィック編
http://dengekionline.com/elem/000/001/039/1039294/
・現場で落ち着けるようになったのは本当に最近ーアニメ『CHAOS;CHILD』松岡禎丞インタビュー|Nizista (ニジ★スタ) - オタクカルチャー専門WEBマガジン
https://nizista.com/views/article2?id=ad4f6790fa3111e6b96f499f936c8bb7

テーマ : アニメ・感想
ジャンル : アニメ・コミック

『カセットガール - 日本アニメ(ーター)見本市』感想

35 カセットガール - 日本アニメ(ーター)見本市mp4_20170222_191704563

Vの利点てなんかあったっけ。。。

データ記録用に限った話なら、円盤よりも高密度に記録できるテープが開発されているが、繰り返しやランダムアクセスを想定した映像用となると、強みが無い。多分。
内容の保存性や媒体自体の寿命、負け越してのオワコン。
特定の用途や局所的需要以外で、やはり盛り返すことは不可能に近い。

強いて言えば、味だが、デジタルが完璧に模倣出来るとなれば、余程のマニアでない限り駆逐される宿命にある。


・カセットガール - 日本アニメ(ーター)見本市
http://animatorexpo.com/cassettegirl/
・日本アニメ(ーター)見本市とは (ニホンアニメーターミホンイチとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1(%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC)%E8%A6%8B%E6%9C%AC%E5%B8%82
・日本アニメ(ーター)見本市 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%EF%BC%88%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%EF%BC%89%E8%A6%8B%E6%9C%AC%E5%B8%82

テーマ : アニメ・感想
ジャンル : アニメ・コミック

『旅のロボから - 日本アニメ(ーター)見本市』感想

34 旅のロボから - 日本アニメ(ーター)見本市mp4_20170222_190346503

セクハラエロ最高です!!

拙僧、寸止め系が必ずしも好きである訳ではないのだが、フェチをくすぐるこういったセクハラエロスは大好物である。
DBの武天老師さまとかね。スリーサイズスカウターも確かやってた記憶が…。

フィクションでもリアルでもガンガン前に出るスケベ野郎こそが得心足るスケベを得る訳で、ラッキースケベなんて代物は文字通りラックのクソビッチにケツを嬲られる選ばれしイケメン野郎に確率的に限られる現象。
そんな事は我々ヘタレビビリのモブにとって百も承知だが、しかし手が出ないのである。ナンパ出来ないのである。失敗を恐れるのである。犯罪行為なんぞは持っての外である。
それ故に、フィクションは我らの代わりにあんな夢こんな夢な欲望のファンタジーを叶えてくれる。

これは本当に超絶貴重なアニメ作品。

なので、興味ない人から見れば、かなり仕様も無い内容である。
しかしてその仕様も無い内容でここまでクオリティの高さを叩き出すのだから完全に趣味の世界。
しかも仄かにジブリ風味まで漂わせる心憎さ。


・旅のロボから - 日本アニメ(ーター)見本市
http://animatorexpo.com/robotontheroad/
・日本アニメ(ーター)見本市とは (ニホンアニメーターミホンイチとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1(%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC)%E8%A6%8B%E6%9C%AC%E5%B8%82
・日本アニメ(ーター)見本市 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%EF%BC%88%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%EF%BC%89%E8%A6%8B%E6%9C%AC%E5%B8%82

テーマ : アニメ・感想
ジャンル : アニメ・コミック

『世界の国からこんにちは - 日本アニメ(ーター)見本市』感想

33 世界の国からこんにちは - 日本アニメ(ーター)見本市mp4_20170222_185625347

何を見せられたのオレ。。。

なんで日本がよってたかってボコボコにされてんだ。って思ってたけど暴走してたんすね。ですよねー。
てことはパイロットは乗ってないのかな?いや解らんけど。
つか何で博覧会のロボなのにあんな武装してんの?

特撮を意識したデザインとかアクションがあって、態々2Dで描き切る辺り、狂気を感じるw


・世界の国からこんにちは - 日本アニメ(ーター)見本市
http://animatorexpo.com/ragnarok/
・日本アニメ(ーター)見本市とは (ニホンアニメーターミホンイチとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1(%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC)%E8%A6%8B%E6%9C%AC%E5%B8%82
・日本アニメ(ーター)見本市 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%EF%BC%88%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%EF%BC%89%E8%A6%8B%E6%9C%AC%E5%B8%82

テーマ : アニメ・感想
ジャンル : アニメ・コミック

TVアニメ『ゼロの使い魔』1~4期 感想

ゼロの使い魔

良くも悪くも超王道。
思ったより俺TSUEEEやハーレム要素は少ない。


ラノベ黎明期からパンツエロ本期、そして現在のエロ本ロリ水増し劣化クソパクリ期のソースとも言える作品。
特に主人公が現代世界から異世界へ飛び込み何の苦労も無く異世界に溶け込み無駄に活躍し意味蒙昧にモテまくる「俺TSUEEE異世界ハーレム」物として後に散々ベースをパクられる金字塔と言っていい。

とりあえず2期まで視聴して意外だったのは、俺TSUEEEとハーレム両要素の少なさと展開の遅さだ。
てっきりアホみたいにモテまくってクソみたいにラスボスを狩りまくると思っていただけに、ある意味拍子抜けであり、そして流石にお手本にされるだけのある種の物足りなさがある。
こう言った素材が元来にあるからこそ、後のクソ劣化共が、本質を理解する事もなくただ単に幼稚な作者の欲望を叩き付けただけのものだと解る。勿論そうでない作品もあるが。

特に主人公のサイトが、割と最初から一環して正ヒロインのルイズに一途であり続けた事が、この手のラノベとしては(ハーレムだと思っていただけに)珍しく、面白くもあった。
例えばこれがルイズこそサイトの理想像であったならその意味は薄れるが、サイトは他の女の子のルックスやスタイル、色仕掛けに簡単に鼻の下を伸ばす輩である。
このベースがある事で、ルイズへの愛の告白や2期12話の単騎特攻などが色濃く見え、ストーリーとして映えるのである。このバランスを理解していない作品は多い。

そしてこれも意外だったのは、特に異世界モノに多い、いや必須と言っていい俺TSUEEE要素である。
サイトだけに許された特別な力が全く無い訳では無いのだが、チートと呼ぶには限定的で遊びを許さない、中々に硬派な能力である。(勿論チートはチートなのだが、さすおにやキリトさんと比べると可愛らしいレベル。)
それも基本的には平和な学園生活で、仮に戦闘があっても意味も無く前に出る訳でもなく、無知な戦闘狂でも承認欲求が高い訳でも無い。
戦うとしても誰かを守る為に止むを得ずと言った場面が多く、特に絢爛な俺TSUEEEな活躍は以下で紹介する2期最終回12話の中だけ、ただ1度だけである。

上記した2つの為にだとは思うのだが、2期最終回まで20話以上使って、印象的な物語は殆ど無く、話が進まない。
特に恋愛面における惚れ惚れられは、昨今の作品と大差なく「いつの間にか」である。
この辺りの展開のシナリオ不足、描写不足は、どうしてもジャンルへのニーズに相当する部分が大きくあるのだろうと予想は出来ても(つまり読者にとって必要無い)、それが作品、ひいてはラノベと言うジャンル自体に影を落とし続ける事は永劫避けられないジレンマが絶対に存在する。

■問題の2期12話。
7万の軍勢を相手にサイト1人で立ち向かうシーン。
ここが昨今の俺TSUEEEとは最大限違う箇所で、敗北必至の戦地へ赴く理由も相まってゼロの使い魔という作品における主人公のピークに当たる。
アニメだと少々解り辛い結果で描写されるのだが、サイトは敵勢300人弱を倒すも力尽き死んでしまう。

例えばこれが、某俺TSUEEEだったなら、自分しか使えない二刀流で自分だけが持つ女神から明かされるアカシックレコードを経由してスターなんちゃらとかぬかしながらキラキラ輝いて一振りで1000人くらい切り倒し、最後には暗黒パワーを開放しよく解らんビームで敵を全滅させるもボスと相打ち死ぬが奇跡か愛で生き返り、散々格好つけておいて格好つけていない天然なそぶりで、周りも格好良いのに格好つけていないキリトさん格好良い唯一無二の英雄むしろ神様大好き愛人でいいから抱いてわっしょいとお祭り騒ぎで終了したとしても可笑しくない。
ホント死ねばいいのに。

■4期まで視聴して。
既に2期の時点で、ゼロ魔の物語としては殆ど完結しているので、後は主人公とヒロインの決定的な繋がり、言わば結婚か妊娠くらいしか残されていない。
一応国家を揺るがす事件などはあるのだが、どれもこれもサイトとルイズの関係を揺さぶる為の添え物に過ぎないので、結局は2人がゴールに至るまでを引き伸ばす水増しな材料が4期最終回までただ延々と並べられ、回転寿司のように流れてくるだけであった。

もっとも、新キャラや他のヒロイン達のそれぞれが魅力を引き出されるエピソードもあるが、一環してルイズだけを愛すサイトが少しスケベ心を出すのみに留まり、かつどちらかと言うとライバルたちも割と早々に2人を応援するポジションになる為、ハーレムものや恋愛ものとしての要素は限りなく薄い。
むしろ友情モノとして演出されている部分が大きく、この作品を純粋に恋愛モノ、ハーレムモノとしてジャンルするには聊か幼稚な内容レベルに過ぎない。
何より一番肝心なサイトとルイズの関係が、紆余曲折を無理矢理描こうとするあまり、毎度毎度しょうもないケンカ→仲直り→キス→ラッキースケベ→お仕置きのワンパターンを繰り返すだけで、全く進展や変化が無いのは、彼らをいつまでも成長させず子供のままでいさせなくてはならない作者サイドの苦悩が見え隠れするようだった。

この辺り、原作ではどうなのか未読なので解らないが、少なくともアニメでは果たして成功していたとは言えないだろう。

■総評。
作画:80点。
動画:75点。
脚本:60点。
設定:60点。

初期のラノベとしては佳作。
設定や脚本の粗が大きくいくつも存在し、それを全て視聴者のリテラシーやキャパで補完しなければ完成しない作品としての仕様は、結局ラノベの域を出ないが、王道と呼べるだけの真っ当な作品でもあるのは事実。




・TVアニメ ゼロの使い魔F|オフィシャルウェブサイト〜「ゼロの使い魔F」チバテレ他U局系,AT-XにてTVアニメ放送!
http://mediafactory.co.jp/anime/zero-tsukaima/
・MF文庫J 『ゼロの使い魔』
http://www.zero-tsukaima.com/

・ゼロの使い魔 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%81%AE%E4%BD%BF%E3%81%84%E9%AD%94

テーマ : アニメ・感想
ジャンル : アニメ・コミック

プロフィール

ねーやん

Author:ねーやん
さーせん。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
最新トラックバック
検索フォーム
リンク